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未履修問題はコンプライアンスとして語るべき

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002772

最悪、最終学歴中卒でもしかたがない。個人の利益のためにルールを捻じ曲げたのは誰か
N山 M志
2006-10-30 18:53

 調査すると高校での必須科目の未履修問題はいわゆる進学校の受験対策に端を発し、加えて私学の調査により全国でどれだけの高校生が必須科目の履修を省略していたかの実態が明らかになるだろう。

 現時点で文部科学省の対応は「救済策」一色だ。また、学校関係者や高校生本人から「しょうがないんだ」の声が聞かれる。当事者である現在の高校三年生には晴天の霹靂でオロオロしてしまうのは同情するが、基本的に社会のルールは守らなければ国民は法の下の平等を甘受できない。特例特例で個別対応していては結局、不平等が大手を振って闊歩する結果となる。

更に気になるのが、既に履修不足のままで大学に進学した元生徒、さらに大学を卒業して社会人になった元生徒は放置されるのだろうか。これを一般用語で「逃げ得」と称するのだが。

昨今、民間企業に強力なコンプライアンス(あえて、「法令順守」と訳しておきます)が求められる。これは公正な競争を行って、その結果優劣が付くのなら良いが、不公正な競争で勝ち組、負け組みが決まる社会は望ましくないってこと。先にあえて「法令遵守」と書いたが、コンプライアンスはルール遵守に近い考え方だ。スポーツで言うルール。これが無ければ誰も公正な競争を行なうことはできない。

 バブルがはじける直前だから、10数年前だがアメリカにビジネスで行った。ここで日本は不正競争を行っていると指摘された。多分に感情論もあるのだが、例えば、サービス残業である。アメリカでも日本人は夜遅くまで働く、そして家の芝生も伸ばし放題、地域の活動にも参加しない。アメリカ人は家に戻って芝生の手入れもするし、地域の活動にも積極的に(社会の掟だからって面もあるが)参加する。
この時間を日本人はビジネス活動に充てる。これでは公正な競争が出来ないって趣旨であった。

「世界が100m競争を行おうとしてるのに、日本人だけはスタートラインを20mも先に延ばして80mしか走らない。それで10秒を切ったと自慢してるのが今の日本人の文化だ」とかなり手厳しかった。

スポーツの社会にはルールがある。自分に都合よくルールを解釈しては万人と同じ土俵で戦えない。そのような行為はスポーツマンシップが無いと競技への参加もままならない。

日本社会全体が戦後教育が原因かどうか別にして、いわゆるコンプライアンスが無い。自分に都合が良い解釈に流れているのではないだろうか。

昔、F1でターボエンジン規制が始まる時に本田宗一郎氏に部下が報告に行ったら「俺の会社だけか」と聞かれた。「全チーム同一です」と答えたら「それじゃ気にすること無いだろう。みんな同じなんだろう。なんでホンダが来年勝てないって言うんだ」と一喝されたとの話がある。

戦前軍縮会議で米:英:日:仏:伊が5:5:3:1.67:1.67に艦船の軍縮が決まった時に山本五十六氏は「訓練は軍縮対象では無い」と語り猛訓練、いわゆる月月火水木金金を行なった(これ紹介するの妥当なのかぁ(自問))。

ともに先人の判断はルールは守ろう、でも、努力までは規制できないとの思いがあったのだと感じる。

何故、受験対策で努力では無く不公正な時間捻出に繋がる未履修で対抗したのだろう。

どこか、基本的な部分の大きなねじれが日本社会を覆っていると感じる。たぶん、公正競争の精神が欠落してしまったのだろう。自分さえ良ければってのは、人を愛する心を失い、しいては、社会、国家に背く行為になってしまうのだ。

愛国心以前の問題で公徳心が欠如してしまった日本文化が様々な場面で噴火してる。その一噴火口を我々は未履修問題って断面で見ているのかもしれない。

「大学に行くことは悪いことですか」

つい先日同じような言葉を聞いた気がする。これは同じ火山の別な噴火口なのだろう。

ps:今回は、犯人探しのような記事にはしませんでした。最後の1行で解っていただけると思います。ルールを私(わたくし)化する行為は我々の心の中にもあります。「内なるホリエモン的な」「内なる村上世彰的な」部分は誰にもあるでしょう。でも、それを公的に認めては社会は成り立たないって感覚を現在渦中の学校関係者、高校三年生に認識していただければと思います。

オーマイニュース(日本版)より

ルールはルール、みな同じルールのもとで競争していますので、独自解釈でルールを破ってよいとはなりません。そのルールが実態に即していないだとかそもそもそれおかしくね?ってなルールの場合、正当な手続きに則ってそのルールを正すのが筋です。

だからルールを制定する側にまわろうとするんですけどねw

気になったらツリーを遡って読んでみるとよいかも。

で、ルールといえば、

台本よりも動画のほうが面白かったので、こっちを貼っておきます。その場しのぎでなんとかやり過ごそうとすると後にどうにも身動きのとれない状況になることもままありますので、あ、アカンわって気づいたらすぐに上長・上司に代わってもらうようにしましょう。東京都の職員(公務員)ならそういう感覚は身についているはずなのですが、現在の担当職員さんは4年くらい前に代わったばかりなのでしたっけ?

わたしもどういうルールになっているのか知りたいですね。自民党都議の川松真一朗氏(元テレビ朝日アナウンサー)はがんばってください。