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現代人の品性

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001403

国民の「品性」を研究するには、山手線に乗って一周するとよい。
記者名 A部 H明
2006-09-16 01:03

 先日、都心を走る電車の中で、2つの光景に遭遇した。

光景1
2人の中学生位の女の子が、座っている私の前に立ち「すみません移動してください」と言う。
両脇を見ると、左手は1席空いていて、右手には30歳前後の男性が座っていた。その男性の右
隣は1席空いていたのです。日曜日の午前中と云うこともあって電車は空いていたし、彼女たち
の主張はあながちおかしなものではなかったので、私と隣の青年は同時に右へ移動しました。そ
して、5分もたたないうちに次の駅に着きました。すると彼女たちはそそくさと降りてしまった
のです。

光景2
それからしばらくすると電車は少し混んできました。私は本を読んでいましたが、目の前がガ
サガサするので視線を上げて見ると、30代前半の女性と50代半ばの女性が、すごい形相で、
しかも無言で押し合い圧し合いしているのである。原因は30代の女性が手にぶら下げたやや
大きめのバックである。電車が揺れるたびにお隣の50代女性の体に触れている。解決策とし
て荷物を網棚にあげるとか、足元に置くことが何故考えられないのだろうか。見ていて不思議
でしょうがない。さらに驚くのが両者がまったくの無言で動作と顔の表情だけでコミュニケー
ションをとっている事である。これは人類であろうか。一方が電車を降りるまでその作業は続
いた。

 光景1では現代人の病理が見事に現れている。それは、自分の個人的な欲望を満たすため、
他への気遣い、思いやりを考えられない。と云うことです。このような人種が増殖して久しい。

 光景2では会話で意思伝達できなくなった現代人の未来像が現れている。ブログやメー
ルでは都合の良いコミュニケーションはとれるが、顔を突き合わせて会話することが下手に
なってしまった。言葉を使わずいがみ合っている様はまるでゴリラかチンパンジーである。

 より詳しく日本国民の「品性」を研究するためには、山手線に乗って一周するとよい。目の
前に老人が立っていても寝た振りをする若者。足を広げて無知丸出しで我がもの顔の男。掲示
を無視して、悪びれる様子もなく携帯電話を使用する。混み合っているときはお互いさまなの
に、押されると自分が被害者のような顔をして相手を睨む。足を踏んで「すみません」もいえ
ない。

 このような国民の「品性」が政治に経済界に反映されているのである。

 したがって政治、経済界を、この国を良くするためには国民一人ひとりが変革を遂げなけれ
ばならないのではないだろうか。

オーマイニュース(日本版)より

「友達と二人で並んで座りたいのでお二人とも右へずれていただけませんか?」だと花マルだったのでしょうが、きちんと言葉に出してお願いしている分まともな中学生だと思いますよ。知らないおっさんに声をかけること自体相当勇気が必要だったと思います。記者さんの論理なら、記者さんのほうこそその中学生をおもんばかった行動をとれていないのではないでしょうか。その中学生たちはもしかしたら電車に乗るまで40kmを歩き通しで見た目からはわからなかったかもしれませんが疲労困憊していたのかもしれません。記者さんの行動には気遣いも思いやりも感じられませんね。

手荷物が邪魔というのはありがちです。大きめの荷物なら体の前に持っておいたほうが良いでしょう。こっちはおたがいさまのマナーが必要だったかもしれません。

他にも同様なことを話された方が複数いたような気がしますが、とりあえず。せっかくだから選挙に言って権利をきちんと行使しましょう