見出し画像

国防総省がネット上でメディア批評

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002873

不正確な情報を正すと主張
戸田邦信
2006-11-06 07:52

 イラク駐留米軍の死者が増え、宗派間の内戦も懸念されている中で、米国民の対イラク戦争への支持が大きく減少している。米主要マスコミの記事や分析も、戦争を主導した国防総省(ペンタゴン)のラムズフェルド国防長官の采配ぶりに疑問を投げかけるものがいちだんと目立っている。こうした状況下、国防総省は、記事の中には、不正確で誤解を与えるような一方的な内容もみられるとして、インターネット上でも反論を強化している。

 国防総省のウエブサイトにある「記録のために」というセクションがそれ。ここをクリックすると、10月31日付の最新の表題である「対テロ戦争に関する5つの神話」が現れる。

【画像省略】
ペンタゴンで話すラムズフェルド国防長官(ロイター)

 国防総省は、メディアが対イラク戦争でしばしば批判材料として使う5つの事柄を示し、その1つひとつに対し、いずれも真実ではないと反論している。

 5つの神話とは、概略(1)ラムズフェルド国防長官は、イラクの駐留米軍数を増やすことについて、軍部の忠告を無視した、(2)国防総省は、イラク戦争に関して、戦略の調整を認めないという、「ステイ・ザ・コース」戦略を堅持した、(3)米政府はアフガニスタンよりイラクに気を取られた、(4)イラクでは60万人以上が戦争の犠牲になった、(5)(開戦前)当時のシンセキ陸軍参謀総長は、派遣部隊の増強を主張したため、更迭された――となっている。

 国防総省は、いずれについても、事実ではないとして論駁を加えている。(1)の駐留米軍兵士数について、国防長官は当初、40万人規模までを考えたが、軍指導部がこれを望まなかった、などと述べている。

 (2)の「ステイ・ザ・コース」は、イラク情勢が悪化する中で、野党民主党などから撤退を求める声が強まったことに対し、ブッシュ大統領が、従来どおりの路線で行くという意味で、しばしば使ったキャッチフレーズ。しかし、米政権は最近、これはもう使わないと発表している。

 戦況悪化を受け、11月の米議会中間選挙の後に、戦略の見直し・変更も予想されており、「ステイ・ザ・コース」という言葉を使うと、後々困るとの思惑のようだ。

 国防総省の説明も、これに沿った形で、駐留軍では、戦略の調整はしばしば行われていたと述べ、メディアの主張に対して、間接的な否定表現をとっている。

 (3)はアフガニスタンの現状を詳述してこれに反論。(4)の60万人以上の死亡数については、最近この数字を発表したジョンホプキンス大学の調査に対する反論の声を挙げ、論駁(ろんばく)している。

 (5)の日系のシンセキ参謀総長は2003年2月議会証言で、かなりの派遣部隊数が必要と証言したため、国防総省トップの怒りを買ったと、当時伝えられた。これについて、国防総省の説明は、シンセキ参謀総長は任期切れであり、「更迭」などといった事実はなかったとしている。

 この5つの神話のほかにも、米紙『ニューヨーク・タイムズ』、同『ワシントン・ポスト』、米誌『ウィークリー・スタンダード』、AP通信の記事などに対する国防総省の最新の反論が、時系列的に掲載されている。

 国防総省スポークスマンは、同紙に対し、情報化時代にあっては、誤った情報が流され続ける恐れがあるため、間違った記事の修正が必要だとしている。

 米紙『ロサンゼルス・タイムズ』によると、ホワイトハウスや国防総省では、世論形成の情報合戦で遅れをとっているとの苛立ちがあるという。中東カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが、ときにはインターネットを使っての米軍批判にも頭を痛めているようだ。

 情報化時代では、多くの情報がネット上で速やかに流れる。米CNNが最近抵抗勢力から入手し、米兵が銃撃されるビデオを放映したが、このビデオは、その後ネット上に掲載された。米保守派議員らは、CNNの放映について米軍兵士の士気にかかわるとして不快感を表明している。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは4件。

4 オーマイゴッド 11/06 16:14
日本でも、官邸や地方自治体などが独自に情報をネット上で公表し、マスコミの報道がいかに偏っていたかが示される例が増えていますよね。情報が増えることは良いことで、あとは受け手が判断すればいいことです。

3 鳥越し苦労 11/06 15:37
国防総省もリベラルメディアの歪曲報道に腹を据えかねたということですね。

2 Nitecube 11/06 11:41
素晴らしいですね。
従来、こうしたメディア対して批判的な意見などは国民に伝えられる機会は少なかったものですが、こうして当事者の意見を直接知ることができるというのは、国民が平等で公平な判断をくだす助けになるものと思います。

1 yonemura 11/06 11:12
911テロは捏造だのなんだの、トンデモ説でも反米ならなんでも信じる自称市民は日本人にもたくさんいますからね。
沈黙は同意を示す可能性がある以上当然の措置なのでしょう。


既存マスメディアを通じない情報発信の手段が存在することは、事件の当事者双方にとって、フィルターを通さない生のデータを提供できる点において非常にメリットがあることだと思います。情報流通の面においてインターネット以前インターネット以後はまったく様相が異なるという説を支持します。


https://twitter.com/himasoraakane/status/1637371088379461632

模試でも満点、本試験でも満点。

【追記】ツイッターの埋め込みが働いていないので画像貼っておきます。

暇な空白(暇空茜)氏のツイート

進研ゼミやっておけばよかったって思ってる人、4月からのスタートダッシュにはまだまだ間に合うよ。がんばっていきましょう!