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サラリーマンの週末起業は是か非か

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003347

平日の仕事に好影響を与える副業とは
菊池 浩史
2006-11-24 09:03

【画像省略】
写真はイメージ

 「週末起業」という言葉をよく耳にします。一言で表せば、会社を辞めずに起業することです。この言葉を使い始めた藤井孝一さんが主催する“週末起業フォーラム”のホームページには次のように説明されています。

 「起業家(ビジネス・オーナー)になるなんて夢だよなぁ…」そんな風に、あきらめていませんか?そんなことありません!あなたのその夢をかなえる方法があります。しかも、自分が「好きなこと」「得意なこと」に没頭し、起業することは、エキサイティングな生き方のひとつです。「でも会社を辞めて、思い切るのはちょっと…」と考えるあなたにまず取り組んで欲しい、小資本で、しかも会社の休日をつかって起業する方法。それが『週末起業』です!
(以上、週末起業フォーラムから引用)

 ちなみに、藤井氏自身もサラリーマン時代に週末起業して成功した方で、同フォーラムの会員数は2000人を超えているようです。

 正確な数字はわかりませんが、サラリーマンの副業(週末起業に限りませんが)は確実に増加しているのではないでしょうか。その背景としては、会社の先行き不透明感で独立志向の高まり、リストラによる給与ダウン、さらには自分探しという側面がありそうです。

 加えてインターネットの普及で比較的手軽に事を起こせるようになったことも大きいと思われます。週末起業家のなかには、月に100万円近い収入を得て、逆にサラリーマンが副業のような方もおられるみたいです。先程の藤井氏がまさにそうです。

 ところで、週末起業と本業(平日の仕事)との関係はどうあるべきなのでしょうか。週末起業は、平日の仕事に支障をきたし、会社への背信行為となるのでしょうか。

 終身雇用・年功序列賃金が当たり前の時代では、会社に対して後ろめたさを感じる部分が多かったはずです。大多数の会社が就業規則で副業を禁止していることからもわかるように、年配の方を中心にいまだにそのような見方が主流を占めていることは事実です。その意味では週末起業は、ルール違反を犯しているといえるかもしれません。

 しかし、就業規則上の問題と、実際に仕事に支障を及ぼしているかどうかは別問題ではないでしょうか。週末起業の内容を仕事上に活かせて貢献することもある得ると思います。むしろ、それを前提で行うべきで、支障があったらペナルティが課されたとしても当然だといえます。週末起業ができるくらいのバイタリティと才覚のある社員がいる方が、その会社自身も元気なはずです。

 私は週末起業には3つのメリットがあると考えています。1つは、自分自身が生き生きとして本業(平日の仕事)に好影響を与えることができるということ。次に、幅広く捉えたときに関連した知識や経験を積めば本業へのブラッシュアップにもなります。3つ目は、本業で得たものが週末起業を通して世の中に役立つことも可能だということです。

 さらに言えば、独立開業を目指す中でサラリーマンをしつつ週末起業で準備をすることがあっても良いのではないでしょうか。当人がどんな人生を送りたいのか、そのために時間をどう使うのか、そのようななかで選択肢の1つとして週末起業もありだと思います。それを認める会社が今後、もっと増えてほしいものです。案外そうした方が平日と休日のバランスが取れて、どちらもウィン・ウィンになると思うのですが……自己中心過ぎるでしょうか。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは4件。

4 ツニー 11/26 11:13
菊池さんこんにちは。私は日本企業と外国企業で働き日本で
起業もした経験があります。日系も外資も副業は禁止されていました。
外資でまさに想定外の事件が襲い、私は急遽退社しました。
起業したとき顧問会計士に言われました。1期持ちこたえて決算まで
生き延びることが出来るのは10社に1社ですと。起業して10万円が
個人の1万円の感覚でした。まさに1万円札に羽がはえているようでした。
毎晩通帳をにらみながら寝ました。会社は3期持ちこたえ、
外資に引き抜かれて再度給与生活に戻ったときのうれしさったら
なかったですね。
しかし起業して初めてビジネスの真髄を垣間見て、苦しかったが体の底から
楽しかった。稼げばすべて自分に戻るのですから。

無理して起業する必要はないけれど、自分の二本の足だけで歩く楽しみ
が選択として我々にあることを忘れてはいけないと思います。そういう意味で
この記事に好感を持ちました。

3 野良猫 11/25 03:58
自己中心...とんでもない。
人が得ない経験を得たひとは、限りなく貴重です。

新鮮にがんばってください。

2 HIKO 11/24 19:09
海外に住んでいる者です。

私は妻と協力して週末どころか毎日小さなお店を開いて輸入雑貨屋を
していました。小さな屋台のようなカートを借りて開いた店です。
会社にOPENにするかどうかは人によると思いますが
私のケースは妻が行っているという名目であり実際に妻が中心に
バイトの管理等切り盛りしている事から問題なかったようで
普通にOPENにしていました(会社によってはもちろん注意が必要でしょう)。

私は会計ソフト等を使用して経費や売り上げ管理、もろもろのことを行い
週末にだけ店に立っていました。
売り上げはシーズンや周囲の環境、ライバル店にも影響されるので
必ずしも成功するとは言い難いのですが正直言って大きな生活の足し
にはなりました。マーケットの管理会社がマーケットの拡張をし、
客が拡散した事、妻の出産を機に店の権利を売り払って現在は
閉じましたが良い経験ができたと思います。
得られた経験としては普段の私の職種からはなかなか得がたい
マネジメント、会計などの経験が得られたと思います。
そして何より人を使うこと(バイトの方々)の難しさと要領を覚えました。

1 IT夫 11/24 16:57
はじめまして。こんにちは。
同僚の市民記者のIことI川です。
今後共宜しくお願いいたします。

#同僚の記者の皆様お一人お一人に
 暇を見つけてコメント欄でご挨拶をしています。

不動産業の市民記者の方でいらっしゃいますね。
小生はIT関連業ですが
いわゆる設置屋と呼ばれている
YBB!のADSL全盛時代の申し子であった
無料設置のための派遣技術者の同僚の何人かは
覆面設置屋をしていました…
(社則では副業の類が一切禁じられているようです…

> どちらもウィン・ウィン
うーん…そうであればなぜ多くの場合それが禁じられるのでしょう?
実は小生もその明確な理由を知りたいのです…
(企業側にとっての一番のマイナス面みたいな
 まさか旧態依然の日本型終身雇用的思考の残滓?

#その辺をさらに追求した
 続編記事などは如何でしょう? :-)


良い記事だと思います。思いますがこの市民記者さんも本文中に書かれている通り、

週末起業ができるくらいのバイタリティと才覚のある社員がいる方が、その会社自身も元気なはずです。

このようなバイタリティと才覚のある人がどのくらいいるのか疑問です。起業資金を準備できるくらい金銭面に余裕のある人でも、今は新NISAとかiDeCoに資金を回す割合が高いのではないかと。もう少し踏み込んだ人でも株主優待目当てに株を買うくらいかなぁ、個人的な感想ですが。

リスクをとれる人がリターンを得るという点には同意します。