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韓国の自殺者事情

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001946

記者名 F田 Y久
2006-09-30 10:39

日本のお隣の国「韓国」。韓国といえば「焼肉」「キムチ」などの食。または
ブロードバンド発展国と言える。スポーツの世界でも野球やサッカーなども実力も
拮抗しており、ある意味いいライバル国とも言えるかも知れない。しかしそんな韓国が
現在、「自殺者」が急増しているとのことだ。実数は定かではないが年間1万2000人
程度はいると言われている。韓国の人口の比率からすると、ある意味日本と同等程度
かもしれないが・・(日本も自殺者多数国)。しかし一体人はなぜ自殺をするのか?
いろいろ動機はあるだろうが、「社会への不満・悲観」「病気」「恋愛問題」「貧困」
「事業失敗」「借金苦」などが代表的な動機ではないだろうか。

そもそも韓国は儒教の国であり、高齢者を敬う国柄である。
しかし現在は過当な競争世界に突入しそれに耐えられなくなってきている方が
増えているという現実があるだろう。ある意味競争は致し方ない部分だが、
高齢者の自殺が多い原因として「社会への抗議」という側面は内在的になるかもしれない・・
少し話は古いが1997年には通貨危機によって通貨価値が下落し庶民層の経済状況が悪化。
これはタイから始まってインドネシア・韓国と波及していった。
韓国では大社会問題となって企業は大リストラを断行、多くの失業者・
若者の就職難へと陥った。現在は当時よりは社会的状況は回復しているが、
まだ問題はある。「個人破産」だ。2006年は7月までに50000万に近くが破産をしており、
破産予備軍は「100万人」を超えているともさえ言われている。

高齢者の生活環境の変化という点でも問題はある。もちろん時代は流れているので
時が変われば環境も変わることは必然的かもしれない。日本でもそうだが、
韓国でも「核家族化」と「少子化」が急速に進んでいる。少子化ということは、
同時に「出生率」の問題もリンクして考えなけばならない。
2003年の数字だが1.19人という統計がある。そもそも儒教のあり方とは、「年上の方を敬う」
ということがまず何よりも最優先されるのだが、多くの方がその志を優先せず、
完全に崩れてしまっている。競争社会とリンクするのだが、多くの高齢者の方が
どのように生きていけばいいのか生きる目標を見失ったのも原因の1つではないだろうか?
それに伴って心のケアなど社会的なサポートも追いついてはいない。

そしてこれも日本と同じなのだが「うつ病」患者の急増だ。現在は約400万人はいるのでは
と言われている。一般にうつ病の原因の1つに「プレッシャー」があると言われている。
プレッシャーといってしまえば何とも味気ないが「社会全体に何ともいえない空気」が
蔓延しているのだ。その空気の代表的なものが上述した「社会への不満・悲観」からくる
空気なのだろう。空気に押し寄せられるプレッシャーはかなりキツイし対応も難しい。
うつ病も実は高齢者に多いと言われている。うつ病の30%の人が60歳以上という。
これもまた「自殺者」の急増とリンクする。社会的な病と言える。
韓国は日本以上に「やりなおし」が効かない社会風土がある。環境にもよるが
ドロップアウトすればそれで「烙印」を社会的に押されてしまう。
日本以上に学力主義が蔓延している。韓国政府は一体このような状況をどのように
踏まえているのか?社会的な空気的問題は「政治」がある程度の道筋をつけねばならない。

オーマイニュース(日本版)より

チキン屋も本当に過当競争でどんどん潰れていってるみたいですね。