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いつの間にか加わった2名

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002559

A級戦犯合祀で残る疑問
S崎J一
2006-10-24 07:26
 8月から9月の上旬にかけて、週刊文春で靖国問題のシリーズを掲載していた。その中で、大きな問題が扱われたので、今改めてその問題を取り上げたい。

 小泉首相が靖国神社に参拝するか否かで揺れたこの夏。靖国神社、とくにA級戦犯について論議が交わされた。合祀されたA級戦犯は14名とされている。

 その14名とは

 板垣征四郎/梅津美治郎/木村兵太郎/小磯国昭/白鳥敏夫/土肥原賢二/東郷茂徳/東條英機/永野修身/平沼騏一郎/広田弘毅/松井石根/松岡洋右/武藤章

とされている。

 散々、テレビや雑誌で扱われたので、読者の方はご存知だと思うが、A級戦犯は当時の厚生省の援護局が祭神名票を靖国神社に送ることで、合祀事務が行われてきた。

 ところが、厚生省内部の資料によると、12名しか名簿には載っていない(添付資料参照)。あとの2名はいつの間にか出てきて、合祀されていることになる。

【画像省略】
靖国神社にあてた東京裁判関係者の合祀にかかわる厚生省の通知

【画像省略】
靖国神社にあてた東京裁判関係者の合祀にかかわる厚生省の通知

 その2名とは、松岡洋右、永野修身の両名だ。合祀の基準は、祭神名票に基づき、総代会で合議の上で合祀することになっているという。だとするならば、この両名が合祀された根拠は一体何なのだろうか?

 勝手な推測になるが、そこには政治的な横槍があったのではないだろうか。

 昭和天皇は松岡洋右を嫌っていたといわれる。

 寺崎英成・マリコ・テラサキ・ミラー著『昭和天皇独白録 寺崎英成・御用掛日記』(文藝春秋)によると、「5月松岡はソ連との中立条約を破ることを私の処にいってきた。こんな大臣は困るから私は近衛に松岡を罷めさせるようにいった」と出ている。

 このような人物が、理由はどうであれ合祀の根拠となる文書から抜けていた。もし事なかれ主義で対応するならば、そのままにしておけばよい。

 しかし、時の総理大臣は佐藤栄作。松岡洋右は彼の叔母の兄にあたる。その人物をよけておくわけにはいかなかったのではないか。また、1人だけ押し込むわけにはいかなかったから、永野も含めたのではないか。

 靖国神社がA級戦犯らを合祀した際、昭和天皇の意を汲んだ宮内庁が「軍人でもなく、死刑にもならなかった人を合祀するのはおかしい」と松岡の合祀に強く抗議したといわれている。厚生省リストのままならこんなことにはならなかったはずだ。

 合祀過程の事実はどうであれ、今こそ、国際問題の原因になるような問題をしっかりと解決する必要があるのではないか。奇しくも、当時の総理と血縁関係にある総理が在任している間に、身内のけじめをしっかりとってもらいたいものである。


 【編集部注】
 記者より寄せられた資料は1枚のものでしたが、掲載の都合上、2つに分割してあります。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは5件。

5 Wingard 10/30 13:24
つまらないことなのですが、

「松岡洋右は佐藤栄作の叔母の兄」

ってことは二人は叔父と甥の関係なんじゃないでしょうか。
義理の叔母ってことですか?

2 田中雅彦 10/24 20:29
松井石根はB級戦犯 φ(..)メモメモ

1 Mint 10/24 09:42
なるほど、納得の記事です。

ただ、以下の部分の掘り下げが必要かと。

この資料は1966年に出されたものです。
実際に合祀されたのは1978年。この22年間に何があったのか。
厚生省からの資料の再提出があったのか。

佐藤栄作が総理を勤めていたのは1964.11~1972.07。
微妙に同時期ではありますが、合祀は佐藤栄作が総理を辞めてから6年後。

「佐藤栄作説」もうすこし、証拠が欲しいですね。

大変参考になる記事でした。


なにか「~といわれる」「~はずだ」とか憶測や伝聞で成り立っている記事です。少し調べれば資料も出てきますので確定事項をもっと多めで記事を書いてもらえると助かります。

合祀過程の事実はどうであれ、今こそ、国際問題の原因になるような問題をしっかりと解決する必要があるのではないか。

「~どうであれ」でそれまでの流れを全否定しています。それなら最初から「安倍首相(当時)は靖国神社へのA級戦犯合祀をなかったことにしろ」とだけ書けば済む話です。記者さんは要は安倍首相(当時)が靖国神社へ参拝することが気に入らないんでしょ? 当時はありませんでしたが「モリカケサクラ」と呪文のように唱えていれば安倍晋三氏を呪い○せたかもしれませんね。

ちなみにこの記者さんはこの投稿1本だけで日本版オーマイニュースを去りました。