シェアに住む 人生中の数年に 良い感情を分かち合いたい

朝からみんなで食事をしている。松の字です。
朝といっても、もう10時半をまわったところだ。

僕は朝早く起きてもそもそしていて、8時くらいに大根を一本ピーラーで千切りにして釣り式の干網に設置した。今日は天気もいいし風もあるからきっと早く干せると思う。
そんで、お腹へったから九時半くらいにリビングに降りてきていて、食事を作っていたら、もそもそ若者たちが起きてきた。最初に大川くんが起きてリビングお茶飲んでいて、てつおとツネがソファーに寝っ転がってぺちゃくちゃおはようございまーすぺちゃくちゃ。お湯が湧いてパスタを入れて、野菜を切ってたら、うどんくんやたいぞーくんが出てきて、ワチャワチャお話しだして、彼らも食事を作る流れに。

僕は早々にぱぱっと簡単なものを作って、角栄の追悼動画を見ながら食べていたけど、彼らの料理はモノが違った。ツネのバイト先のイベントで作った、卵と牡蠣を炒めた台湾料理と、鉄雄くんのカツオのたたきと、たくさんのご飯、そのほかにご飯のお供をいくつも並べてガッツリ食べていた。みんな貧乏なのに食が豊か!

その後、食事しながら急にラップのフリースタイルが始まったり、朝立ちを無言でルームメイトに見せる東夷部屋の謎の風習の話や、それがここ二、三日できていなくて寂しいという話や、北狄は全員体鍛えていて武闘派になりつつあるという話、新住人の寝床の話や、無料案内所というのはどういうものなのかなど、本当に無意味なことを話していた。

どこまでいっても楽しい奴らだけど、正直、このメンバーで迎えられる朝はもう数えるほどしかない。全員が全員どんどん発展したり深まったりしていて、それぞれに進んでいるので、ハイチ跡の環境がだんだん狭くなってきているんだと思う。6月くらいに次の場所に移るという人も何人か居る。さびしいけど、住人は出たりはいったりで刻々と変化してくるし、今日も2人、新しい住人が入る。あと何度みんなでこんな会話ができるのか。
次のメンバーは次のメンバーでまた新しい会話ができると思うけど、その変化を楽しむことに集中しようか。

スピード感がない文章だなー

こないだ、ある学校に呼ばれてシェアハウスを新たに企画して若者を受け入れてほしいという話をされた。とても面白くなりそうな学校だし、どんな形であれ関わるのはワクワクする。

若者の助けになる何かをする、仲間がいる環境で育ち合う事ができる状況を作る。それが僕がしたいことのひとつなんだと思うけど、ハイチのように成功するかどうかはわからない。おそらく彼らの素直さや人懐っこさ、そしてまだ何者にもなれていない感じがハイチのこの状況を作っていて、そんなのを学生さんたちだけのシェアハウスで作ることができるのか。よくわからないけど少し楽しみでもある。

仕事と生活との様々な選択肢や変遷の中で、長い人生の中のある特異点として存在しているのがシェアハウスというもので、そのせっかくの特異点なのであれば、楽しく暮らしていけるようなものをできるだけたくさん作って、尽くして行きたい。

そう思う。

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