今ホットな街 大阪・梅田。百貨店戦争もこれから本番!!
引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001056
記者名 菊池 浩史
一時期の低迷状態からようやく抜け出そうとしている関西。そのなかでも大阪市内、とりわけ「キタ」と呼ばれる梅田周辺と「ミナミ」と呼ばれる難波、心斎橋周辺は、新しい都心空間に大きく変貌しています。
特にキタでは、ハービスENT、ヒルトンプラザに代表されるモダンで高級感のある西梅田地区、再開発が進む阪急村と呼ばれる東梅田地区、更に、2011年に向け開発が進む大阪駅北ヤード地区、JR大阪駅舎改良と三越の進出、加えて、阪急百貨店、大丸梅田店、阪神百貨店の建替や増床が予定されています。
これら大阪・梅田地区はJR、阪神電鉄、阪急電鉄、大阪市営地下鉄の4社12線が乗り入れ、一日の乗降客数は約240万人の西日本最大のターミナルで、これは新宿(約320万人)、池袋(約270万人)に次ぐ規模です。
同地区のマーケットは鉄道利用客が中心で、ターミナル立地型の阪急・阪神・大丸の三百貨店が覇権を競っており、これらを結ぶ地下街の早くからの整備が同地区の回遊性を高めています。
新御堂筋を挟んで向かい合う位置にある百貨店は、それぞれ特徴ある売場展開を行っています。一言で表せば、高級感のある阪急百貨店、庶民的な阪神百貨店、伝統の大丸梅田店とでも言えるでしょうか。
平成17年1月に日本経済新聞社が調査した「キタとミナミの意識調査」によると、阪急百貨店が男女を問わず幅広い年代で「キタで好きな商業施設」のトップに挙げられています。ただ、阪急と阪神の経営統合が百貨店の売場等に、今後どのような影響がでてくるのか、気になるところです。
そして2011年に向けて現在、いくつかのプロジェクトが動き出しています。百貨店で言えば、JR大阪駅北側に約5万㎡の売場面積をもつ三越が出店します。また、阪急百貨店は既に建替工事に着手しており、完成後は売場面積が国内最大規模になります。(約8.7万㎡)。大丸梅田店は現在の売場を約5割増床して、約6万㎡となります。一方、阪神百貨店は当初目立った動きはありませんでしたが、ここにきて建替を検討しているとの情報も聞かれます。
5年後の梅田地区は大きく様変わりして、都市機能の高度化が一段と加速されることが予測されます。多くの人が集まり、さまざまな施設が集積しているでしょう。消費者にとっては、選択肢が増えて多様な過ごし方ができる街になると思います。
最後に一つ、注文をつけるとすれば、バリアイフリーに十分配慮していただきたいものです。現在、地下と地上の行き来、道路を挟んだ施設間の移動が特にバリアが大きいと感じます。関係者の創意と工夫で、誰もが来やすい、過ごしやすい街・梅田の実現を期待しています。
ミナミについては改めて報告します。
2006-09-09 23:16
邪推にすぎませんが、東京の人にとって大阪の土地勘がないから地理がピンと来ずこの記事がニュースのたね行きになったような印象があります。