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フリースペースあかねの挑戦

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000475

記者名 S津 T

東京・早稲田の文学部正門前に、あかねという小さなフリースペースがある。有志が共同で運営しているもので、日替わりで当番が変わる。私もスタッフだが、隔週水曜に担当している。

元々あかねは、30年以上前からあった。が、それはいわゆる普通のお店としてであって、現在のようなフリースペースのかたちを取るようになったのは、だめ連界隈の人達がオーナーから経営権を借りるようになった7-8年ほど前からである。

開店当初は、マスメディアにも取り上げられたので、それで知って来る人も多かった。現在でも、TVや雑誌、書籍などの情報を経由してやって来る人達はいる。多くが、何らかのかたちで生きづらさを抱えた人達だ。貧困や精神病など、さまざまな問題を抱えた人達がやってくる。勿論あかねは専門的な援助機関ではない。だから、万能ではないのだが、場を創る人達で助け合ったりしながら、紛争や問題にその都度対処してきた。

ちなみに私があかねに関わるようになったきっかけは、『フリーターにとって「自由」とは何か』という本を出している杉田俊介君に誘われて、究極Q太郎さんという詩人のかたにインタビューしに行ったことだった。当時、失業中だということを話すと、究極さんからでは自宅に引き篭っていないであかねで当番をやってみては、と誘われた。それで、私は女装し、「リンダちゃん」としてあかねの当番に入るようになった。もう3-4年ほど前のことだ。

その後私は週5のパートタイマーの仕事が決まり、当番を休んでいたが、半年ほど前に解雇されあかねでまた当番をやることになった。私の当番日には、ワークショップのようなざっくばらんに語り合うことを主にやっている。多様な問題意識を持ったいろいろなかたがたが来る。

あかねではそれで生活していけるような賃金は出ない。だが、リラックスできマイペースで過ごせる貴重な空間である。多くの出会いもある。これからも、地道に継続していきたい。

交流イベントスペースあかね
http://akane.e-city.tv/
2006-08-31 10:10

この記事は2006年9月2日07:25以降、2006年9月3日07:32までの間にニュースのたねに掲載されました。タイムスタンプは2006/08/31 10:10:31。

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