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水1リットルが1000円!?

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001591

ミネラルウォーターの価格の裏側にあるものとは
記者名 平本 真樹
2006-09-22 08:21

【画像省略】
水は誰のもの?

 「水が1リットル1000円以上!? 誰が買ってるんだろう? なんでそんなに高いんだろう?」

 その疑問を投げかけた『プライスの謎』(NHK)というテレビ番組を見ました。携わる人や現場の取材を通じて、私たちの生活に関するモノやサービスの価格の裏側を解き明かすのがテーマ。この日は、ミネラルウォーターと水道水について、価格がどう決まっているかを掘り下げていました。

 近所のスーパーをのぞくと、さまざまなミネラルウォーターが並んでいます。国産以外にも多種多様。輸入されていた水の原産地は、フランス、アメリカ、イタリア、カナダ、ドイツ……。ラベル表示を見るだけで、海外旅行をしているようです。

 番組によると、それらミネラルウォーターの商品価格は1リットルあたり平均約111円。対して水道水は平均0.15円。海外のミネラルウォーターの中には1000円を超えるものもあるとか。

 そこで、ふと思ったのが、「そこまでして水を輸入する必要があるのか」、そして「あちこちから水を吸い上げて、現地は大丈夫なのか」という点です。

 もちろんニーズがあるから店頭に並んでいるはずですが、水が1リットル1000円という価格になる裏側には、取水、製品製造、輸送に関する、さまざまなコストやエネルギーが使われているからです。そして、ここで立ち止まって考えるべきは、「そのニーズは、地球上の貴重な資源をそんなに使ってまで満たされるべきものなのか、現地の自然状況を変えてまで求めるべきものなのか」ということでしょう。

 「お金を払うんだから、買っても文句を言われる筋合いはない!」という答えが返ってきそうですね。

 これでは、海外の不動産や絵画などを、その価格とネームバリューだけで買いあさったバブル期と何ら変わりありません。お金があるから高くていい、と一般的に思われるであろうモノに金がつぎ込まれる。その裏側にある文化や現地の感情などは捨象されてしまっており、消費者はそれには無頓着に水を飲みあかしているかのようです。

 国内でも、さまざまなメーカーがひしめきあって産地を確保しあっている現実があり、源流エリアの自然環境の変化への懸念も広がっているようです。また水の取りすぎだけでなく、水質の維持のため、水源エリアの土地を多く買収するなどして、企業による山地の囲い込みも進んでいます。

 水源は私企業に押さえられ、ペットボトルのゴミを増やす「ミネラルウォーターブーム」。これは、単に公共水道管理者による努力で解決できない、大きな課題を抱えています。

 「おいしい水」は、現地に足を運び、その雰囲気に囲まれてこそ味わい深いもの。そう強く感じます。それを感じるために、旅をする。そんな場所が、日本にはたくさんあるのですから。

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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この記事についたコメントは8件。

8 googoo 09/23 11:12
>水が1リットル1000円以上!? 
実際中東では「海水を吸い上げて真水に戻す」という作業をするコストで「水と石油の値段が同じ」という状況になっているそうです。
7 sir 09/23 04:02
>「そのニーズは、地球上の貴重な資源をそんなに使ってまで満たされるべきものなのか、
>現地の自然状況を変えてまで求めるべきものなのか」ということでしょう。

言うや良し。

コストと利幅の関係なら、アパレル品や化粧品、
バッグ、装飾品等は水などと比べ物になりませんよ。

自分が使わないものは、価値が無く無意味で、批判可能なもの。
自分が使用しているものは、言及しない。

ゆめゆめ、自己保身に走らぬように。
って、無理か。
6 yonemura 09/22 17:11
あれもこれも同じだ、と思われるのは、現地調査をした後にしてください。
バブル経済で企業が投資目的で土地や絵画を購入したのとは問題が違いますので、あまり手を広げずにまずは実際の現地の問題を調べられるのがよろしいかと。

>、「そのニーズは、地球上の貴重な資源をそんなに使ってまで満たされるべきものなのか、現地の自然状況を変えてまで求めるべきものなのか」
取引が成り立つのであれば、それだけのニーズがあるのですからこれは問題ではありません。

それを言い出したら「遠い中東から石油を掘り出して日本で自動車を走らせる必要があるのか、大八車と自転車で十分」ということになります。

>ニーズがあるからビジネスは動くのですが、その流れが自然にも人体にも、社会性にも負荷をかけすぎていることに、多くの人や企業が気づき始めています。

こういった言い回しはやめたほうがいいと思いますよ。「全世界はわれらの宗教を信じ始めている」とカルト教徒が言っているのと変わりません。

わかる部分もあるので、なんでもかんでもごちゃまぜにして「善か悪か」の問題とせずに、もっと広い目を養いなさい。
5 まさしくんはい! 09/22 17:03
>> カルシウムやマグネシウムのイオンを多量に含む硬水の需要を満たす
>必要性は、どのくらいあるのでしょうか?
>また、カルシウムやマグネシウムを、ミネラルウォーター以外で摂取すると>いうことは無理が大きいのでしょうか?

返答有難うございます。
この件については医学的な理由で消費されてないと思います。
例として「発掘!○る○る大辞典」や「○もいっきりテ○ビ」といったような情報番組で「奥さん、硬水は体にいいんですよ!」と宣伝したのを聞いた人達がせっかくミネラルウォーター飲むならカルシウムも取れる硬水を買おうという軽い健康オタク的なノリで買っており、純粋な医学的見地で消費してる人はごく僅かでしょう。意地悪に言えば宣伝に踊らされてると思いますが。

日本で実際に消費されるミネラルウォーターの統計資料を見つけましたのでリンクを貼っておきます。
これを見ると国産・輸入物共に消費量が増大してる事が分かります。

http://www.minekyo.jp/sub3.htm


最後に自分の経験からいえば給水意識の変化も消費拡大に影響してると思います。これは最近、夏の暑い時期に「脱水症状が危険なのでコマめに水分を補給しましょう」という呼びかけが多くなってます。又、外出時に500ccのペットボトル水を携帯する方が増えてます。私も夏仕事で外回りの時には必ず買って携帯するようにしています。以前にはあまりなかった習慣だと思います。
4 たままん 09/22 16:00
拝見しました。

その水を取りに行くのにも自動車や電車を使うのです。うまく誤魔化しているようですが、これはひがみです。
3 サレンダー 09/22 15:26
これは水に限った事ではなく、確かに記事の通りかもしれません。
しかし、人間の営みにおける全ての行為は自然破壊、環境破壊につながります。
つまりこの記事を突き詰めると、人間の存在そのものを否定する事になりませんか?
私にはちょっとヘビーな問題提起です。
感情マークにハテナ顔がないのが残念ですw

追記、「捨象」という単語をはじめて知りました。勉強になりますw
2 ヒラポン 09/22 14:29
まさしくんはい!さん

ご意見ありがとうございます。
 確かに、おっしゃる通りですね!
 調べなくてもわかる話です。
 
では、

> カルシウムやマグネシウムのイオンを多量に含む硬水の需要を満たす

必要性は、どのくらいあるのでしょうか?
また、カルシウムやマグネシウムを、ミネラルウォーター以外で摂取するということは無理が大きいのでしょうか?

問題はそこだと思います。
ニーズがあるからビジネスは動くのですが、その流れが自然にも人体にも、社会性にも負荷をかけすぎていることに、多くの人や企業が気づき始めています。
1 まさしくんはい! 09/22 11:35
>そこで、ふと思ったのが、「そこまでして水を輸入する必要があるのか」

日本のミネラルウォーターの殆どが硬度の低い軟水であり、カルシウムやマグネシウムのイオンを多量に含む硬水の需要を満たす為に欧米から硬水のミネラルウォーターを輸入するという目的があると思います。
(軟水の輸入ミネラルウォーターも存在しますが)

こんな事、調べればすぐ分かるはずですが。

水に800円払えないのは貧乏人かもしれませんね。わたしは貧乏人なのでイオンで買った1.5リットル(訂正:2リットルです)のアクエリアス127円でガマンします。

中共による世界的な水資源買い占めあたりまで手を伸ばしていればもう少し違った反応が返ってきたかもしれませんね。