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北朝鮮核実験。韓国の「大罪」

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002256

A崎 S一
2006-10-10 23:47

 9日午前11時50分ごろ、北朝鮮の国営・朝鮮中央通信は北朝鮮が初の「地下核実験」に成功したと報じた。この報道は瞬く間に世界へと広がり、世界中を混乱と緊張へ叩き込んだ。
 その中でも最も緊張状態に陥ったのは、北朝鮮の隣国であり同じ民族の国でもある韓国だ。9日の実験成功が伝えられる以前から、新聞やテレビなどの各メディアなどで連日「北朝鮮核実験の可能性」が報じられており韓国の伝統行事、秋夕(チュソク、韓国の旧盆)の期間中も「北朝鮮が核実験を行うと発表した」という報道に韓国国民は心配そうな表情を浮かべていた。
 しかし、今回の北朝鮮の核実験の断行の要因として、北朝鮮へ度重なる支援を行ってきた韓国にも重大な責任があると私は考えている。
 韓国の北朝鮮への支援としてまず上げられるのは、なんといっても金大中(キム・デジュン)前政権から継続されてきた「太陽政策」[対北包容政策]だろう。この政策はイソップ童話『北風と太陽』にちなみ、北朝鮮の頑なな態度を改めさせるためには圧力ではなく温情であるとするものであり、対立するよりも人道的・経済的援助や文化的交流(観光等)を深めることで将来の南北統一を図ろうとする政策だ。
 この政策により、、金剛山観光事業、開城工業団地事業、京義線と東海線の鉄道・道路連結事業という対北朝鮮三大経済協力事業が進められまた、2006年の韓国政府の中に南北交流事業への政府拠出5000億ウォン(約600億円)つまり対北朝鮮支援に600億円 もの巨額の資金を与えることがすでに決定していた。この政策は北朝鮮の核開発疑惑が高まっていた1994年ごろからすでに始まってた。国民の食料さえまともに自給できない北朝鮮が、どのようにして核開発に必要な資金を得ていたか。それこそこの「太陽政策」によって得た資金を使い核開発を行っていたとは考えられないだろうか。すでに核開発を行っている疑惑のある国家に対し、「南北統一」を口実に「太陽政策」を実施し多額の資金提供を続けてきた韓国に今回の「課実験断行」の責任がまったくないとは考えられないことだろう。
 またここ数年、盧武鉉大統領就任のころから行われはじめた「親北政策」も今回のように北朝鮮の横暴を増徴させた一因といえるだろう。たとえば2004年の韓国の防衛白書ではそれまで「主敵」と表記されていた北朝鮮に対し盧武鉉大統領の新北政策に配慮してか「主敵」という文言を同書からはずしたという。
 また大統領のあたかも核開発を容認するかのような発言も大きな問題となっているといえよう。たとえば、2004年4月にドイツを訪問した際は「北朝鮮には核をあきらめる用意がある。米国も北朝鮮も余計なことは考えておらず、うそをついていない以上、結局のところこの問題は解決される」と話している。
これ以外でも盧武鉉大統領の発言の中にもいくつかの北朝鮮よりの発言を見ることができる。


04 11月12日 「北朝鮮が核が自衛手段と主張するのも一理ある」
06 04月29日 「北の核開発は防御のためであって、先制攻撃用ではない」                                 06 05月29日 「北朝鮮が核を開発するのは、先制攻撃用ではなく防御用」
06 09月08日 「北朝鮮の核問題についてむやみに口にすると、多くの人を不安がらせるうえ、南北関係にも悪影響を及ぼす恐れがある」

 これを見ると、いかに盧武鉉大統領が北朝鮮問題、および核開発問題を軽視してきたのか見えてくるだろう。現に10月9日の会見でも盧大統領は北朝鮮の核実験の問題について「大韓民国の政府であるならば、この程度の状況は十分に管理できると信じている」と語っていた。このような甘い考えが北朝鮮を増徴させたといえる。核開発を行う隣国に対し、もっと効果的な政策をとることはできなかったのか。大いに疑問に感じる。
 さらに韓国では若い世代を中心に北朝鮮への親近感が高まっているという点も大いに憂慮すべき事態だといえるだろう。2004年に韓国の国家報勲処という国の機関が、国内の小中学生を対象に行った世論調査ではなんと「最も親近感の持てる国」の第一意図して北朝鮮が選ばれるという結果を出した。今回の核実験についても、韓国国民や一部議員らによる「反北朝鮮デモ」が起こる一方で、韓国の一部のネチズンが「北朝鮮の核実験は民族的慶事」「7000万人の民族が慶祝すべき日」「北朝鮮の核は韓国のものともいえる」「韓民族が核主権国家として世界にそびえ立つことになった」など北朝鮮の核実験を擁護するという無責任な発言を繰り返しているという。。これもひとえに韓国の行った「新北的教育」が影響しているといえないだろうか。
 このような状況の中、韓国紙「朝鮮日報」には次のような記事が掲載されている。

【核開発】「盧大統領が何を言っても国民は信用しない」

 北朝鮮が核実験を強行して7時間あまりが過ぎた9日午後5時30分、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は青瓦台(大統領府)記者会見場に笑みを浮かべながら現れた。それはまるで困惑感を笑顔で押し殺すかのような様子だった。

 しかし会見の中ごろ、「これまでのようにあらゆることに耐え、譲歩し…」と語った場面では語調が荒くなり、顔をゆがめるなど、北朝鮮に対する「怒りの感情」も隠さなかった。

 この日の盧大統領の会見について、ハンナラ党のキム・ヒョンオ院内代表は「大統領の会見に望む態度が真剣ではなく、まるで責任を回避しようとするかのような姿勢は非常に遺憾」だと評した。

 ハンナラ党スポークスマンのナ・ギョンウォン議員も「盧大統領の姿から、今回の事態に対する危機感を読み取ることはできなかった」と語った。

 また、民主党の李相烈スポークスマンは「今や国民は盧大統領が何を言っても信用しないだろう」と批判した。

洪錫俊(ホン・ソクジュン)記者

朝鮮日報

すでに盧武鉉政権の不支持率が75.4パーセントとなっており過去最高を記録している。また、今回の実験断行により金大中前政権から継続されてきた「太陽政策」も事実上失敗に終わった。さらに韓国国内のメディア、および野党議員もすでに二枚舌ともいえる盧武鉉大統領の対北朝鮮政策に見切りをつけているようだ。今回の核実験で政権の崩壊が近づいたのは北朝鮮だけではないのかもしれない。

オーマイニュース(日本版)より

お隣なので完全無視は難しいでしょうが、会った時に会釈をするくらいのおつきあいでいいんじゃないかと。

何回でも書きますが、本家、韓国オーマイニュースは北朝鮮へ「資金提供」しています。

もう忘れた方も多いと思うので貼っておきますね。

今そこにある危機』は大変面白い作品でした。未視聴の方はぜひ。