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イマドキの女のコが読むのは

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002804

ケータイ発の横書き小説
K林 T子
2006-11-02 08:05

【画像省略】
『恋空―─切ナイ恋物語』(美嘉上下、スターツ出版)
撮影者:スターツ出版提供

 本をひらいた途端、23歳の私は「うっ」と思う。「普通の本」に慣れた目が、「横書き」というスタイルそのものを拒むのだ。そもそも開く向きが逆だ。余白の目立つページ、つまり会話と改行の多い文体にも違和感を覚えてしまう。ケータイでメールを読むのは何ともないのにおかしなものだ。

 しかし今、女子中高生の間でこの「横書き」小説が大流行している。ケータイ小説が書籍化されたものがほとんどで、本になる前からネット上で話題になっていた。そのため発売前の問い合わせは多い。小さいからといってあなどってはいけない。

 ざっと店頭を見ただけでも、横書きの本は15タイトルほど出ている。1番新しいのは『空』と『恋空』だ。『空』は、『天使がくれたもの』シリーズ4冊(通称『天くれ』)が大ヒットしたChaco(チャコ)という作者の最新作だ。『恋空』は上下巻の表紙がそれぞれピンクと水色で透明のカバーがついており、並べると中央にハート型ができるという実にかわいい装丁の本である。作者の美嘉はこれがデビュー作だ。

 横書き小説の読者層は(少なくとも私のいる店では)ほぼ100%女子中高生で、内容はほとんどが恋愛を柱にしたものだ。それも、「きゅんと甘くて幸せいっぱい……」というのではなく、別離や喪失を含む痛々しい設定のものが多い。悲しみや絶望を経験しながら、恋とは、愛とは、性とは――といったことが、哲学的にではなく、まさに10代の女の子が感じるようにつづられている。平易かつリアルに描き出された等身大の想い。それが、女子中高生が読みたいと思うものだったということだろう。

 さて、ではどれくらい流行しているのかというと――。

 発売日に店に何冊入ってきたか、という点から比較対象として最近の本をいくつか挙げてみよう。この初回入荷数は基本的に店から指定できず、店の規模や同じ著者の前作の売れ数によって決められる。

 さくらももこ『おんぶにだっこ』が25冊、宮部みゆきの『名もなき毒』は30冊。大沢在昌『狼花 新宿鮫9』は15冊。ちょっと古いが、渡辺淳一『愛の流刑地』は上下で各30冊。これに対し、『空』は43冊、『恋空』は上下で各25冊となった。

 超有名作家と同等の入荷数だ。それだけ初版の刷り部数が多く、出版社もさらに話題を盛り上げるべく売る気満々なのが分かる。『クロスロード』『teddy bear』『また会いたくて』『LOVE at Night』など、いずれも文芸書売り場に平積みされている。最新の2タイトルと『天くれ』シリーズ4タイトルも合わせて、そんなに広くない1等地の平台3分の1を横書き小説が埋めている。

 文章が縦か横かなんて些細なことだ。世代による違いだろう。「若者の活字離れなんてまったくのデマだ」と私はその売り場を見るたびに思うのである。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


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恋空(こいぞら)とは
1.ケータイ小説のようなチラシの裏作文である。スイーツ(笑)
2.佐沢芽久美による詩集
3.忍空の誤読
4.スタジオ緑茶発売のR-18指定ゲーム 恋色空模様

ケータイ小説は未読なので(ry

スイーツ(笑)はもうこれ以外は想起できません。しかし今読み返してみるとよく書けたレスだよねぇ。↓を要約するとコレ↑になるんじゃないの?


すげーなw アンバサ弁護士さんの事務所「アウルの家」ってowl、つまりフクロウの家って意味でしょ? フクロウは知恵の象徴ともいわれてて他の弁護士事務所でもしばしばモチーフにされていたりするけど、知恵を名乗っておいてこの解釈はないでしょう、さすがに。

うん、誇張なく書くわ。ここまで面白くエンターテインメントにあふれた祭は経験したことがないです。


【追記分】そろそろ書いても大丈夫な頃だと思うので。おそらく掘り掘りしている同類のみなさんが手元に置いている先人の資料↓

カテゴリがわたしの専門ではないのでわかりみとはいきませんが、ここからたどっていったほうが早い場合も多い。サルベージ作業がんばって。