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【競馬】「無敗のプリンセス」一転して「悲劇のプリンセス」に!

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003093

ネット派予想家の競馬回顧~第31回エリザベス女王杯
辻 雅之 2006-11-15 06:31

 3歳牝馬と古馬牝馬が激突する最強牝馬決定戦、「第31回エリザベス女王杯」(GI、京都芝2200メートル外回り)。結果は、1991年以来のGI1着入線馬降着処分という、波乱の結果となった。

 1着入線した無敗の3歳馬カワカミプリンセス。シェルズレイが大逃げをうち、2番手ライラプスも3番手以下を6馬身くらい離す展開のなか、終始中団の外目を回り、中断で伸びてくるいつもの必勝パターンだった。

 しかし、直線に入り各馬がごちゃつく展開のなか、カワカミプリンセスは外から内へ斜めに大きく切れ込んでしまった。このあおりをうけてカワカミプリンセスに前をカットされたヤマニンシュクルは、前にいたシェルズレイにぶつかりそうな状況に。結果、カワカミプリンセスはヤマニンシュクルの進路妨害をしたとして、ヤマニンシュクルの次位12着へと降着になってしまった。

 抜け出したあともヨレるシーンがあり、このあたりは気性に問題があった父キングヘイローの血が出てしまったか。……ただ、終わってみれば1.5馬身差の「完勝」だっただけに、本田騎手がわざわざごちゃつく内に(無理に?)入れてしまったことは悔やまれる。本田騎手は11月18日から11月26日まで騎乗停止に(開催4日間)。

 そのゴチャついた直線入り口でうまく外に出して伸びてきた1着昇格のフサイチパンドラは、2歳時から注目されていた素質がこの2戦で開花したしてきた感じ。気性が難しい馬だったが、厩舎が馬具などを取り替えるなどして、試行錯誤してきた結果が吉と出た。父サンデーサイレンスUSA×母父ヌレイエフUSAの血統からして、日本の競馬では2000メートルよりもうちょっと長い距離の方が合うということだろう。スイープトウショウの強襲をクビ差しのぐ。

 2着スイープトウショウはメンバー中の上がり3ハロン34.4秒をマーク。じっくり後ろから各馬を見る形でレースをし、直線では馬場の中央より外に持ち出して伸びたが及ばず。レース展開で記者は「昨年より勢いがない」ということを書いたが、このレースだけでは判断できない。ただ、昨年よりも3歳馬のレベルが高かったことはいうまでもないだろう。

 3着ディアデラノビアは反対に終始内目の競馬、直線も内からするする伸びてきた。3歳のときから注目されてきた1頭、最近は本当に安定してきた。強いて言うとこの日の馬体重も436キロ、もう少し身がついてくるといい。母は南半球アルゼンチンの馬、南半球馬は成長が遅いだけによくなるのはこれからか?

 4着アサヒライジングは事実上の先頭集団からよく残ってこれた。なかなか成長していると言っていいだろう。スピードがあるわけではないので、案外アメリカのダート競馬だと才能を発揮する? 5着アドマイヤキッスも今回果敢(かかん)に先行。直線はさすが武豊騎手でうまく内に入って伸びてきたが、そこまで。もう少し闘争心がほしいところ。6着ソリッドプラチナムは復調ムード、次回に期待。

 全体的に牝馬のレースとしては各馬ともゲートインもスムーズ、スタートもよく道中も折り合えたいい競馬で、マギレのない展開だった。それだけに、カワカミプリンセスの降着処分は惜しまれる結果だった。

オーマイニュース(日本版)より

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馬でも人でも知っている方(?)が亡くなると寂しいですね。

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