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釜山国際映画祭にモノ申す

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002448

2大ヒット作の裏に韓国映画産業衰退のカゲ
すんはぎ
2006-10-18 16:16

 先週12日に開幕したアジア最大の映画祭、釜山国際映画祭(20日まで開催中)。名物のオープニングのイベントは例年通り、ヨット競技場の広場を会場に仕立て、特設ステージが設置した。そこに立てられた横24.9メートル、たて13.5メートルの大型スクリーンは圧巻そのものだ。5000席のチケットも、例年同様、前売りと同時に売れ切れた。

 そして、今年の例年と比べ際立った特徴は、一線級のスターが150人余りも出席したこと。10回の節目だった昨年は、映画祭自体が大規模に開催されたが、それと比べても、今年のスターの数は3倍ぐらいに上ると思われる。

 詰め掛けたファンが、会場前に敷かれた名物のレッドカーペットを闊歩する映画スターたちに向かって歓声を上げる。その盛り上がりとファンの熱気も、釜山国際映画祭のもう1つの名物といえるのだが……。ところが、これが、韓国映画の衰退を象徴するものだと申し上げたい。

 余談だが、韓流ブームが下火となった日本では、今年の釜山国際映画祭への関心も薄れているようだ。やはり、韓流の主役ヨン様がいなければ、日本では、ニュースにならないのだろう。今回、韓流スターの参加はビョン様だけ。最大の話題となった、150余人のスターたちの参加は、なぜ可能なのか?少しうがった分析をしてみたい。

 今年の韓国映画は、「王の男」、そして、「グエムル-漢江の怪物」と立て続けに、興行記録を更新した。韓国映画の繁栄を映す記念の年と主張できるかもしれない。しかし、この2作が、韓国映画産業を衰退へと歩ませる契機となっているのだ。

 この2作品の陰に隠れて、劇場公開された韓国映画の殆どは、興行ベースで黒字を出していない。原因の大部分は、映画館の確保の問題だ。

 映画産業の急成長によって、劇場経営者と映画制作会社の間に無秩序な関係が出来上がり、映画館には、ヒット映画だけがかかるといった具合だ。「グエムル-漢江の怪物」の場合、韓国の映画スクリーン数の70%を一時占有したという話がある。一方、韓国映画産業の生命線といえるスクリーンクォータ制(自国内で製作された映画の上映日数を義務付ける法律)が大幅に削減され、海外映画の上映も増えている。

 映画館で公開できなければ、興行収益は生まれず、その結果、新しい映画が制作できない。今年の下半期、映画制作本数は激減している。ゆえに、今回、開幕式に出席した多くのスターたちは、暇を持て余している可能性があると思われるのだ。

 アジア最大の映画祭と言われるまで成長した釜山国際映画祭は、韓国第2の都市の市民たちによる市を挙げてのお祭りでもある。開催期間中の熱気はものすごく、韓国各地だけでなく、海外からも多くの人がやって来て盛り上がる。

 しかし本末転倒してはいけない。映画祭の主役は映画である。決して‘客寄せパンダ’のスターではない。良い作品が出品されるから、観客が集まり、そこに熱気も生まれる。

 ここで質問。この記事を読んでくれた映画ファンのみなさん。ここで取り上げた2作品以外に、韓国映画のタイトルを言えますか?

 たとえ映画祭が形骸化されても、すばらしい作品は1人歩きするものです。

 (記者は『コリアンワールドへの招待-韓国最新ヒット映画20選とその世界』〔文芸社、2002年〕の著者)

オーマイニュース(日本版)より

参照記事。


この記事についたコメントは5件。

5 WilЬur Wright 10/19 05:40
 『韓国映画産業の生命線といえるスクリーンクォータ制(自国内で製作された映画の上映日数を義務付ける法律)が大幅に削減され、海外映画の上映も増えている。』 韓国は今までずっと国民の事を考えずに、国益だけを追求していたからな。
『映画館で公開できなければ、興行収益は生まれず、その結果、新しい映画が制作できない。』 それは韓国映画界のお金のやり繰りがヘタだからだろ。普通は繁栄したならシステムも考えるだろ。
『今回、開幕式に出席した多くのスターたちは、暇を持て余している可能性があると思われるのだ。』 それはスターとは言えないだろ。
 『アジア最大の映画祭と言われるまで成長した釜山国際映画祭』 と言いながら 『2作品以外に、韓国映画のタイトルを言えますか?』 って…。ドカンとハードル下げたね。ただ単に韓国映画を忘れないで下さい、っていう記事だったのか。
 日本の作品をそのまま持っていって、韓国の映画監督が 「あれは世界に威張れる最高の韓国映画だ」 って言ってる映画なら沢山あるな。
 日本の作品なのに、ストーリーを勝手に書き換えて、テーマを壊してまでして駄作にされた映画もあったよ。
 陵辱された記憶はなかなか忘れられないよ。

4 WilЬur Wright 10/19 05:39
 「~にモノ申す」 というタイトルは流行らせたいワケ?

 「申したきゃ申せ」 って思うんだけど…。

 衰退したかったらすればいいけど、韓国の映画産業って繁栄してたの?
 『申し上げたい』 って言うから何を 『申す』 のかと思いきや、『余談』 に入っていくし…。
 「記事を構成しよう」 という気持ちが無いだろ。
 一線級のスターが150人余りも出席した、だけどヨン様がいないから誰も見ないな、って何?
 所詮は韓流ブームなんてそんなものだ、という自虐ネタか? 
 『韓流ブームが下火となった日本では、今年の釜山国際映画祭への関心も薄れているようだ。』 と 『やはり、韓流の主役ヨン様がいなければ、日本では、ニュースにならないのだろう。』 を繋げるのもヘン。韓流が下火になったのならヨン様がいたって仕方ないだろ?
 『最大の話題となった、150余人のスターたち』 って韓国には一体どれだけ最大の話題があるんじゃ!
 『70%を一時占有した』 って映画館、そんなに無いからやろ。%じゃ相対数しか解んないんだけど。

3 Hounddog 10/19 03:51
>>2
朝鮮日報は日本人ファンなんて言ってますが、本当に日本人なんでしょうかね?
韓国人タレントの追っかけなんてやってるのは、ほとんどが在日のサクラだというのは周知の事実ですし。

2 八又蛇 10/18 21:36
韓国のニュースでは こんなざれごとが報道されてます。

【釜山国際映画祭】一部日本人ファン、少々行き過ぎ…:朝鮮日報(日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/17/20061017000003.html

1 やきそば弁当 10/18 17:00
>ここで取り上げた2作品以外に、韓国映画のタイトルを言えますか?
・2009 ロスト・メモリーズ
・韓半島
・ムクゲノ花ガ咲キマシタ
・ユリョン
・リザレクション
パッと浮かぶのはこれくらいかな。
ホラーも結構日本で公開してましたね。


あと『シルミド』(吹替版)とかも面白かった覚えがあります。テレビドラマにしても『冬のソナタ』『秋の童話』あたりは観ました。

日本、韓国、香港に限らず、資金を出してくれるところで製作が行なわれる流れは変えられないと思います。遥か昔の一時期ハリウッドで流行った、劇場でイントロの派手で面白いシーンを公開(90分)→続きはテレビドラマで、の流れがネット配信に変わっただけじゃないかとも。具体的な作品名をあげると『スターゲイト』ですね。シェブロン7エンコード。

劇場公開ではないですが、『ナイトライダー』『エアーウルフ』『冒険野郎マクガイバー』あたりも初回90分スペシャルで視聴者を取り込む戦略じゃないかな。土曜日の半ドンから帰宅して『白バイ野郎ジョン&パンチ』を観てた世代です、ハイ。