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ちょいワル国家の生きる道

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002337

白黒つけると戦争になる
N條 A
2006-10-13 09:42

衆議院に続いて、11日の参議院でも「北朝鮮が公表した核実験」に抗議する決議が可決された。全会一致だという。つまり、この件に関しては与野党いやもおうもなく一致したということだ。
この、他国の発表に関して、みんなで抗議するという図を想像してみた。薄ら寒い思いがする。さらに、国連の場でも、厳しい制裁をもとめている。こうなると、日本だけでなく、みんなで一致して抗議しようという動きとなる。まるで、日本人としての踏み絵のようにも見える。

いいのだろうか。
一つの国を、追いつめたら、いったいどんなことになるだろう。北朝鮮に、日本に対して反撃する道を開いてしまったといえないだろうか。事実、北朝鮮は日本に対して何らかの行動を起こすと言い始めている。行き着くところは、戦争である。誰にもメリットのない、戦争への道。

いつからだろう。かつて日本人は、白黒をつけるよりも、「まぁまぁ、そこはそれ、穏便に」といったぐあいにことを納めてきた。それが、曖昧な日本人の表情とあいまって、とくに、ビジネスの世界では、欧米人に不思議がられたのだろう。でも、それが、日本人だったのだ。

本来ならば、北朝鮮に対しても、「そりゃあ君の気持ちもわかるけど、抑えて抑えて」と、たしなめてくればこうはならなかったに違いない。北朝鮮がここまで硬直化してしまったのは、米国の政策があった、それこそが、白黒はっきりさせ、ならず者国家と呼ぶことだったのだ。米国は、敵を作りそれに対して団結することで、成長してきた。それは、米国の成り立ちから変わらない。平和は、勝ち取るものなのだ。狩猟民族国家である。

一方で日本は、大自然を相手にする稲作民族国家である。大自然をねじ伏せることなどできない。それを知っている日本人にとって、平和は勝ち取るものではない。正確に言えば、かつてはそうだった。いまは、米国的に、敵をつくり、それを倒すことでまとまろうとしているように見える。

北朝鮮の漁船が入港する港から、テレビ中継があった。ようやく、経済的なつながりができた輸出業者の苦渋に満ちた表情が映し出されていた。
「船が入らなくなれば、飯が食えなくなる」(毎日新聞)
その声に、どう答えればいいのだろう。

オーマイニュース(日本版)より

で、現在どうなりましたかね?w