サダム・フセイン元大統領は殺されるべきではない ねなしぐさ はじめ 2023年9月26日 05:03 引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003074裁判と判決は国際法違反アンブローズ・ムジイワ2006-11-16 07:34 サダム・フセイン・イラク元大統領が米兵に捕まったのは2003年12月13日だった。 拘束自体がフセイン元大統領を戦争捕虜にしたと言える。フセインはイラク軍の指揮系統の一部であったし、拘束される前は公然と軍服を着用し武器を身につけていたからだ。 しかし、戦争捕虜の扱いに応じた威厳と敬意を持って処理をする代わりに、米国は合法性に疑問符がつくイラク政府にフセインの身柄を引き渡した。イラク政府が死刑を実行する大きな可能性があることを知っていたにも関わらずだ。【画像省略】サダム・フセイン・イラク元大統領(2006年11月8日撮影、ロイター) ジュネーブ条約第3条は拘束された軍人を擁護するためのものだ。フセインのような戦争捕虜を守ることになっている。 条約は、捕虜に拷問を加えることを違法としている。 条約の第3条は、「人に対する暴力、特にすべての殺害行為、切断、残酷な取り扱い、拷問」を禁じている。 フセインに死刑を宣告した裁判所の独立性と公平性にも疑問がある。 人権団体アムネスティー・インターナショナルの中東・北アフリカ計画のディレクターであるマルコム・スマート氏は、フセインの公判は「卑劣な事態だ。現行の設置状態では、この裁判所が国際法の水準に一致する形で、正義を公正に実行する能力があるかどうかに疑問符がつくほどの重要な落ち度がある」と述べた。 イラク最高法廷(SICT)でのフセインの経験は残酷なものであり、拷問だった。 逮捕から1年間、フセインは弁護士団との接見を否定された。目撃者や弁護士が命を落としていったが、それは法廷がこうした人々を守ることができず、公判の間中、法廷側は裁判の経過に関するフセインの弁護士からの不満を常に無視したからだ。 それでも、ブッシュ米大統領にとって、イラク政府がフセインを殺してもなんともないのだ。 ジュネーブ条約第3条約の3条は、「個人の尊厳に関する怒り、特に屈辱的そして尊厳を傷つける扱い」を禁じている。 それにも関わらず、世界はもじゃもじゃ髪のフセインが隠れていた穴から出てきた様子を目撃し、下着姿も目にすることになった。 イラク政府がフセインの公判を指揮し、処刑する目的を表明するというのは、ジュネーブ条約第3条約の10、12、13,20、23、84条に違反しており、公正な裁判を受ける権利や生きる権利といった、最も根本的で基礎的な人権の一部や国際法を嘲笑することになる。(オーマイニュース英語版から〔11月9日掲載〕)オーマイニュース(日本版)より※引用文中【画像省略】は筆者が附記この記事についたコメントは7件。7 タックスペイヤータント 11/20 00:57戦争で負けると独裁者は特に悲惨ですね。勝てば正義みたいなことは、しばしば歴史の上でありますね。裁判が国際法に違反していると反論できるのは、勝者側の良心のある人だけのようなところがあります。だから、極東裁判でもいまさらオブジェクションと叫んでも、負けた側は文句をいうな!でおしまい。6 まさと 11/18 01:40ヨーロッパでフセイン死刑に賛同しない言説が公的にでてますね。民主主義の名の下にGOサインを出すアメリカと大きな違いがみえます。法廷でのフセインの発言、民衆ではなく、占領者が死刑を求めているのだろうという主旨のものに、本当らしさがあるのはなぜなのか、考えて見たいところです。5 yonemura 11/17 11:37とりあえず、生かして市井に返せば自分のために何十万人と殺したこの男がイラク民衆に殺されることは間違いないですけどね。どこに逃げても。4 風の音 11/16 23:37>それでも、ブッシュ米大統領にとって、イラク政府がフセインを殺してもなんともないのだ。というより、アメリカ政府にとって、フセインが、生きていては困るのではないかという印象を受けます。かつては世界各国から様々な支援を受けていたフセイン政権ですから、彼に何か喋られると困る人はたくさんいるのでしょう。彼は生き証人になるべきだと思います。3 おたきち 11/16 22:18確かに、おかしな裁判ですな。イラク攻めの理由とされた、大量破壊兵器も結局見つかりませんでしたし。勝者が敗者を裁く「みせしめ」以外のなにものでもありません。まさしく東京裁判の再現ですよ。ネトウヨの諸君はこの判決に断固として反対しなければなりません。(笑)2 yonemura 11/16 11:12英語版の記事を転載することで編集部の意見を代弁させるのは卑怯だと思う>編集部1 T中M彦 11/16 08:34アンボンで何が裁かれたのか φ(..)メモメモ フセイン元大統領の処刑と戦犯法廷 本研究所は、国際問題の調査研究を行い、わが国の外交を科学的に研究し、その政策の企画に建設的構想を提供するとともに、国際問題 www.jiia.or.jp サダム・フセイン元大統領はスンニ派。戦犯法廷には検事や判事としてシーア派閥、クルド人(フセイン元大統領と対立)が立てられたこと。アメリカの政治的思惑だけではないことも注意しておくべきですかね。勝てば官軍というのは間違いないでしょうが。 ダウンロード copy #OhmyNewsJapan