見出し画像

ジェネリック医薬品の効用は……?

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001944

コマーシャルよりももっとよく分かる伝え方を
記者名 S口 S造
2006-10-10 14:17

 最近よくジェネリック医薬品についてのCMが流されております。私たちはよくわかりませんが、コマーシャルでは「勇気を出して、ジェネリック医薬品にしてくださいと言おう」というものが何社か放映されております。

 厚生労働省もこのジェネリック医薬品、つまり新薬の特許が失効したものと同じ薬効、有効成分で製造される後発医薬品の普及を推進する姿勢であるそうです。

 ジェネリック医薬品についての言われていることは、
(1)これまでと同じ薬効の薬品が3割から8割の低価格となるものがある
(2)医療の自己負担が大きくなっていくなかで朗報である
(3)医師の判断が必要である。また、どの医療機関でも扱っているというわけではない
(4)潜在的な問題が存在するかもしれない
このようなことが、報道されております。

 患者としては、コマーシャルのように「勇気を出して……」言えない側面もあります。薬は医者が処方するものなので、私も2週間ごとに検診を受け、たくさんの薬を頂いております。そのときそうやって医者に言える自信なんてわいてきません。薬効が同じであれば、医者のほうから「実はこのような薬が出ておりますが、しばらくこのジェネリック医薬品を使用してみますね」と勧めてもらわないと、「薬効の責任は誰が持つのでしょうか」と思ってしまいます。コマーシャルでの宣伝も結構ですが、医者自身が宣伝してくれれば……と考えます。

オーマイニュース(日本版)より

この記事についたコメントは6件。

6 kz 10/11 14:13
現在、自分で薬剤を出す医療機関がへり、処方せんを発行し薬局で薬を貰うように指示する医療機関が増えています。薬局で薬を貰う場合、医療機関と薬局が連携していない場合、高い薬をだしても医療機関には得はありません。それでも後発品の処方が増えていない裏には、後発品の薬効の真実はともかく医者から後発品薬への不信感、「私の患者にこの薬をだしても構わないのだろうか」と言う気持ちがあるのではないでしょうか。

5 海山風人 10/11 11:54
全く同意ですね。
「勇気を出して~♪聞いぃてみよ~ぅ♪」というCMを観るたびに「アホじゃなかろうか」と疑問を感じる人は多いハズ。そもそも医者が安い商品教えたら、自分の利益を削るわけだから「普通」に考えれば、教えないでしょう。「だって、この患者は勇気を出して聞いてこなかったんだもん♪」

処方された薬品とジェネリックを対比できるようなHPとかあるんでしょうか?
できれば、記事情報の継続をお願いします。

4 da- 10/10 20:28
 筆者には申し訳ないが,医者が自分からジェネリック薬品を推すことほど勇気が必要なことはありえない.収入という面,安全性という面から問題があることをなぜ薦めるのはやはり難しいからだ.
 しかし,患者が安全性と費用というトレードオフの関係を自分なりに判断して,要望を出す環境を作らない病院側にも問題だ.
 私が思うに,このようなトレードオフの関係をしっかりと患者が分かるレベルで教えることの出来る医者が多くいる病院ならば遠くても利用したいと思うのだが.

3 monkey 10/10 17:11
記事を書く場合にはちゃんと下調べをしましょう。
#1 augfirst(augfirst)様の仰っている内容とほぼ同じなのですが一例を。
http://intmed.exblog.jp/1590715/

1 augfirst 10/10 16:08
医療費削減のためにここ数年で急激にもてはやされてきたジェネリック医薬品ですが、処方する医師の側が積極的に宣伝しないのはやはり理由があるようです。

先発医薬品との効能の差がない、というのは正確ではありません。
溶出試験という簡単な体外試験しか行っていませんので、ヒトが飲んで同じ効果を期待できる、または副作用が増えない、とは確認されていません。(もちろん同等程度効く物も多いようです)
というのもお薬の基剤(錠剤を形作る成分)やカプセルの質が異なり、体内での吸収に違いが出たり、基剤に対するアレルギーが出たりすることがあります。
また、後発品メーカーはたとえ先発品から切り替えて副作用などが起こっても、担当者は全く説明や調査に来ないことが多いそうです(すべてではないようですが)。売っておしまい。
値段が下がっている分、人体での同等の効果も保証なし、アフターサービスはほぼ皆無という販売形態のようです。
また現時点では後発品処方による加算がつくため、患者さんの払う金額の合計としてはさほど変わりないことが多いようです。(国民皆保険で3割負担のため)
「安くていいもの」は消費者の味方でしょうが、「いい」かどうかはあたりはずれが大きいらしいです。リスクを承知で自分の健康にかけるお金を削りたい方にとってはジェネリック医薬品はお勧め、という認識が正しそうです。


この記事が掲載された当時と比較するとジェネリック医薬品は広く普及しているようですね。たいていどこの薬局・薬店の店先にも「ジェネリック取扱います」の貼り紙がありますし。処方薬も大昔と比べるとずいぶん安くなったと思います。自己負担分しか支払いがないとはいえそこそこ大きめの紙袋(薬局でよくみるやつ)にいっぱい小分けされた薬が入って170円って。

健康保険とか年金とかいざという時のためにきっちり払っておいたほうがいいと思います。自己責任で払わないって強がっていると詰むよ。