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【サッカー】幅広い人材をヨーロッパへ

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002454

インデックスと祖母井GMの挑戦に期待
A部 T也
2006-10-19 08:28

 プレミアリーグ(イングランド)のチェルシーFCに所属するポルトガル人DF(ディフェンダー)、リカルド・カルヴァーリョのインタビューをテレビで見て意外に思ったことがある。

 カルヴァーリョは英国でのプレーを始めて今シーズンで3年目。チェルシーのリーグ連覇に大きく貢献し、今やプレミアリーグの重鎮といった存在だが、お世辞にも流暢とはいえない英語で(というよりもかなり拙い英語で)、インタビューにボソボソと応える様が印象に残った。ピッチでの自信に満ちた佇(ただず)まいとは対照的だった。

 海外のサッカーリーグで成功するための秘訣(ひけつ)は、その国の言葉を覚え、文化に溶け込むことだとよく言われる。しかし、カルヴァーリョという成功例を見る限り、必ずしも、いつも当てはまるというわけではないようだ。

 カルヴァーリョのプレミアリーグでの成功には、彼自身の選手としての能力もさることながら、周囲の助けも大きかったことだろう。なにしろチェルシーの監督は、同じポルトガル人のジョゼ・モウリーニョ。2人はポルトガルのFCポルトで2シーズンをともに過ごし、欧州チャンピオンズリーグを筆頭に数々のタイトルを獲得した盟友だ。監督とともにチェルシーから引き抜かれたカルヴァーリョは、監督との言葉の問題はおろか、新しいチームスタイルになじめるかどうかを心配する必要さえなかった。

 さらに、チェルシーはカルヴァーリョとともに、同じポルトからパウロ・フェレイラ、そしてポルトのライバルであるベンフィカからチアゴという2人のポルトガル人選手を獲得していたから、英語が苦手なカルヴァーリョにとっては、大きな助けとなったはずだ。守備的MF(ミッドフィルダー)のクロード・マケレレは、スペインのレアル・マドリードでのプレイ経験があるから、カルヴァーリョと絶妙なコンビネーションを築き上げることができたのかもしれない(スペイン語とポルトガル語はよく似ていると言われる)。

 カルヴァーリョの例は、極端に言えば、選手は監督と少なくとも3人のチームメイトと同じ言語でコミュニケートできるのであれば、生活する国の言語をうまく話せなくても不自由を感じずにプレイできることを意味している。

 これがどういうことかというと、例えば、この度フランス2部リーグのグルノーブル・フット38のジェネラルマネジャーに就任したジェフユナイテッド市原・千葉の元チーム統括本部長・祖母井秀隆さんが、チームに岡田武史前横浜F・マリノス監督を招聘(しょうへい)し、ジェフから阿部勇樹と巻誠一郎、そして水本裕貴を引き抜けば、3人の日本人選手が活躍する可能性はかなり高くなるということになる。3人そろってフランスリーグで大成功とまではいかないかもしれないが、少なくとも海外でプレイする他の日本人選手よりはるかに事が容易に運ぶはずだ。

 これからの日本サッカーは傑出した選手の出現を待つのではなく、このようにして幅広い人材を地道に欧州に送り込み、徐々に勢力を拡大していくことによって、強化を図っていくべきなのだと思う。

 FCメッシーナ(イタリア)の小笠原満男は、柳沢敦がかつてこのクラブに在籍していたということで恩恵を受けているはずだし、浦和レッズのギド・ブッフバルト監督がドイツのクラブを率いるときが来れば、田中マルクス闘莉王を一緒に連れていきたいと考えるかもしれない。欧州で活躍する日本人というのは、これからこうして右肩上がりに増えていくのではないだろうか。

 その礎となりそうなのが、グルノーブルを運営するインデックス社と、ジェネラルマネジャーの祖母井さんの挑戦だ。だからこそ僕は、彼らの活躍を大いに期待している。

オーマイニュース(日本版)より

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サッカーも地元FCをちょこっと応援している程度なのでそこまで詳しくありません。おそらく当時の日本版オーマイニュースの読者層とこの記事を読解できる層との重なりはほぼなかったんじゃないかと思います。→コメントがつかなかった理由。

極大魔法のくっそ長い詠唱だと言われても信じる人はいるかと。