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【競馬】 第11回秋華賞 展望編

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002354

カワカミ6枠12番、キッス5枠9番
K峰 R太
2006-10-14 15:13

 10月15日(発走15時40分)に行われる「第11回秋華賞」(GⅠ・芝2000メートル・京都)の出走メンバーおよび枠順が確定した。オークス馬カワカミプリンセス(栗東・西浦)は6枠12番、トライアルのローズS(ステークス)を制したアドマイヤキッス(栗東・松田博)は5枠9番に収まった。

【展望】
 5月21日のオークス制覇以来の実戦となるカワカミプリンセス。ぶっつけ本番は当初からの予定通りのローテーション。西浦厩舎・本田騎手のコンビといえば01年テイエムオーシャンが同様の臨戦過程で秋華賞を制している。その経験から陣営はあくまで強気の姿勢を崩さない。5月以来の久々で秋華賞を制した馬はもう一頭96年のファビラスラフィンという馬がいる。こちらはNHKマイルカップ惨敗以来の好走であった。

 そのテイエムとファビラスに共通しているのは気のいい先行脚質であったという点。一般に逃げ・先行脚質は久々を苦にしない馬が少なくない。反対に末脚を武器にしていた馬で過去に同様のローテを組んだオークス好走馬は99年ウメノファイバー4着、04年ダンスインザムード4着、骨折のアクシデントはあったものの96年エアグルーヴは10着。元来が末脚を武器とするカワカミにとっては嫌なデータだ。

 桜花賞2着、オークス4着と、春はあと一歩のところで戴冠を逃したアドマイヤキッスであるが、秋は最高のスタートを切った。秋華賞に関連深いローズSをゴール前強襲で快勝。ローテーションではカワカミより分がある。オークスは若干距離が長かった分、末脚が甘かった。2歳時1800メートルを2回使われているように、2000メートルはおそらくベスト。次の出走が予想されるエリザベス女王杯が2200メートルで、古馬混合ということを考えると本気度が高いのは今回だ。

 素晴らしい末脚で桜花賞を制したキストゥヘヴン(美浦・戸田)だが、その後は案外伸び悩んでいる。休み明けは3歳牡馬混合のセントライト記念を選んだが、5着に凡走。牡馬相手では仕方のない部分もあるが、今年のセントライト記念は決してハイレベルではなかった。ちなみに97年に秋華賞を制したメジロドーベルは、古馬混合のGⅡオールカマーで菊花賞2着の実績を誇るヤシマソブリン以下を一蹴している。成長力に疑問が残り、ここは評価を1枚落とさざるをえない。

 その他伏兵勢も今年は曲者がそろった。ソリッドプラチナム(栗東・田中章)は6月に古牝馬相手のマーメイドS(GⅢ)を快勝。前4走で上がり33~34秒台の末脚を駆使。終いには絶対の自信を持っている。人気薄で自分のレースができるのが最大の強みで、あっと言わせる場面も。気が付けばそこにいる堅実・ニシノフジムスメ(栗東・藤原)、京都内回りで先行力が生きるシェルズレイ(栗東・松田国)までが圏内か。

 米オークス2着のアサヒライジング(美浦・古賀慎)は先行力が魅力だが、遠征帰りの久々でどうか。また有力のフサイチパンドラ(栗東・白井)もムラっ気があり、信用しきれない面がある。前走ローズSも着順こそ3着だが、内容は決して良くはなかった。


 ディープインパクトが凱旋門賞に出走したことを契機に、競馬界がオグリキャップ以来の注目を集めている。記事は記者なりの見解であえて印をつけることは避けた。皆様も競馬新聞やスポーツ紙とにらめっこしながら独自の推理を巡らせ、競馬というスポーツを楽しんでみてはいかがだろうか。

【画像省略】
第11回秋華賞出馬表
撮影者:OhmyNews

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


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競馬は予想している時が一番楽しいですね。予想が的中した時はもっと嬉しいですが、なかなかそう都合よくはいきません。