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飲酒運転は過失じゃない「殺人罪」だ !

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001277

そもそも道路交通法での適用は誤りである。
記者名 K河 H紀

 今日もまた、鋼鉄の走る凶器によって、善良な市民の尊い「いのち」が奪われてゆく。
言い習わされた「交通戦争」の輪禍の惨状は、一瞬時に悪夢を見るかのような地獄図を、われわれは目の当たりにし、メディアのニュースによっても、際限なく経験してきた筈である。
どんな事故でも欠陥車を除いては、全てが運転者の人為的な要因であって、悲惨な事故の多くが、スピードの出し過ぎや無謀な運転操作、そして居眠りに至る過労と体調不良による意識不全などを主因としている。

その何れもが、まさしく人間の思い上がりや、油断・怠慢に基づく不注意であり、これらを単純に、人間の一時・瞬間のミスとして、あるいは魔とか運が悪かったとかの言い訳に終始し、まるで他人事の認識しか持っていなかったのだ。
それが当該者になったとき、家族を失い、また家族を失わせた現実に、初めて愕然となって絶望と悲嘆さにくれるのである。

それまで、愛し愛された家族の絆・自分らを育んでくれた親兄弟・成長を夢見て懸命に守ってきた幼い「いのち」と想い出の数々を、誰が奪っていいのだろうか。
たったひとつの「いのち」は、もう二度と蘇えってこないのだ ! !
その悲しみは、被害者や遺族はむろん加害者家族にとっても、夫々の不幸を終生背負って行かなければならなくなる。

 とりわけ「飲酒運転」は、車社会への無謀な挑戦であり、自他を問わず「いのち」を顧みない殺傷行為の凶器であって、もはや「未必の故意」以上の完全な「故意犯罪」である。

これまでも声高に発言してきたのだが、たとえ「危険運転致死傷罪」による厳罰化とは言え、たかだか懲役20年であり、しかも飲酒の痕跡を隠す意味での「ひき逃げ犯」が、併合7年の懲役刑であっては、その傾向を増加させる要因でしかない。
 即ち、そもそも「道交法」でしか処罰できないとする、警察・検察そして判事に至るまで、
「法の適用と運用」に重大な誤りがあって、刑法の根底と憲法の精神に照らし、民主的理念が、どこに誰を主体・主権に捉えているかが欠落しているのだ。

法理論は学者が研鑽するであろうが、どう見ても刑法や刑事訴訟法は、犯罪者側の論理に基づいており、本来その犯罪の重大性や、被害者の人権が損なわれている現実こそ、優先すべきである筈だ。

 つまり「飲酒運転」による殺傷は、予見可能な「犯罪行為」として認定される訳で、人を殺めれば当然「殺人罪」であって、これを適用しないのは司法能力の欠陥と、行政構造の不備及び立法府・政治家の怠慢と言えよう。

加えるならば、少年犯罪も全く同様で、人を殺めれば先ず「殺人罪」であって、その次に「少年法」を準用するのが社会通念なのだ。 
メディアもこうした良識的な指摘が、何故出来ないのであろうか。
2006-09-14 02:17

日本は法治国家です。以上。

この市民記者さんも日本版オーマイニュースを最後まで支えた方のおひとりです。この記事に関しては同じ記者さんがまったく同じテーマで書き直した投稿が後日正式採用されています。2006年9月28日に掲載された記事番号1666番の

飲酒運転は過失じゃない「殺人罪」だ !
ひき逃げ犯の増加にみる法の矛盾

ですね。またその時がくれば感想文を書きます。