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ネットショップのオーナーが陥るワナ

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001648

誰の立場を大切にするか
記者名 F田 Y久
2006-09-28 08:26

 ネットショッピングの立場という観点から投稿させていただきましたが、私自身もインターネットで買い物をよくします。回数を重ねると今までは見えていなかった部分が見えるということが多々あります。今回は、そんな利用者(ユーザー)から見たネットショップ(以下、ショップ)を見て行きたいと思います。

 「利用者のことを考えて」「利用者の目線で」「利用者が理解しやすいように」というフレーズはネットショップ運営の書籍などには必ず1つは出てくる言葉です。しかし、実は店主(オーナー)が「ユーザー目線で見ている」と「思い込んでいるだけ」で、客観的に見ると全く逆のサイト作りをしているお店が非常に多いことに気付かされます。

 例えば、利用者(購入予定者)が一番知りたいのは、洗剤なら「汚れが落ちるのかどうか」ですし、健康器具なら「効果があるかどうか」ですし、食品なら「おいしいかどうか」です。つまり、もう一段階突っ込んだ情報が知りたいのです。

 ごく当たり前のことですよね? ここまで読んで、「なるほど!」と思われた方はいないと思います。そうなのです。それぐらい当たり前のことなのです。

 ところが、これをWebページにすると、途端におかしなコトになってしまっているお店がヤマのようにあるのです。例えばショッピングサイトなのに商品説明より社長の信念や主張ばかり書いてある、美容健康系などでは成分説明ばかりで効果についての記載が少ない(もちろん、薬事法の問題があるので表現の制限は法律の範囲内で、ですが)、会社イメージを宣伝するようなサイトになっている(すでに社名などが有名な上場企業の場合は別の効果があるかも知れませんが)というように、キリがないくらいの事例があります。

 ショップオーナー(社長・店長・店主)はそれぞれ信念や理念などがあるのでしょう。しかし、「モノを売る」場合には、「ユーザーは何を期待して自社のサイトに来ているのか?」ということを第一に考え、その期待に応えていることをサイトでアピールできていなければモノは売れません。例えば「環境にやさしい」のは大事なことですが、そういう素材で商品を作ったとしても、商品そのものがダメならダメなわけです。極端な言い方ですが、ユーザーは「環境より、自分のニーズ」が一番の関心事であって、環境にやさしい素材だというのはその次の要素になるわけです。にもかかわらず、この部分が逆転してしまっているサイトが非常に多いのです。

 もし私がコンサルタントとして「インターネットを通じて社会も経済も活性化させたい。そのために貢献します」というのと「あなたのお店の売り上げを○カ月で○倍にします」というのでは、どちらに興味をお持ちになりますか。個人差はもちろんあるでしょうが、「自分のニーズ」が明確に描かれたうえで具体的な数字などが入っているほうに興味を示すはずです。

 何をどこで購入したらいいのか迷っているユーザーは多いはずです。あるいは、買うものは決まっているが、このお店でいいのかと迷っているユーザは少なくないはずです。そこで、ユーザーに商品やお店をアピールするためには何が大事なのかという点に気付いたショップには繁栄の道が待っている可能性が一気に高まるわけです。

「攻撃と防御」

この記事についたコメントは3件。

3 sho-ji 09/30 10:59
記事に多少同感です。

 ただ、個人的には、ネットをよく利用される方は、商品の情報はその商品の解説があるサイトや、商品についての掲示板で集め、購入する商品を特定した上でネットショップを利用するという傾向があるのではないかと考えています。(その最たる例が価格コムではないでしょうか。価格コムを利用してショッピングする場合、購入する商品を決定したあとで、どこのネットショップを利用するかという選択をしています。)

 上記傾向についてはほとんど検証していないので何とも言えないのですが、このような傾向が仮にあるとすれば、ネットショップで重要なのは、ショップの理念や商品説明ではなく、使い勝手の良さと(サイトのレイアウト等)、商品価格なのではないでしょうか。
2 Mcleen 09/28 13:33
こんにちは。
ネットショップを経営するがわから言わせてもらうと、耳が痛いなあ~と
苦笑いしてしまいます。確かに何もかも説明しきっているとはいえないかもしれませんね。
ただ、1で書かれていますが味や品質以上に信頼もまた大切で、責任者の顔写真や社屋を掲載しただけで売り上げが跳ね上がるというのもまた事実です。決して無意味なものではありません。

それと、例にあげた数字うんぬんはちょっと・・・・
私なら前者を選びます。後者は胡散臭すぎませんか?
そもそも信頼できません・・・
1 こけもも 09/28 10:15
私のネットショップの使い方は記者さんとはちょっと違うかもしれません。
本やCDなどのどこで買っても同じものや、一度買ったことのある商品を、
便利だからとか安いからという理由でネットショップで購入します。
まったく初めてのものを、ネットショップで買うことはまずありません。
そういう使い方をしている私にとって一番大切なことは
商品の説明よりも、このお店は、安心して利用できるか?詐欺にあったりしないか?
ということです。
社長の信念が書かれていても、それでそのお店を信用するわけではありませんが、
お店側としてもいかに自分のお店を信用してもらうかということに、比重を置いている場合もあるのではないでしょうか?
ネットショップの使い方は人それぞれだと思います。
一利用者の意見としてお聞きいただければ幸いです。

記事中「インターネットを通じて社会も経済も活性化させたい。そのために貢献します」の部分はよく聞きますね。

例の流行り病に対応したサービスを展開されておられるようです。自宅へおいしいビールを注ぎに来てくれるなんて贅沢なサービスですな。関東住みじゃないのが残念です。