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地上デジタルで、見られない番組が

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001971

テレビにも、以遠権を!
K村 T
2006-10-03 08:13

 今日10月1日、私の地元・山口でも、地上デジタル放送が始まりました。しかし、それはケーブルテレビでフジテレビ系とテレビ東京系の放送にアクセスする我が家が、最も恐れていることの始まりでもあります。アクセス出来る民放が大幅に削減されることです。

 山口の場合、アンテナだけでアクセス出来る民放は日本テレビ系、TBS系、テレビ朝日系の、3つのネットワークに限られています。このため、多くの視聴者はケーブルテレビに加入したり、テレビのアンテナを隣接県に向けて残り2つのネットワーク、すなわちフジテレビ系とテレビ東京系を見ることを余儀なくされています。

 この現状はテレビ番組表を載せている新聞や雑誌にも反映されていて、特に「TVガイド」や「ザテレビジョン」には統一された山口県版はなく、東西に分かれているのです。

 山口県では、主に岩国・柳井の広域圏では広島県や愛媛県の番組が見られ、萩の広域圏の一部では山陰の番組を見る家庭が多く、それ以外の地域では福岡県の番組を見ている家庭が数多くいらっしゃいます。しかし、デジタル化によってこうした人々のチャンネル権が大幅に制限を受ける危険性があります。民放連が地元局の利益を守る方向で、地上デジタルへのアクセスを当該区域内の局だけに制限しようとしているからです。

 チャンネル権が都道府県の経済力などによって制限され、当該都道府県に民放が少ないことで不利益を受ける地域の人々の自己責任に転嫁しようとする、こうした民放連の考え方に、私は賛成出来ません。
  
 そこで、私は民放テレビに対して、いわゆる「以遠権」の導入を求めます。以遠権とは、私の知識では我が国に定期便のあるアメリカの航空会社が、我が国からアジア各地に飛ぶことの出来る制度だと聞いていますが、これをテレビ局に当てはめるのです。

 つまり、ある地域を法定視聴エリアとするテレビ局が、同一のネットワークを持たない県に向けてサービスを行うことを意味します。この場合は特定の機関の指定を受けた上で、衛星や有線などの通信役務を使ってサービスを行います。例えば山口と同じ3つのネットワークしか民放のない沖縄県の場合、沖縄県にないネットワークは東京か福岡県の局がサービスを行うことになります。
 
 以遠権の導入で、視聴者のネットワーク格差が解消されることはもちろん、多くの視聴者を得たい製作者とスポンサーの利益も確保されることでしょう。放送は、視聴者に届いてこそ価値があります。民放は以遠権と言う、新しいナショナルミニマムを積極的に採用すべきです。

オーマイニュース(日本版)より

この記事についたコメントは4件。

4 にゃおん 10/08 01:05
ご存知の上で書いておられるのかもしれませんが
「民放連」がCATV局のいわゆる「区域外再送信」
を制限しろと主張しているのは、別に「地デジ」が
始まるからではありません。確認できる限りでは
「有テレ法」に「大臣裁定」が盛り込まれるように
なってから一貫している主張です。
 そして、その主張は「大臣裁定」により拒否されてる
場合しか見当たらないのも事実です。
参考
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/tsushin_hosou/pdf/060313_2_s4.pdf
の61p62p
あと、
ttp://www.tokai-bt.soumu.go.jp/housou/digital/catv/index.html
では「また、これらの地域には地上デジタル放送の放送エリア外の
地域(電波の受信困難な地域)も含まれていますので、
地上デジタル放送の魅力を早くからお楽しみいただくことができます。」
ともあります。

頭が痛いのは、こういう事実が無視されて「声の大きい人たちの主張」ばかり
がまかり通ってるという現実です。

3 生ける屍 10/03 22:03
>テレビのチャンネル数が少ないくらいで不利益が生じるとは思えないのですが・・・

下記の通り、地デジ化に伴う区域外送信・スピルオーバー制限そのものがまず杞憂に終わる可能性も高い。また、私見を繰り返せばそれで仮に観れない局が出てきてもいいんじゃないですか? 記者の事情は知りませんが、もちろん多いに越したことはありませんが、個人的な経験に従う限りは民放地上波は3局あれば充分でしたね。2局だとちょっと厳しいですが(苦笑) 
災害対応がありますので国策としてNHK総合だけは守るでしょうから、地上波のインフラについては今後もさほど心配する必要を感じません。

日本の放送行政は元々、BS・CS・CATVの登場を想定せずに各地域にネット局を割り振っていましたし、様々な業界的なシバリ故に東名阪以外は原則として県域放送を基本に地方局を配置してきましたので、昨今の電波を飛ばす技術の進歩に制度と業界の方がついて来れなくなっているところはあります。
ただし、批判もあるが県域放送でネット局を配置していく原則のお陰で地方局が分散され各地の放送ジャーナリズムが育てられてきたのもまた事実です。
例えば岡山・香川のように相互乗り入れで2県共同でカバーする方式を全国でもっと取れれば良かったのかもしれませんが・・・。また徳島・佐賀のようにスピルオーバーを前提に実質的な5局ネットとなっている地方もあることはあります。
今はお金がありチャンネルを増やす余裕がある家庭においては、BS・CS・CATVと選択肢も多くなっています。少なくともそうしたチャンネルを引ける余裕のある御家庭に限れば、今さら地上波に固執する理由もないでしょう。そういう点からも記者に同情する気がほとんど湧いてこないのですよね。

2 まいどー 10/03 19:21
テレビのチャンネル数が少ないくらいで不利益が生じるとは思えないのですが・・・
何故そんなにテレビを見る必要があるのでしょうか?

1 生ける屍 10/03 16:01
番販をどうするとか様々な問題が出てきますので、記者の考えているような意味での「以遠権」は初めからどうせ無理ですよ。可能ならもうやってます。

それと地デジ化による区域外再送信やスピルオーバーの制限については、恐らくは大半の地域では杞憂に終わりますよ。今までも各局やCATV事業者が協議の元にひとつひとつお互いの言い分と権益の範囲をクリアーして相互に譲歩して積み上げてきましたからね。今さらこれを反故にするとは考えにくいです。つまりはさほど心配することはないでしょうと言うことです。
仮にそうした詰めを怠ってきたCATV事業者が送信制限を強制されるとしても、これは致し方のないことでしょう。スピルオーバーについてもそれを前提に実質的な視聴エリアを決定してきた局もありますので(もちろん近隣の局とも調整の上)、これも今まで積み上げてきた合意を全て覆すとは思えません。

また、以下私見で恐縮ですが、万が一、地上波民放が1局や2局見れなくなったぐらいでどうだって言うんですか? 自分も今まで、地方局の新規開局や転居に伴い、2局→3局→5局→6局→8局(区域外再送信で近県U局も含め8局見れたことがあった)→4局と視聴可能な民放チャンネル数が変わりましたが、あくまで個人的な経験に従うと3局で不都合は感じませんでしたね。もちろん5局揃うに越したことはないですが、はっきり言えばテレ東などは無くてもさほど困らない。どうせ番販してますし。
また記者はCATVに加入されておられるようですが、地上波再送信以外のチャンネルは契約されておられますか? 今の地上波などより、専門チャンネルやBSの方がよほど面白いと思いますが? 民放BSデジタルも「お金がないせいか地上波ほどうるさい番組がまだ少ない」と好評(笑)ですよ。


今どうなっているのか知りませんが、BSでは難視聴地域向けに関東キー局の地上波放送を送信する専用のチャンネルがそれぞれ設けられていたはずです。そのチャンネルを受信できれば関東ローカル?だった『PON!』を地方でも視聴できたという噂。痛くもない腹をえぐられたくありませんのでこれ以上は書きませんが、どうしても見たい番組があるのなら口をあけてボ~っと待っているのではなく自分から動くことも必要かと。

というか、コメントにもありますがそんなに見たいテレビ番組がありますかね? 現在どういう番組が各局で放送されているのかよく知りませんが、たぶん有名人が出てるか食べ物の話題か有名人が何かを食べてるかの番組ばかりなのではないかと。他のテーマだと子供と動物、あとはネットから拾ってきた動画かな。たぶんだけど。

確実に言えることはテレビを見なくても死にはしないってことですw