「僻地の開業医として、医療問題を考えたい」
引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/0825.html
(投稿日時:2006年08月25日)
8月22日、777番目の市民記者になったK野Y介さん。「僻地の開業医として、医療問題を考えたい」、と市民記者になった思いを寄稿していただきました。
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777番目の市民記者になったK野Y介さん
――市民記者になろうと思われたきっかけは?
僻地の開業医として、時々に起きる医療問題を考えてみたいと思ってからです。
――どのような記事をお書きになりたいですか?
「高速道路と医療」です。
私の住んでいる街から総合病院まではかなり離れています。急患が出た時に救急車で移送しても時間がかかります。高速道路が整備されると、少しは助かる人も出るかと考えています。利用者数、採算性だけで高速道路を考えていいものかどうかを考えたいです。
昨今、無駄な公共事業の削減を言われています。私の住む地域では、脳外科・循環器科などのある総合病院まで、100キロ離れています。くも膜下出血や心筋梗塞など、病気によっては時間との戦いになることがあります。
医療過疎の地域にとって、総合病院が近くにあるのが理想ですが、現実問題としては無理があります。小児科や産科など、ただでさえ医師が少ないといわれている中で、人口の少ない地域に病院を誘致することは出来ません。
そこで、どうやって緊急の患者さんを移送するかという問題になります。高速道路が出来れば、移送時間が数十分あまり短縮され、助かる患者さんがいるかもしれません。利用者数、採算などを考えると『無駄な高速道路』と思われるかもしれませんが、医療のことを考えると必要な道路もあると思います。
――オーマイニュースに何を期待されますか?
例えば、『無駄な高速道路は不要』という私とは立場の違う記事が掲載されることもあるでしょうが、感情論ではない討論の場になれば良いと思います。
(2006-08-25)
※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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ドクターヘリという選択肢もありますが、当初の想定以上にコストがかかっているようですし、誰がそのコストを負担するのかという根本の問題につきあたらざるを得ないと思います。