見出し画像

“脱・脱ダム”でダム建設へ 浅川

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003369

長野県、ダム案軸に国交省と協議入り
Y川 M
2006-11-28 08:04

【画像省略】
(写真はイメージ、ロイター)

 長野県は22日午前、田中前県政がダム計画を中止した浅川(長野市―上高井郡小布施町)の治水対策について、ダムを建設し、ため池や遊水地と組み合わせる案を軸に、国土交通省関東地方整備局と協議に入った。

 これに先立ち、県の原悟志土木部長は県庁で取材に対し「ダムなし案は実現できないだろう」と述べ、ダム建設以外の選択肢は技術的に困難、との認識を示した。

 今回の案は前県政でも「河道内遊水地」との名称で検討した経過があるが、ダム反対派の住民から「事実上のダム」との反発を受け、撤回した経過がある。

 ダム建設に反対する住民の間には、洪水時の想定最大流量「基本高水」が過大だとして見直しを求める意見や、ダム建設予定地の地滑りの危険性を指摘する声も根強い。

 村井県政が今後、国との協議を経てダム建設の方針を最終的に決めれば、強い反発を招くのは必至とみられている。

 一方、村井・長野県知事は同日朝、県庁での取材に「『ダムなし』から『ダムあり』まですべてを検討対象とする姿勢に変わりはない」と述べ、県として最終的な判断を示す段階には至っていない_との考えを示した。

 また、浅川下流域には北陸新幹線の建設予定地があり、地元住民は1993年に「(浅川ダムの)早期完成に努める」ことを条件に用地買収に応じるとの確認書を県と交わしている。その後、ダム建設が凍結されていたため、用地買収は進んでいない。14年度に予定される新幹線開業に向け、06年度末までに用地を取得しておく必要があることもダム建設を後押しする要因となっている。

 ただ、ダム建設再開に踏み切れば、従来型の公共事業重視路線への回帰と受け取られ「超田中、堅実な改革派」のイメージダウンにつながる可能性も否定できない。

 このため村井知事は記者会見などで「科学的知見を尽くす」と慎重に検討する姿勢も強調してきたが、一方では「現代の科学的知見=国交省の知見」との見解も示していることから、ダム建設の不当性を訴え続けてきた関係者は不安を募らせている。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは1件。

1  11/28 09:56
政治家の選択がどのような結果を招くか、見守りたい。
私が知事選挙に初めて投票したのが、田中知事だった。それまで、地方選挙なんかまったく気にしておらず、ましてや転勤先の県であり選挙に出向くのは無駄の何者でもなかった。しかし彼の登場で、私も遅まきながら市民の義務と権利を果たしたのである。長野を離れて4年になるが、田中知事の落選を聞いたとき、長野県民の将来に暗い闇を感じていました。今後この闇の道筋が徐々に明らかになっていくでしょうが、市民記者が、地元記者クラブの背任者に代わって県民に真実を伝えていく事が益々重要になるでしょう。


これは結果が出ているので貼っておきます。

ついでに(上)の記事も。

水没した新幹線の車両基地があった場所ももともと遊水地としての機能をもっていた水田地帯だったというのは後日知りました。そりゃもともと水没する所にそんなものを造れば水没しますわな、という話。

ダムの運用の問題とか、堤防の仕様の問題とかものすごくちぐはぐな印象しかないです。

日頃は朝日新聞をボロクソに言ってますが、上記のような調査報道を書ける杉本裕明氏のような記者さんが育つには専業の報道機関という環境がないと無理なのかなとも思います。片手間の素人にはできませんよ。痛しかゆし。