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オシム監督がユースも指揮すべきだ

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003125

世代一貫指導に向け、日本サッカー協会は再度の要請を
A部 T也
2006-11-21 11:39

 12日のAFCユース選手権インド大会で、吉田靖監督が率いる日本ユース代表は健闘をみせた。

 予選リーグで余裕のグループ1位通過を果たすと、準々決勝では終了間際、青木孝太の決勝ゴールでサウジアラビアを下し、見事にU-20FIFAワールドカップ(ワールドユース)の出場権を獲得した。準決勝ではまた、守備のかなめである槙野智章を退場で欠きながらも、ライバル韓国をPKで破る粘り強さをみせた。決勝で北朝鮮に敗れ、6度目の準優勝チームとはなったけれど、吉田監督と選手たちの奮闘が色あせることはない。

 準優勝は疑いなく立派な成績だ。 しかし僕は、来年7月にカナダで行われるワールドユースでは、イビチャ・オシム監督がチームを率いるべきだと考えずにはいられない。オシム監督には五輪やユース代表との兼任を断わられた過去があるけれど、日本サッカー協会は再度の要請を試みるべきではないかと思う。

 なにも吉田監督の手腕を疑うわけではない。 梅崎司と内田篤人の両ウイングを効果的に使ったサッカーは非常に見応えがあったし、本大会出場は当然というプレッシャーに勝ったことは賞賛に値する。吉田監督には引き続きチームに関わってほしい。予選を突破したのだからそのまま本大会監督を経験させるべきだ、という意見も筋が通っていると思う。

 しかし、次のW杯までにオシム監督が掲げる「日本人らしいサッカー」を作っていくのなら、ワールドユースでもオシム監督が指揮を振るった方が、都合が良い。

 選手にとってワールドユースがキャリアのピークになるというのであれば、吉田監督がそのまま、チームの集大成として本大会に挑めばいい。けれども現実はそうではない。 若い選手たちにとって、来年のワールドユースは通過点に過ぎない。その先の未来があるのだ。

 仮に、ワールドユースで1999年以来の決勝進出を果すようなことがあれば、そのうち何人かはA代表へと引き抜かれることになるだろう。99年組の稲本潤一や、小野伸二、中田浩二がA代表の中心選手に登りつめたように。今また若い選手らが同じことをやる可能性があるならば、早いうちからA代表を指揮するオシム監督の指導を受けたほうが良い。

 日本サッカー協会の掲げる「すべての世代で一貫したチーム作り」とは、このような指導体制を指しているのだと思う。だからこそ、日本サッカー協会の今後の動きに注目せずにはいられない。

オーマイニュース(日本版)より

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日本サッカー協会でも同じように考えていた人がいたのでしょう。

上記の記事は長文ですがオシム監督の人柄が知れる良い記事でした。弱いチームが負け続ける要因に「弱いから負けても仕方ない」(自粛)思考があるのだなと読み取れました。選手もファンも勝つ喜びを味わうことで強くなることもあるのかな。あるんだろうと思います。

「やっぱり今日も負けた」となると戦犯探しが始まっちゃうんだよねぇ。戦犯探しと負けた原因の分析は違うとしっかり頭に刻み込んでおきます。