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【デジタル歳時記】フユザクラ(冬桜)

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003344

どこか淋しげな風情です
矢山 禎昭
2006-11-29 08:05

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秋の青空を背に花はややまばらです
撮影者:矢山禎昭

 東京都千代田区の北の丸公園では今、フユザクラがほんのりとピンクがかった花を咲かせています。
 
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良く見るとやはり桜です
撮影者:矢山禎昭

 花といえばサクラ、そしてサクラといえば、多くの人は3月下旬から4月上旬にかけて日本列島を咲き上がっていくソメイヨシノ(染井吉野)を思い浮かべるでしょう。しかし、フユザクラは秋真っ最中の10月中ごろに咲き始め、1月初めにかけて3分の1ぐらいの花芽が開花します。一度この時季にピークを迎えたあとひと休みして、3月末ごろに残りの3分の2が開きます。

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ちょっと梅の花のようです
撮影者:矢山禎昭

 フユザクラはオオシマザクラ(大島桜)とマメザクラ(豆桜)の交雑種との説がありますが、たしかなことはわかりません。江戸時代の後期から栽培されているそうです。別名、コバザクラ(小葉桜)とも呼ばれます。

 同じ時季に半八重のジュウガツザクラ(十月桜)も花をつけます。総称してフユザクラと呼ぶこともあります。

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十月桜は半八重ですが、冬桜は一重です。
撮影者:矢山禎昭

 春爛漫と咲くソメイヨシノと違って、この時季のサクラはどこか淋しげな風情があります。あまり人目につきませんが、晩秋の冷気を受けてけな気に咲いています。バラ科サクラ属です。 

 撮影していると、遠足の小学生がやってきて、樹の下で車座になって弁当を広げました。教えるまで桜の花とは気づいていませんでした。 

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ほんのりとピンクががかって見えるのはマメザクラのなごりか?
撮影者:矢山禎昭

――満開にして淋しさや寒桜 (高浜虚子)

(撮影2006.11.21 東京都千代田区北の丸公園で)

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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この記事についたコメントは10件。

10 レナード 12/01 07:39
別モード・・・
いい話しですね。

9 ツニー 11/30 21:30
ブーゲンビリアさん584ページです。発行は12月10日
私のも色あせてグレーです。若い頃大病で約1年寝ていました。その時母が
贈ってくれました。回復後日本と世界をグルグル私と回ってきた歳時記です。
昨年子供達に同じような歳時記を贈りました。矢山さん別モードに
入ってしまいすみません。

8 レナード 11/30 08:41
5 みゆみゆ(miyumiyu59)さん

(6を書き直します)
アップ写真は接写モードでとりました。
カメラに花のマークがあると思いますよ。
写真家の荒木経惟さんがテレビで言ってました――
とにかく前へ前へと行けばよいって。自分が前へ出るんだそうです。

7 ブーゲンビリア 11/30 01:16
3ツニー(siro39)さん
おっしゃるとおり、水原秋桜子の現代俳句歳時記 昭和58年発行の大泉書店のものです。
水色の布が色あせてグレーになってしまいました。584ページですね。(笑)

しづれ雪鯉をうちけり冬桜  橋本鶏二

5 みゆみゆ 11/29 15:59
お花のアップだけ見ると、まるで春みたいですね。
私はデジカメを使用していますが、なかなか綺麗に撮れません。

4 レナード 11/29 15:26
3 ツニー(siro39)さん

こんにちは。
カシオQV-2800VXというちょっと旧い型のカメラです。
レンズ部が回転するので、花の下からとか、背伸びして上から撮る時など
は便利です。焦点が確かめられなくてピンボケが多いです。
勝手のほうぜひ。サイズは800MBぐらいです。

3 ツニー 11/29 14:31
矢山さんきれいな写真ですね。これは通常のデジカメですか?
写真は圧縮せずに大きな容量を利用しているのですか?
ブーゲンビリアさんの歳時記はなんか水原秋櫻子の現代俳句
歳時記のような気もします。寒櫻鰤寄る潮のうちかすみ(秋櫻子)
もいい句です。写真と俳句でスッキリさせていただきました。

2 レナード 11/29 13:19
1 ブーゲンビリア(nahanaha)さん
去年、ジュウガツザクラを“淋しく”撮ってブログとネット新聞に出しました。
こんどは、ちょっとちがった表現をしてみました。青空を背景にしたくて3日
通いました。では、勝手・・・で。

1 ブーゲンビリア 11/29 12:20
さっそく、俳句歳時記をひいてみました。
 
山の日は鏡のごとし寒桜  高浜虚子

冬桜山くぼませてやはらかし  小坂順子

あまりたくさんの句はないようですね。美しいですね。
ありがとうございました。


なぜ春と秋の2回花を咲かせるのか?とこの記事が掲載された当時も疑問に思いました。知っている人は知っている話だとは思いますが、回答というか仮説を貼っておきます。

疑問に思ったことを実験して確かめる、これが科学の面白さです。公式だとか数式の展開だとかはアンチョコを引けば載ってるから最悪忘れてもいいのよw 試験だとそういうわけにもいかないでしょうが、わからなかったことがわかるようになる楽しさを小学生くらいのうちに体験しておくといいかもですね。

米村でんじろう先生の活動には頭が下がります。あの人の科学実演を見て物理とか化学に興味を持った人も多いんじゃないかなぁ。楽しいとか面白いは大事。