今後発売予定のVR機器で個人的に気になっているものたち(自分用メモ)

(2021年9月30日投稿)
(2021年10月1日加筆・更新)
(2023年3月26日加筆・修正・更新)
(2023年6月9日加筆・修正・更新)


・シャープが開発中のVRアイウェア
海外の某展示会で試作デモ機が展示されていたデバイス。製品化、市販化のめどはまだたっていないようだが本当にホットアイマスクぐらいの大きさしかなく、それでいて6DoF、スマホ・PC接続可能、インサイドアウト、ハンドトラッキング実装予定で、なおかつ開発コンセプトが「日常使い出来るVR機器を」ということで、液晶技術等内部パーツをすべて自社開発できる強みを活かしてコンシュマー向けの廉価デバイスとして打ち出していた。

「安価」「小型・軽量化」はVRの「普及」という点に置いては最重要事項のひとつだと考えるし、もしこれが製品化、市販されれればまたひとつVRの普及、流布、話題性に加速がかかるのではないかと個人的には見ている。


・XRSpace MANOVA HMD
 もとHTCの創業メンバーのひとり(現在はHTCを離れて独立)が新たに立ち上げたVRメーカー兼VRソーシャルプラットホーム運営会社。
VRヘッドセットはインサイドアウトの6DoFスタンドアローン。
VRハンドコントローラーは存在しておらず、いちおう簡単な片手リモコンは付属しているが基本的にはハンドトラッキングによるタッチ操作で機器の操作をする。

同時リリースのソーシャルプラットホーム"GOXR"内でもメニューなどのUIがハンドトラッキング主体での操作が前提のつくりをしており、メニューボタンをVR内のアバターの手で直接タッチして操作をする前提の構造をしていたり「アバターの腕をまっすぐ前にのばして人差し指を前に出すとその方向に歩いて行ける」等、アバターのジェスチャーで操作ができるようになっていたり、アバターどうしがふれ合え、握手の動作などもできるらしい。

別売りで手首や足首にゴムバンドで装着するトラッカーも開発しており、「スタンドアローン無線フルボディトラッキング」もできるようになるらしいが仕組みやセンサー方式の詳細はまだ不明っぽい。
VR両手コントローラーがついていないぶん価格がおさえられてるのか5~6万円ぐらいで買える模様。
いまのところデモ機ではハンドトラッキングの精度がいまいちでVR空間内のメニューが狙ったところをうまく押せずズレて違うところを押してしまったりするようだけどHTCのもと創業者っていう実績はあるしそんなに悪いモノは出てこないでしょう。今後のトラッキング関係の仕上がりに期待。といった感じ(個人的所感)

2023年現在中国本土とヨーロッパ限定でしか発売されていない模様だが、グローバル展開に期待したい。
(が、現在では搭載SoCのスペックがやや時代遅れで弱いものとなってしまっているのでどうなるか。全く音沙汰もないのでダメかもしれない)


・Pico G3 Lite
 3DoF。スマホにケーブルでつないでSoCの力を使って動作させるタイプ。
(スマホの直接ヘッドセットに差し込む等してスマホ画面自体を直接見るわけではなくスマホの外部拡張ディスプレイ的に動作するイメージ。G3 Lite本体にも片目1600×1600pxの液晶ディスプレイが内蔵されている)
めちゃめちゃ小型軽量。アイマスクぐらいの大きさしかない。
もはや頭にかぶる「ヘッドマウントディスプレイ」というよりもサングラスなどのように顔にかける「フェイスマウントディスプレイ」。FMD。

・DPVR Matrix
 これもスマホプロッセシング型3DoF超小型軽量路線。
DPVRのお家芸で解像度4K。さすが老舗VR機器メーカー。
どうやらビデオパススルー機能も搭載される予定らしい。
期待大。

・unai VR Headset
 これはヤバい。オールインワンスタンドアローンのインサイドアウト機にトラッキングのセンサーカメラを9台とかつけてアイトラッキング、リップトラッキング、ヘッドセット単体でのフルボディトラッキングを目指しているとかゆってる。
この"unai"というメーカーを立ち上げたCEOは「10代の頃にVRヘッドセットが高価で買えなかったのではんだごてと3DプリンターでVRヘッドセットそのものを自作した」とか言っていて、実際にその作りかたやシステムプログラムを自サイトで公開しオープンソースプロジェクトとして展開していたりもする。
こっちのオープンソース自作VRデバイスのほうはWebカメラでトラッキングさせる簡易的なものらしい。


DPVR E4
2023年春現在、VRヘッドセットは「スタンドアローン・オールインワン」タイプが主流となりつつあるさなか、希少な「PC接続専用のインサイドアウト機」。

スタンドアローンではない。つまりは内部にプロセッサユニットやバッテリー等が内蔵されていないぶん全体の実重量が「軽い」。

個人的には
・より小型軽量で一日中つけていられるVRデバイスがほしい
・スタンドアローンのオールインワン機では動作時間がバッテリー残量に依存しており、バッテリーが切れると動作が停止してしまう。
・内部にプロセッサユニットやバッテリーが入っているぶん小型軽量化に限界がある
・スタンドアローン機だとPCとの接続時「機器本体側のクライアントソフト」と「Steam VRクライアント」の二重起動が必要なため若干わずらわしい

といった難点から脱出したい。という思いもあり、(場合によってはスタンドアローン機のほうが便利、かつ有利な状況も感じはするものの)別途「PC接続専用機も欲しい」という考えがあり、購入を計画している。

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