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オーマイニュース創刊へ「祝砲」記事を!

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/0815b.html
(投稿日時:2006年08月15日)

7月21日の市民記者募集から約3週間が経った8月15日現在、691人の方が記者登録をしてくださり、早くもオーマイニュースには市民記者から約40本もの原稿が届いています。どうもありがとうございます。

テーマはいろいろ

 小泉政権への評価、サッカー、ボクシング亀田問題、教育、育児、歩行者喫煙、鳥インフルエンザ、食べ物、ふじみ野町プール事件……。いただいた記事のテーマは実にさまざま。今後、オーマイニュースに寄せられるだろう記事の幅広さが期待できます。

 韓国版スタートのときは、政治批判、メディア批判にテーマが集中していました。テーマの多彩さは日本版の特長かもしれません。

 先日はオーマイニュースのオフィスに大学生を中心とした若い記者が集まり、さらに多様な記事を集めるために今後何をしようか討論しました。これについての詳細は「開店準備中ブログ」で紹介していきます。
もっと上手に伝えたい!

① 疑問を解こうと試みてみる

 さて、いただいた記事のテーマですが、なかでも興味深かったのは記者自身が実際に見聞きし、経験したことをまとめたものでした。路上禁煙に関する条例はできたけれど、実効性がないという訴えや、自治体主催の育児教室の問題点などを指摘した内容の記事です。

 「疑問」や「感想」もそれ自体面白いですが、さらに記事の完成度を高めるために、「疑問に感じる」ことから一歩踏み出し、「疑問を解く」作業に挑戦してみてはいかがでしょう。

 行政や役所に対する疑問や不満ならば「どうしてこうなっているのですか?」と広報や担当部署に尋ねてみましょう。広報セクションは問い合わせに答えるのが仕事です。返答内容によって原因が氷解する場合は多いです。また返答してもらえなかったとしても、それ自体が立派な情報です。「疑問」を解く行為こそが「取材」です。

② 情報のソースを添えてみる

 また、記事の中で断定している事柄が、どうやって得た情報なのかを明確にすることも大切です。情報の出所を明確にするほど内容の信憑性は高まります。自分が実際見たことなのか、研究した結果なのか、新聞の引用なのか、複数の情報を総括して独自に分析した結果なのか――などです。

③ 焦点を絞ってみる

 芸術作品の展示会や演劇に関する記事もありました。「案内」に終わらせず、広がりをもたせてみましょう。大まかな内容のほかに、どんな人が訪れたかという客層、会場の広さや雰囲気、観客数、観客の感想などを入れると読者のイメージがわきやすくなります。

感想はなるべく焦点をしぼりましょう。印象に残った作品、演劇ならセリフもしくはシーンを一つ二つチョイスすると、読者をひきつけられるはずです。

④ 自分なりのプラスアルファを記してみる

 すでに注目されているニュースや問題に関する論評も多数ありました。既知の事象への感想だけでなく、プラスアルファとして、自分自身の生活や身の回りの出来事に影響を与えている何かを探して、ご紹介してください。ご自身の具体的な体験を織り込むことで、独自の視点に対する読者の説得力が高まります。

 × × ×

 以上のようなコツを念頭に置いて自由にまとめた記事を投稿いただけたらと思います。既存メディアの記事形式にとらわれる必要はまったくありません。記者からお寄せいただいた記事について、「この部分を具体的に知りたい」などの個別のフォローアップはスタッフも積極的に行いますよ。「身近なこういう話を記事にしたいが、うまくまとまらない」などの相談も受け付けていきます。

 8月28日の創刊日に向けて、市民記者のみなさんには「祝砲」となるような記事を楽しみに期待しています。よろしくお願いします。

(2006-08-15)

この記事は2006年8月15日19:56以降、2006年8月16日00:34までの間に掲載されました。