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今月も開店しています

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002630

地域に根ざした精神障害者の作業活動
H M幸
2006-10-26 16:33

 「プチひまわり開店していまーす」

 青梅線福生駅(東京都)の自由通路から入れるプチギャラリーです。通常は絵画などの展示施設として使われていますが、月に3日だけ「プチひまわりの店」が開店します。

「プチひまわりの店」は、社会福祉法人・福生ひまわり会小規模通所授産施設「麦わら帽子」が、精神障害者の作業活動の一環として運営しています。

 施設長の平沢るり子さんにお話をお伺いしました。

 「作業活動として、クッキーや廃油石鹸を製造しています。ただそれだけだと、自宅と作業所、病院という限られた場所の行き来にしかならず、社会との関わりが持ちにくいため、プチひまわりで販売活動も行っています。通所されている方は対人関係が苦手な方が多いので、お客様との『こんにちは』『おいしかったわよ』といった会話を通して、少しずつコミュニケーションを取っています」

──「プチひまわりの店」では、「麦わら帽子」で作られた製品だけではなく、他の作業所の物もありますよね。

 「多摩地域にある、障害をお持ちの方の施設17カ所から委託を受けて販売しています。地域を越えて、複数の作業所の製品を見て買えるのは東京都では『プチひまわりの店』ぐらいだと思います」

──自分が住む地域にそういった作業所があることを知らない人も多いですよね。

日の出舎の竹炭。飲料用、お風呂用、土壌改良にと大活躍
撮影者:H M幸

 「精神障害者は特別な存在ではありません。地域の中で、ゆるやかに理解してもらえたらということもあって、『プチひまわりの店』を運営しています。『麦わら帽子』で作っているクッキーのレシピも、地域のボランティアの方が教えてくれたものなんです。国産小麦と生協の卵を使った無添加クッキーですが、あまりこだわると原価が高すぎて採算が取れなくなってしまうので、ほどほどのこだわりで(笑い)」

 「自分らしい暮らしができるための、いいきっかけになるといいね」と通所者に語っている姿勢がそんなところにも表れているようです。

 あなたもプチひまわりの店に、1度訪れてみませんか。

 ●プチひまわりのお店 年内開店日
 11月14日(火)~16日(木)
 12月19日(火)~21日(木)
 営業時間:午前10時~午後7時(1日目は午前11時開店、3日目は午後5時閉店)

【画像省略】
無添加の手作りのクッキーたち。人気のにんじんケーキは、すりおろしたニンジンが1本分入っています
撮影者:H M幸

【画像省略】
手作りの巾着、カフェスタイルの今風エプロン。ボランティアさんの作品も一緒に並んでいます
撮影者:H M幸

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは10件。

10 みゆみゆ 10/30 09:05
スナギモさんへ
そうですね。
障がいをお持ちの方の努力が認められるような、機会や場所がもっと増えるといですね。

9 スナギモ 10/30 01:53
>構内のコーヒーショップで、ケーキとかクッキーを仕入れてくれてもいいですよね。

それはいいアイディアですね。

道路というかあの駅の改札に向かって右側の踊り場?ステージ?は明らかに無駄だと思うんですよね。
むしろ天気がいい日はあそこに特設会場作っちゃえばいいのにと思います。

8 みゆみゆ 10/28 00:17
スナギモさんへ
普段お使いの駅なら、詳しいわけですね。
構内のコーヒーショップで、ケーキとかクッキーを仕入れてくれてもいいですよね。
売り上げがもっと増えて、通所者に還元されるといいですね。
道路を囲ってお店にって、すごい発想~。

7 スナギモ 10/27 17:04
林氏 wrote:
>プチひまわりの店をご存知なのですね。

ええ、普段使う駅ですから。

>立地条件はいいと思うのですが、ちょっとわかりずらいのが確かに残念ですね。

まったくです。
もっと入りやすい場所になればいいのにな、と常々思います。
一生懸命声を掛けてくれる彼らには悪いと思うけど、入り口両サイド固められて声を掛けられると逆にはいりづらいと思う人も多いはず。

コンビニとの入れ替えは大げさでしたが、本当に、できれば西友側の出口の所の意味のない広場(騒音とゴミをまき散らす連中がたむろするあたり)を囲って店にすればかなり有効じゃないかなと思うのですがいかがですか?

だいたいあの広場ってなんのためにあるんでしょう?(苦笑)

6 みゆみゆ 10/27 16:26
ブーゲンビリアさんへ
にんじんケーキは、パウンドケーキタイプで、しっかりしていて美味しいです。

武咲世さんへ
ほどほど、って無理していない感じでいいですよね。

スナギモさんへ
プチひまわりの店をご存知なのですね。
立地条件はいいと思うのですが、ちょっとわかりずらいのが確かに残念ですね。

5 スナギモ 10/27 10:54
あそこは駅の死角的なところにあるのがちょっと残念ですよね。

実質、あの通路を通るのはギャラリーにいくかエレベータを使う人だけなので。

個人的にはニューディ(でしたっけ?あの駅内コンビニ)のスペースとギャラリーのスペースを入れ替えればいいのにと思ってしまいます。

4 武咲世 10/26 23:36
>あまりこだわると原価が高すぎて採算が取れなくなってしまうので、
>ほどほどのこだわりで(笑い)
のくだりがいいですね。これならうまくいきそうです。
障害者の方をとりまく環境は大変でしょうが、
方々がよい製品を作り、一労働者としても
誇りを充実感を持たれますよう祈念いたします。

3 ブーゲンビリア 10/26 22:52
にんじんケーキ、食べてみたいですねえ。16号をカッ飛んで行こうかしら。

2 みゆみゆ 10/26 21:11
ハラポジさんへ
コメントをありがとうございます。
「プチひまわりの店」から、少しずつ地域への理解が広がっていくといいな、と思い、記事を書きました。にんじんケーキ、美味しかったですよ。

1 ハラボジ 10/26 17:27
林 美幸 記者さま

素敵な記事ですね。現場からのレポートには説得力があります。綺麗な写真もついていますし。何よりの普及啓発活動です。ボランテイアさん達を上手にオーガナイズすると更に力が増すでしょう。日本には心の綺麗な人が沢山いますから。頑張って又イベントの記事などを書いてください。


授産施設の展開するお店というのを前面に出すとどうしても特別な店舗という意識が働いてしまいますが、このお店は現在も営業を続けておられるようで何よりです。このようなお店で売られているクッキーやら何やらは手作り感とか素朴なと書くと正直良い印象を与えませんが(割高感を除けば)自分で作るよりは美味しい商品が多いと思います。ちょっと高いけど専門店のお菓子を買ってみようの定期的な衝動は誰しも訪れると思いますので、そういうルーティンの1つに組み込まれる感じで利用されるようになれば、良い循環に入るとは思います。

その意味でこういう記事で広く認知されるのは良いことですね。