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北朝鮮の危険な賭けに備える唯一の方法は「心の戦争」に勝つ覚悟と意思である

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002455

今の日本に一番欠けているもの
栗原 宏文
2006-10-17 11:13

 以下はhttp://www.k5.dion.ne.jp/~hirokuri/netsociety2.htmlより。私が5年前に使った教材の一部である。北朝鮮の危険な賭けに備える唯一の方法はこの「心の戦争」に勝つ覚悟と意思である。そのことを政治家もメディアも言わない。皆さんは覚悟と意思がおありでしょうか。今の日本に一番欠けているものである。

人の心の奥深くに恐怖を根づかせる「心の戦争」

テロリズムとは何か(佐渡龍己 文春新書2000.9)

まえがき
 ・テロリストの視点から日本政府および日本人を見た場合、(テロには無縁と考えている)日本人は恰好の攻撃目標p.4
 ・日本政府のテロリズムに対する方針「テロに屈せず、人命尊重を最優先として、平和的解決に向けて努力する」は、日本人に対するテロリストの攻撃をさらに誘発するp.4

第1章 テロリストが日本人を狙っている
 ・なぜ日本人はテロリストの標的になるのか。最大の原因は、日本人の基本的な考え方にある。(中略)日本政府の要求は「人命尊重、平和的解決」。ただ、それだけである。このため(日本人がテロ攻撃を受けた)事件当事国はテロ撃滅のための強行手段を取れなくなる。これはテロリストにとって願ってもないことである。p.21
 ・(戦後、)日本国民の間に軍事に対する極端な嫌悪感、無知が蔓延し、それが日本国民の「ものの見方・考え方」に大きく影響している。つまり、軍事に関することはできるだけ避けたい、考えたくないという感情および考え方が大勢を占めている。p.22
 ・テロリストは弱い目標しか攻撃できない。弱い目標で大きな効果がある標的は日本人である。しかも、日本政府は必ず「人命尊重、平和的解決」を主張する。テロリストにとって、日本ほどありがたい国はない。p.23

第2章 テロリズムとは何か
 ・日本政府はテロリズムを犯罪とすることによって、意図的に、自らが危険に立ち向かうことを避けている。しかし、(日本人がテロ攻撃を受けた)事件当事国の人々および世界の人々はしっかりと見ている。血を流さない日本人を見ている。そして、このことをさらに鋭く見破っているのは世界のテロリストたちである。p.37
 ・1984年頃から米国政府は、テロリズムとは国際的組織による戦争の一手段である、という認識を持ち始めた。テロリズムは戦争の一形態なのである。したがって、(テロ対象の)現地政府を支援する国家および企業は、テロリストにとっては敵である。日本は、まずこのことを認識するべきである。p.39

第3章 テロリズムの歴史
 ・テロリズムの三つの法則
1 心の操作 : テロリズムは、恐怖という手段を使って、直接、あるいは間接的に国際世論の関心および同情を獲得して、その国際世論を利用し、敵に圧力をかけることによって目的を達成しようとする。この国際世論を操作するのは宣伝である。敵に恐怖を与え、その恐怖によって、敵が見境いを失って起こした残虐行為を、いかに宣伝し、いかに人々の心を操作するかを追求する。恐怖と同情の組み合わせおよび運用という「心の操作」がテロリズムの方法の核心である。このためテロリズムは、宗教と容易に結びつく。p.127
2 効率の追求 : テロリズムを組織化し、総合的かつ段階的に計画を立案し、技術を革新し、教育を徹底する。この際、自らの組織を秘匿し、彼ら自身を守る。テロリズムの最大の防御は、秘匿である。p.127 マスコミの発達によって、テロリズムによる恐怖が、世界中の家庭に送られる。より多くの人々の心に恐怖を浸透させることができるようになった。このことは、テロリズムの方法に関して、物理的な面から精神的な面へとさらに拡大する兆候を示している。すなわち、従来はいかに多くの物を破壊し、いかに多くの人間を殺害するかに注意が払われてきたが、今後は、いかに人の心の奥深くに恐怖を根づかせるかの方向に向かう。p.128
3 交換の法則 : テロリズムでは、安全と政策の変更とが、恐怖を媒介として交換されるシステムである。テロリストは社会、組織あるいは市民の安全に対して影響を与えることによって、安全の確保を望むならば、政策を変更せよ、と政府に迫る。p.128

第4章 テロリズムの兵法
 ・テロリズムの目標は、世論を操作することである。p.133 市民に対する残虐な行動によって、テロリストは、人はいつどこにいようともテロリストの攻撃から安全ではない、という印象をつくりだそうとする。植えつけられた恐怖が社会を不安定にして、政府の保護から人々を引き離し、混乱を通して敵の意志を砕くことをテロリストは望んでいる。p.134
 ・「心の戦争」とは、恐怖を作り出し、その恐怖によって事態の鍵を握る人物の判断に直接的あるいは間接的に影響を与えようとするものである。p.153 この戦争では、破壊するのは敵の戦車や戦闘機ではなく、心である。
 ・テロリズムは、民衆のためにという名目のもとに、民衆の中に紛れ、敵の物理的抵抗力を奪うのではなく、最小限の物理的暴力によって最大限の恐怖を生み出し、この恐怖を効果的に運用することによってテロの原因となった理由に世論の目を向けさせ、世論の力をもって事件の鍵を握る人物の判断に影響を与え、意志を遂行しようとする「心の戦争」である。そしてその恐怖は、電波に乗って世界中の人々の心の中に浸透する。p.155

第5章 目覚めよ、日本
 ・日本人には、他国民のために危険の中に身を投げ出して戦ったという行為がこれまでなかった。平和を唱えるのみで、いつも危険を他国に預け、結局、他国に犠牲を強い、世界の人々のために身を投げ出すことのない日本人は、世界の軽蔑の対象になる。p.157
 ・日本がテロリズムを引き起こしている : テロリストは弱いもの、より弱いものを攻撃する。そして安全に攻撃できるものを攻撃する。攻撃した後も彼らの安全が保障されるものを攻撃する。さらに彼らの目的達成に、より貢献するものを攻撃する。そしてより宣伝価値のあるものを攻撃する。この「もの」に当てはまる対象は何か。日本の政府機関、日本企業、日本人が当てはまる。p.158

オーマイニュース(日本版)より

ずいぶんと「右翼的」言動に見えますが、テロリスト→中国共産党と置き換えると理解しやすくなるかと。書いてあることは自分の身は自分で守らないとダメだよというごく当たり前のことです。

ま、これは正式採用はできないですわなw