見出し画像

これからのオーマイニュースに向け意見交換

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003218

第2回「オーマイカフェ」を開催
軸丸靖子、宮崎敦子
2006-11-18 19:57

 オーマイニュースの市民記者交流会「オーマイカフェ」が18日、東京・虎ノ門のオーマイニュース市民記者スペースで開催され、約30人の市民記者に参加していただいた。

 2回目となる今回の「オーマイカフェ」では、オーマイニュース創刊から約2カ月半を振り返ると同時に、将来のサイトデザインや「この記事にひと言」欄の運用などについて記者と編集部が意見交換し、今後のオーマイニュースについて話し合うのが狙い。

【画像省略】
約30人の市民記者の参加をいただいた第2回オーマイカフェ。テーブル形式のディスカッションで、市民記者同士の交流も活発に行われた
撮影者:OhmyNews

 午後3時にスタートした「オーマイカフェ」の冒頭で、オーマイニュースの呉連鎬(オ・ヨンホ)代表が「オーマイニュースはみなさんのご協力により、なんとかスムーズにスタートすることができましたが、β版ということで足りないところもたくさんあるかと思います。みなさんのご協力でよりよいメディアにしていきたいと思います」とあいさつ。編集部デスクからは「いろいろご提言をいただけることを楽しみにしていました」「編集させていただいた記事の記者さんにお会いでき、『あの記事よかったですねえ!』と駆け寄りたいような気持ちです」などと期待と感謝の言葉が続いた。

 その後、市民記者が自己紹介し、「オーマイニュースへの理解を深めようと初めて参加しました」「ほかの市民記者の方がコメント欄に対しどのように対応しているのか知りたいと思い参加しました」などと来場の動機を述べたり、「自分が書いた記事の掲載が客観的に持つ意味を感じています」「ジャーナリズムについて考えてきたので、オーマイニュースが今後どうなっていくのか興味がある。自分でも記事を書くことで確かめていきたい」「きょうはみなさんの書こうとするエネルギーを感じたい」といった期待を表明した。

 ××× 

 ディスカッションではまず編集部から、記事投稿の推移や、今後に予定されるサイトのアップグレードの方向性、コメント欄の改革の経緯について説明があった。

【画像省略】

 8月下旬のスタートから、これまでにオーマイニュースには約3200本の記事が寄せられ、このうち1800本強が編集済みの記事として掲載された。「ニュースのたね」(未編集のまま掲載された記事)と現在編集作業中の投稿は合わせて1300本強。現在、1日平均25本から30本の記事が寄せられている。

 10月末時点で1記者の投稿本数の最高が35本。以下、20本台(~29本)の投稿が2人、10本台(~19本)が11人、以下6~9本が計29人、2~5本が計112人だった。1回でも記事を書いたことがある人はまだ合計300人余りにとどまっているため、今後は市民記者の新規獲得と同時に、既存記者への初投稿や再投稿の呼びかけが課題に挙がっている。

 「オーマイニュース2.0」(仮)とされたアップグレードについては、市民記者へのサービス向上として、(1)コメントへの評価や記者プロフィールの確認といった記者間のコミュニケーション機能の強化(2)記事中でのアンケート、動画投稿といった記事投稿機能の強化(3)マイページのSNS化――などの案が浮上していると提示。機能拡充の前提として、会員資格を明確化するために、オピニオン会員の市民記者への登録変更を17日に行ったことを説明した。

【画像省略】

 「この記事にひと言」欄(コメント欄)の変更に関する記事(10月19日、11月10日)と付随する議論を事前に読んできたという市民記者からは、改革への感想と、編集部の姿勢をただす意見が多く上がった。

 コメント欄“炎上”を経験したという男性市民記者は、「誹謗中傷は確かに読んでいる人を不快にさせるが、意見と誹謗中傷は別ものだと思っている。こういった(双方向のネット)ニュースサイトをやる限り、中傷は出てくるもの。記事を書く方も、読む方も、互恵平等の精神の下になければならないはず。そういった精神の部分を編集部にはしっかりと伝えてほしい」と指摘した。

 一方、コメント欄にある誹謗中傷の書き込みは、実はごく限られた人からのものだったのではないか、という男性記者は、「そういった一部の人にきちんと対応できていれば、全オピニオン会員を切ることにはならなかったのでは。今回の(コメント欄改革の)やり方は好きではなかった」と感想を述べた。

 これに対しては、編集部からは「一部の決まったオピニオン会員が悪質なコメントを書く、ということはなかった。同じオピニオン会員がある記事には悪口を述べ、別の記事には大変建設なコメントをしていた。要するに、記事の質によって、コメントのつき方が違うのは事実なので、記事の質を上げるよう一層努力したい。今回の改革はもともと記者予備軍に位置づけていたオピニオン会員を、記者になってもらう措置と理解して欲しい」との説明があった。

 そのほか、今後の改善点として「ニュースのたねにもコメント機能が欲しい」「記事によって掲載可否の判断が遅いのはなぜか」「ニュースのたねに行くという編集判断の理由を知りたい。『記事が短すぎるから』『内容が偏っているからなど、簡単な理由を記者に知らせる機能と、その編集判断に対する評価をする機能をつけてほしい」「掲載前に編集済み記事を記者本人に確認させてほしい」などの要望が寄せられた。

 オーマイニュースの平野日出木編集次長は「現在のシステムは機能的に足りていない部分がたくさんあり、申し訳ない。機能的な部分についても、記事についても、みなさんのご意見を今後に反映したい。編集した記事はなるべく記者の方にお戻しし、チェックしていただくことを始めていますが、特に大きく改変した記事はその作業を徹底します。市民記者のみなさんとのコミュニケーションを深めたいと思いますので、よろしくお願い致します」と話し、「オーマイカフェ」を締めくくった。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは18件。

18 香林塾の先生 11/22 11:37
わわわ・・私?  ですか。たくさん、投稿したのって・・・
まさかねえ。
でも、ベスト3には、入っているのかなあ、
そんなに、投稿数が少なかったとは、驚きです。
なぜでしょう。  やはり、見づらく、使い勝手が悪いのがいけないのでしょうか。

17 野良猫 11/20 19:23
立場は違っても、まじめな意見を言う人と、はじめから嘲笑をこめて議論を吹っかける人とは、当然別物です。
内容の無い揶揄中傷などは、最初から視野に入れないことにして、本当に情報交換の場になってくれるのは、これからだと思います。

16 W辺 R 11/20 13:34
>akisaya(akisaya)様(コメント9)
>ストリーム(stream)様(コメント12)
こんな具合かと思われます。

編集を経て記事として正式掲載 1,800本強
 *** サイト内検索に引っかかるのはこれだけ ***
"検討中"として掲載に向けて保留しているもの、編集中のもの、掲載待ちのもの、「ニュースのたね」としてそのまま掲載されているもの 計1,300本強
 *** 記事中の「投稿本数」は、多分ここまでカウント ***
様々な理由で不採用となったもの 不明
投稿を受け付け、以上の分類に振り分けられる前の記事 不明(これは少なそう)

14 ゆみみ 11/19 12:01
17日の規約変更は「オーマイニュース2.0」(爆)の為なんて
初耳なんだが。

13 知足 11/19 11:41
以下は歯に衣を着せぬ辛口のコメントです。スタッフの方々、あくまで励ましと捉えて頂ければ幸いです。

今日、交流会に行きました。30人くらいの市民記者と10人くらいのスタッフ。自己紹介の後、システムの改善計画やその他諸々の要望について意見が交わされました。何人かの市民記者からは本質的な意見が出されたが、それへの対処などを含めて、(失礼ながら)スタッフ側から魅力ある話は特に印象に残りませんでした。要するに(失礼ながら)大した魅力あるそして能力のある人物はいないように思えました。鳥越さんは人寄せパンダの役割を演じただけのようです。
急速に興味が薄れました。今回の、オピニオン会員を締め出す決定は致命的な失敗になるでしょう。そして、多分、また弥縫策が取られるでしょう。でもスタッフを大幅に変えるくらいの手を打たない限り、ジリ貧の状態が続くでしょう。
以下は私のブログです。参考まで。
http://medialiteracy.blog76.fc2.com/

12 ストリーム 11/19 10:09
1記者の投稿本数の最高が35本?読み飛ばしていた。akisaya(akisaya)様ありがとう。
たぶん記事に関係ないからという理由から削除されたと思われる10月30日のBJチョコラム(blackjack)様のコメントには『61 件登録』となっていたから、記事中の『投稿本数』は採用された本数という意味かな?
ん~でもなあ一番採用本数の多そうな矢山記者でも検索してみても現時点で29件。どういう事なのかよくわかりません(><)

10 F-Taro 11/19 06:00
60歳を越えるくらいの方が、以外に参加者に多かった、というのが最初の印象でした。こういう「自己主張ができる参加型ニュースサイト」は、これからの団塊世代の大量退職者の増加、という事実からすれば、その方々にとってのお金のかからない手軽なエンターティンメントとして、けっこう面白い可能性を持っていると感じました。

9 akisaya 11/19 05:15
レポートお疲れ様でした。

「コメントへの評価や記者プロフィールの確認といった記者間のコミュニケーション機能の強化」は早く実装されて欲しいです。

1記者の投稿本数の最高が35本ですか・・・。何本採用されたのか気になるところです。

8 金本 11/19 01:00
ちょっと追加。
#4 まさと(johny)さん

言葉足らずと思ったら、記事を書いてください。
ありがたい編集長のお言葉ですよ。

7 金本 11/19 00:54
ふう~

ここもちょっと前なら大盛り上がり大会だったんでしょうけどね。。
オピニオナーの顔ぶれもごっそり変わって、今は個性の無い長文コメントが主流ですね。。

とりあえず、編集部の思い通りになったということでおめでとうですね。
。。しかし、このどうしようもない”面白く無さ”はなんだろう。

6 Mint 11/18 23:36
オンラインメディアが東京の片隅でオフラインで情報発信する姿が情けないですね。

これでは、知床のみやげ物店で「地方発送承ります」って看板見て「千葉には発送してくれないの。地方だけ?」って言ってるOLと同じです。

オンラインで情報発信する、まず、そこから体制を組み立てるべきです。

東京がなんぼのもんじゃぃぃ。

5 Ronnie 11/18 23:29
> 同じオピニオン会員がある記事には悪口を述べ、別の記事には大変建設なコメントをしていた。

そりゃ、俺のことかな? 「記者失格。喝!」とも言ったけど、「賞賛します。」とも。。。

4 まさと 11/18 23:21
 カフェに参加してきました。一つはっきりしたこととしては、いわゆる、”善の位地にある?市民記者 と 悪者として考えられている?オピニオン会員 ”というような図式認識は、オーマイサイド側にはない。皆等価な参加者として認識している、このように感じました。
 言葉足らずですみません。

2 ストリーム 11/18 21:28
>>編集部様
対象によって説明が違うわけね。
まあわからなくもないが受けてにとっては詭弁的に感じるのも事実。
私も資格としては記者になった訳ですが、「オーマイカフェ」参加者と同等とまでは言わないですがその一部でも情報はいただけるのでしょうか?
---
言いたいこと全て書くと収まりがつかないのでとりあえずこれくらいにしておきます。

1 DD40 11/18 20:22
是非、参加された記者さん自身の記事なり、コメントが欲しいです。

>機能拡充の前提として、会員資格を明確化するために、オピニオン会員の市民記者への登録変更を17日に行った

なんか先日の『「この記事にひと言」欄への参加方法を改定します 』(http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003023) で説明されている理由と違っていませんか?

『市民記者に登録変更された方たちのご参加によって、コメント欄においても「責任ある参加」のレベルを高め、より一層の「建設的な議論」につなげる狙い』

相変わらずその場その場の言い逃れですか?

>現在のシステムは機能的に足りていない部分がたくさんあり、申し訳ない。

これも相変わらずですね。
確かにシステムに対しても指摘や要望がありますが、多くの人が一番問題視しているのは編集部自体の体質や対応方法ではありませんか?

本当にそれを正していく気持ちがあるのであれば、まずは今回のカフェの議事録を「記事」ではなく、全員に向けての「お知らせ」として公開し、あがった要望とそれに対する具体的なアクションプランを提示して下さい。

それがこのカフェに参加できなかった記者に対する、編集部の義務だと思います。


この記事中で触れられた「(3)マイページのSNS化」は翌年(2007年4月)のリニューアル後に実装されました。市民記者同士でグループ(記者クラブ)を作って交流できる機能もありなかなか楽しかったですよ。

オーマイニュース(日本版)記者クラブの一部