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ユニークな経歴の戦略家

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001845

沖縄若手起業家・連続インタビュー第6回
記者名 西脇 尚人
2006-10-16 06:42

【画像省略】
深夜、オフィスで事務仕事をする紺野さん
撮影者:西脇尚人

 COLORSスタッフ・インタビューの最終回は紺野昌彦さん(35歳)である。アジア雑貨やアパレル、アメリカ古着、輸入雑貨の小売・卸売りが本業だ。紺野さんの話は中身が濃い。情報が多いからだ。

 まずは、その経歴をざっと紹介しよう。兵庫県で生まれ、大阪で育つ。中学時代に1人で沖縄と石垣を旅する。1992年に古着とアメリア雑貨販売の店を友人と共に起業。しかし経験不足で挫折、ホテル会社に就職した。98年に探偵事務所を開設したが、2年後に廃業する。別のホテルに1年勤めた後、フリーの探偵調査員として2年活動。その後また別のホテルに勤務し、サラリーマンをしながら大阪でカフェを営業した。2002年沖縄移住の準備として、那覇市にまず飲食店をオープンし、毎月2回の沖縄入り生活を開始。同年、サラリーマンを脱し沖縄移住を果たす。03年アジア雑貨「まやかし堂」を開業し、05年にはUSA古着「コンテナ」を開業した。06年に法人登記し、現在では5人の雇用を生み出している。この間12件もの友人のショップの立ち上げを行った。

 現在の2店舗は、海外でのバイヤーをしていた経験が生かされている。店舗経営はここ2年でやっと順調になった。そこでさらなる刺激を求めて今回の共同経営となったわけだ。「個人事業主は保障がないから、少しでもプラスアルファがあれば安心できる」という現実的な問題もある。

 mixiコミュニティ「沖縄起業家コミュ☆起業しよう!」の管理人でもある紺野さんにとって、実際動き出したCOLORSの感触はどうだろうか? 「この店に来ることが既に日常化しています(笑)。いい刺激になっているし。仕入担当もそれほど苦ではありませんよ」といたってさわやかだ。

 紺野さんの話を聞いていて個人的に最も頷くことは、起業を個人レベルのみならず沖縄の経済的自立に結び付けて考えている点だ。早くも次のLLP起業のプランを稼働させるとのことで、それはIT関連のものになるらしい。「以前は情報が集まるのは東京と大阪が中心だったが、ITによってその格差がなくなった。沖縄が優位に立つこともある」と見込んでいるのだ。

 自分の営為が沖縄に良い影響を与えなくては……。あえてウチナー(沖縄)に来たヤマトンチュー(日本人)が持つべき考え方だと私自身も常々感じている。

 追加情報として最初の記事「仕事がなければ立ち上げようぜ」に寄せられた「顧客ターゲット、材質、製造や仕入れ、売上目標などの情報はないのでしょうか」というご質問に答えてもらった。

 「開業前は10代から30代前半と考えていました。ですが、実際オープンしてからは中学生くらいから50~60代の方までご来店いただき、即座にオールジャンルの世代が楽しめる商品構成に変更しました」

 「店のスタート当初は既製品がメインで、国内外8社のメーカーや業者から商品を集めました。素材は天然素材や天然染料を使ったものからナイロンやポリエステルの化学繊維の物までいろいろです。 ジャンルを問わない数多くの商品構成を実現するためには、素材にこだわることは出来ませんでした。2週間で400種以上のデザインを集めたかったので」

 「急にオープンの決まったプロジェクトで、2週間の準備期間でしたので、自社製品やデザインはオープンには追いついていません。ですがオープン後1カ月近く経過した現在では、沖縄の紅型を用いた商材の共同開発のお話をいただいたり、地元沖縄の若手デザイナーのオリジナルデザインの帽子(CAPやハット、キャスケット、ハンチング等)を店頭に並べることができたりしました。素材持込で商品開発のお話もいただいております。出来ればこれら独自の素材とデザインを用いたオリジナル商品の販売も手がけて行きたいと考えています」

 最後に6人へのインタビューを終えての感想を述べる。全員が共通して言っているのは、個人ですでに起業していてさらに自分にないスキルや経験を持っている人との出会いが刺激的だったということだ。みんな好奇心旺盛で欲張りということが言えるかもしれない。彼らが同じレベルでのモチベーションを持ち合わせていたことが全員の能力を凝縮して、総合力を高めたのだろう。

 今の沖縄には能力のある者たちを集める磁場の側面があるのかもしれない。

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オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントはありませんでした。前回の記事は以下。

「古着」ではなく「ビンテージ」です。「古着」と言うのはおっさん、おばさんだぞ☆

この紺野さんはバイタリティにあふれた方だなぁというのが記事を読んだ第一印象です。YouTuberをやっても成功するタイプの方ですね。

当時は一切口に出したりしませんでしたが、記者さんの思想信条は別としてこのシリーズ連載は興味深く読ませてもらいました。「次の記事早よ」と楽しみに待っていましたし。じゃあ「良い記事でした」とコメントつけろよと思われるかもしれませんが、それは無理ですね。だって2ちゃんねらーですものw