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放課後教室

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000375

来年度から全国の公立小学校で導入?
記者名 K山 T寛

来年度から全国の公立小学校で、授業が終わった後も児童を預かる事業が始まると聞いた。

厚生労働省の発表によると、この事業の正式名称は「放課後児童健全育成事業」というらしい。
学校が終わった後も、「児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るもの」ということを目的としているそうだ。

背景には全国の教職員が2007年度に大量退職する問題や、空き教室の活用、あるいは頻発する児童をターゲットにした悪質な犯罪などいろいろな問題があるようだ。

ここでふたつの思いがある。
ひとつは素直に快哉を叫びたい思いである。
共働き家庭や母子家庭・父子家庭にとっては授業が終わった後、帰宅するまでの時間が心配でたまらない時間でもあることだろう。学童保育を補完するような取り組みは充分評価に値するように思う。

しかし先ほどの文言が少々気になりもする。
「児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るもの」

「適切」や「健全」な育成というのは文部科学省や厚生労働省が押し付けるようなものではないはずだ。あまりにも画一的な押し付けはむしろ健全な育成に悪影響を及ぼす場合もあるのではないだろうか。

郷愁ととられてしまうかもしれないが、記者が子供の頃は児童館にもたまには足を運んだがほとんどはグラウンドでキックベースをしたり公園の池に飛び込んだり、あまり清潔な印象でもない。
ここなら安全だからと約束された白い建物の中で長い時間を過ごす児童たちが本当に「健全」に育っていくのかどうか少々心配にもなる。老婆心だろうか。

取り組み自体には好感が持てる。しかしそれが教職員OBの受け皿としてばかりクローズアップされたり問題は山積のようにも思える。
そもそも自治体への充分な説明はなされているのだろうか。今は8月末。制度のスタートまでわずか半年あまり。
もうしばらく見守ってみたい。
2006-08-30 12:12

この記事は2006年8月30日07:49以降、2006年8月31日07:15までの間にニュースのたねに掲載されました。タイムスタンプは2006/08/30 12:12:32。後に編集され、2006年9月9日13:26に正式採用・再掲載されました。同時にタイトル・サブタイトルが以下のように変更されました。

「放課後教室」への期待
「適切」「健全」に疑問も

わたしが小学生の頃にも、学校の敷地内に大きめのプレハブの建物があり「〇〇児童会」という放課後に児童を預かるサークルのような施設がありました。運営はPTAがやっていたかと思います。そこではおやつが出されていてすごくうらやましかった覚えがありますね。そんな子たちを横目にそろばん教室に通っていた純粋な頃もありました。どうしてこんな大人になったのでしょうか。