ディープインパクト痛恨の３着取り消し、失格処分
引用元URL：http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003210
凱旋門賞処分決定、原因は薬の飛散？
Ｋ峰 Ｒ太
2006-11-20 11:45
先週のエリザベス女王杯では１番人気カワカミプリンセスが１位入線しながら斜行により衝撃的な降着処分。そして１６日、こちらは大方の予想通りであったが見出しのニュースが飛び込んできた。
ちなみに日本のＧＩレースで１位入線馬が降着処分になったのは１９９１年の天皇賞（秋）以来である。そのレースを振り返ると、７枠１３番の１番人気メジロマックイーンが、かねてより問題視されていた好位置めがけて各馬が密集するスタート直後の２コーナーで大きく斜行。複数の馬が致命的な被害を受ける。レースはメジロが実に２位入線のプレクラスニーに７馬身の大差をつけてゴールしたものの、その斜行が原因で最大被害を受けた馬の次の着順である１８着に降着となった。
その被害を受けた１８位入線馬の名前はプレジデントシチー。鞍上の名は本田優。今回降着処分を受けたカワカミプリンセスの鞍上である。１５年の時を経て本田騎手は滅多に無いＧＩレースでの１位入線馬の降着劇で、被害者と加害者の両方を経験した事になる。
ちなみにその１５年前の加害者側であるメジロマックイーンの鞍上は武豊、委託されていたのは池江泰郎厩舎である。ディープとカワカミ、武豊＆池江と本田は今回の２件では直接の関係はないが、１９９１年の出来事を思い出したファンも多かったに違いない。
【画像省略】
ディープインパクトの凱旋門賞の失格決定を受け記者会見する池江調教師（１１月１６日、ロイター）
さて本題のディープの処分決定であるが、問題の薬物イプラトロピウムを投与する際に馬が暴れ飛散し乾草に付着、それをレース前にディープが摂取してしまったというのが憶測ながら真相のようだ。池江調教師は禁止薬物指定も薬物の飛散も知らなかった事からスポーツ各紙は厳しい論調で不手際ぶりを伝えている。確かに軽率であった。故意ではなく過失であったが情状酌量の余地はない。ただファンやマスコミ以上に今回の顛末を悔いているのは他でもない池江調教師以下スタッフであろう。あらためて海外レースの難しさを知った気がする。
ただ一連の事件で救いだったことが２つ。１つは池江陣営の作為的なルール違反ではなかったこと。もし投薬が故意であったならばそれこそ日本競馬の恥である。そしてもう１つは現実にはディープは３着入線に敗退していたことだ。もしこれが優勝でもしていようものならば、その衝撃は今回程度のものでは済まなかったであろうし、陣営へのバッシングも激化していたことであろう。
幸いにしてディープには国内ではあるが名誉挽回（とはいってもディープは悪くないが）のチャンスがあと２レース残っている。凱旋門賞失格の汚点は二度と消えるものではないが、残りのジャパンカップ・有馬記念でオーナーやファンに対して強いディープを見せることが、陣営のせめてもの罪滅ぼしとなるはずである。
※引用文中【画像省略】は筆者が附記
この記事についたコメントは４件。
4 りゅうた 11/21 15:04
scotwalkerさん、コメントありがとうございます。記者も心の奥底では、ディープに万一勝たれた時の予防線に何者かが…とも妄想しましたが（笑）。ただ実際エルコンドルの時はそんなことなかったし。記者という立場では中々憶測では記事が書けなくて（笑）
辻さん毎度どうもです!!JCはがっかりですね。なんぼディープを避けるためとはいえ…。JCDなんか外国馬ゼロですもんね。でもメイショウやドリームさらにはハーツ。有馬が２回と思えば……それでも外国馬ってなんかワクワクするものがあるし、特にJCはね。JRAにはもっともっと招待の努力をしてもらわないとレースの存在意義にかかわってきますよね。
2 ツジ 11/20 22:47
しかし、あのパフォーマンスが欧州競馬サークルに与えた影響は少なくないようです。なにせハリケーンランをあっというまに置き去りにしてしまいましたからね。あの直後からディープと対戦することになるジャパンカップは外国馬の出走頭数が少なくなるだろうと言われていましたが、実際その通りに（しかも旅費はＪＲＡ持ちの招待競争なのに！）。
どこから持ってきた記事なのか不明ですがこういう話もありますし、海外レースの研究不足だったのかなと思います。そう考えると（素人目には）ちょっと怪しく感じるコーディネーターとかコンサルタントという存在は必要な職業なのかな、やっぱり。凱旋門賞出場コンサルタントって人がいるのかは知りませんが。
コーディネーターといっても『ガンダムSEED』のほうじゃないです。