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音のない世界--聾(ろう)学校の文化祭

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002868

手話のコミュニケーションに華やぎ
O田 K彦
2006-11-03 17:02

 11月3日、文化の日。千葉県市川市国府台にある、筑波大学付属聾(ろう)学校では、文化祭「欅(けやき)祭」が開催されました。

 今回のテーマは、「筑波 SAMURAI」です。今年東京で開催された、第9回アジア太平洋地域聴覚障害問題会議で、この学校での授業公開、授業研究があったことなどにより、自分たちが日本人であることを生徒が強く意識したことからこのテーマを選定したとのことです。

 秋晴れの天気に恵まれ、広場のバザーマーケットには沢山の人が訪れました。売る人、買う人の双方が聾唖(ろうあ)の方という場面もあり、手話でコミュニケーションをとる姿がそこここに見られます。手で動作をして話す姿は、ちょっと華やいでいて、お祭りに合う姿に見えます。

 校舎の中では、生徒の展示会が催されていました。美術部の部屋には、油絵が何点も飾られていました。千葉県や市川市での展覧会で入賞をしているようで、明るい色調の、落ち着いた静物画が多く見られました。

 体育館では、生徒が撮影した映画が上映されていました。音声がなく、字幕スーパーが流れています。聾唖の方は、日常的に音のない世界にいるのですが、音声のない中で、物語が展開することを経験するのも不思議な感じを受けます。でも物語は自然に流れていて、同じように物を感じ理解することができることを再認識しました。

 2人とも聾唖の方の若いカップルが子どもさんを連れてきていました。子どもさんは健常者のようでした。

【画像省略】
秋に色づく木の葉(写真はイメージ)
撮影者:宮崎敦子

 障害がある方について暗いニュースを見ることが多いのですが、実際に接してみることで、思っていることとは違うことが沢山見えてきます。

 筑波大聾学校は、京成線国府台駅から、徒歩5分ほどの江戸川沿いにあります。来年の文化の日、秋の日の散歩がてら一度お越しになってはいかがでしょうか。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


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地域のミニコミ誌に載っているようなニュースですが、こういうニュースも必要でしょう。良い悪いと評価をつけるようなものではないです。