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還暦と退職と「年金問題」

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001524

還暦と退職と「年金問題」を考える
記者名 S口 S造
2006-09-19 13:32

私は、病気で、一年前に退職をせざるを得ませんでしたが、いよいよ、年金生活が始まる。
今なお、病気療養中ですが、傷病手当を頂きながら、入院、及び退院後も通院生活をしております。住宅のローンもまだ10年も残っておりますまでので、日々の生活は妻にも苦労をかけておりますが、暖かい制度のおかげで少しは、気が休まる思いで、このような制度に大変に感謝をしております。
更に、このたびに、年金の受給できる誕生日を迎え、どんなことになるのか不安でいっぱいでしたが、社会保険事務所の暖かいご指導のもとで、65歳受給を前倒していただけるようになりました。働きたくても働けなくなった私を、看病してくれている妻も、もちろん働けませんので、一時は困ったな、と、戸惑っておりました。私が36年間、同じ会社で勤務を続けることが出来た結果、満額の受給が出来ることのようでした。
社会保険事務者から帰宅後、嬉しかったので、即、これまでに、お世話になりました、会社の会長、社長様に「お蔭様で、このような結果になりました。長年勤務させていただいたお陰です。」と、感謝のお便りを致しました。
つまり、私は、個人的なことではありますが、今、「年金問題」が、若年労働者を中心に、「自分たちの時代には年金がないのではないか?」等疑問を抱かせることが大きな社会問題と思います。国民年金も、厚生年金も、考え方を一つにして、「積み立てたもの」は必ず、老後の年金として、「いくら」もらえるという風に、確定した制度にしていけば、「不公平感」がなくなり、皆さんが自覚して支払っていくものだと確信いたします。
私が、「年金」をいただけるようになって、この国の制度のありがたさを痛感いたしましたので、是非、安倍官房長官が言われておりますように、「年金は破綻しないんだ!」という強いメッセージを「裏打ちされた制度」として、誰が総理、総裁になられても、政治の手腕を発揮していただくことを期待したいものです。

オーマイニュース(日本版)より

ん~、いまだに勘違いしている人が多いみたいなのですが、日本の公的年金は積立年金ではありません

その時々の物価に沿った年金を支給していくために、保険料のうち年金支払いに回した余剰分を運用して得た利益を「配当分」に回す仕組みと考えるとわかりやすいかと。

どうしてそんな仕組みにしたのか、積立じゃダメなのかという声も大昔からよく聞きますが、要はインフレによってお金の価値が目減りするからですね。目減りした価値を”補填”するために最初からそのような仕組みにしたのだと推察します。デフレで物価が上がらない=お金の価値が目減りしない状況の日本で実感しにくいとは思いますが。(まぁ実際には物価は上がっていますし(隠れ)インフレ状態が本当のところなのですがいつまでマスコミのみなさんはデフレって言うのかねぇw)ボソッ

具体的な例をあげると1970年代~1980年代に起きたオイルショックの前後を考えてみるとよいでしょう。そう単純な話ではありませんがオイルショックの前後で物価も給料も約2倍になりました。オイルショック前に2000万円(実質2000万円)のローンを組んで自宅を購入した人はオイルショック後は2000万円(実質1000万円)を返済することになります。

返済するローンが減ってラッキーなだけではなく支払われる年金も実質で半額になってしまうことに気づかないといけません。年金はきちんと生活していけるだけのお金を受け取れる仕組みなのですから、がっつり価値が目減りした分は入ってくる保険料と資金運用でまかなう必要があったわけです。で、旧社会保険庁の(ここ削除)資産運用のカタチも常々変化していっていますのでそれに追随していくだけの知恵は必要だと思います。

結局稼いでいこうと思ったら日々勉強を続けないといけないよって話ですねorz