DSR #03で解説をした話
こんにちは、ゴリラです。
実はゴリラは今年の五月、「Don't Stop Running #03」にて、いいだ先生が走られるダイハードトリロジーを解説させていただきました。
かなり遅れてしまいましたが、今回はそのことについて語らせていただきます。
本番の動画↓
https://m.youtube.com/watch?v=GmGkUPZfFLQ&pp=ygUk44OA44Kk44OP44O844OJ44OI44Oq44Ot44K444O844CAUlRB
・ きっかけ
RTA界隈に入ってからずっと、私は「走者」だけではなく、「解説者」という役にも興味がありました。
走者を支え、そして走者とともにそのランを作り上げていく解説者。
私はそんな存在にとても惹かれていました。
そして解説に関する記事をいくつか読み、「解説にあたって、どんな力が必要なのだろう」、「解説をもっと深く理解したい」と興味が湧きました。
実際やってみな分からんやろ!
ということで、解説をさせてくださる方を探していました。
そんな中、あるポストを発見しました。
https://twitter.com/iida_teacher/status/1642882826314842119?s=46&t=pGp1IqavVrTuC-ImgwNu9w
この時からいいだ先生は相互フォロワーさんだったので、DMに突撃しました。
私「解説やらせてください!!!!!!!!」
いいだ先生「いいですよ〜」
という感じで、突然の連絡だったにもかかわらず、すんなり受け入れてくださいました。
本当にありがとうございました。
当時よりよく先生の配信に訪れていた私は、「先生の良さを引き出せるような解説にしたい!」という目標を掲げ、解説に挑むことにしました。
個人的に先生の良さとは「楽しくRTAを取り組む姿」だと思っているので、ゲームやRTAの解説者という役を忘れないまま「楽しむこと」をより意識しました。
・ 解説準備
まずはいいだ先生からチャートをいただき、それを読みながらRTAの動画を視聴しました。
当時の私はダイハードトリロジーというゲームを全く知りませんでした。
ですがそのゲームを全く知らない状態で視聴したからこそ、チャートの中で「どの説明が分からなかったか」、「どこを詳しく説明する必要があるのか」、「説明が必要な専門用語はないか」ということを見つけ出すことができました。
そこからはいいだ先生と連絡を取って、互いに「この文章はこうした方が分かりやすいのではないか」と推敲を繰り返しました。
さあ、あとは自分自身がプレイし、台本をブラッシュアップしていくだけです。
解説者の方々は揃って「実際にプレイした方がいい」とおっしゃっていたので、私はダイハードトリロジーのソフトを探しにアマゾンの奥地へと向かいました。
見つかりませんでした。
某フリマサービスでは売られていましたが、当時の私は利用したことがなく、購入に踏み切ることができませんでした。
いいだ先生は「別に買わなくても大丈夫ですよ」と言ってくださったので、お言葉に甘えて通常プレイの動画やRTAの動画を見て、できる限りプレイした人と同じ視点を持とうと努力しました。
しかし、それは本当に甘い考えでした。
・本番
本番前日に行ったリハーサルは上手くいったものの、その日の夜はびっくりするほど寝れませんでした。
予定よりめちゃくちゃ早い時間に起き、緊張によりお腹が大噴火を起こしていました。
現地の皆さんやいいだ先生に「助けてください」と言い回ってたくさん励ましていただきました。
そしてbeerさんが応援用に持ってきてくださっていたスーパードンキーコング2、リヒトさんが持っていたSUPABOYをお借りし、現地にてドンキーをプレイしてなんとか緊張の気持ちを抑えつけました。
ドンキーをプレイしたこともそうですが、何よりみなさんの優しさに触れることにより、すごくリラックスできました。
beerさん、リヒトさん、そして現地で励ましてくださった方々、本当にありがとうございました!!
しかし、いざ本番がやってくると緊張が舞い戻ってきてしまいました。
震えた手でマイクを装着し、解説席に座ります。
「大丈夫大丈夫。台本通りにやればいい、台本通り、台本通り」
と何度も自分に言い聞かせました。
そんな中で、隣に座るいいだ先生が声をかけてくださいました。
「大丈夫、せっかくだから楽しみましょう!」
そう言われて安心したのと同時に、とにかくもうやるしかないんだと腹を括り、本番に立ち向かいました。
それでも最初のあたりはガッチガチに緊張していました。早口になるし、話し方は硬いしで誰が見ても「ああコイツ緊張してんだな」と分かるレベルでした。
しかし先生との掛け合いや、会場で見てくださっていた皆さんの拍手や歓声を聞く中で、緊張はどんどん解れていきました。
しかし、途中でハプニングが起こります。
リハーサルよりも、用意してきた話のネタを早い段階でほぼほぼ消費してしまい、ネタが尽きてしまったのです。
そんな時に、自分の通常プレイ時の感想やRTAを走ってみての感想などがネタにできない私の状況は仇となりました。
なんとか本番を終えて、たくさんの方に労っていただき、褒めていただきました。
現地の方だけでなく、X(旧Twitter)にてオンラインにて視聴してくださっていた方々にもお疲れ様とたくさん優しい言葉をかけていただきました。
しかし自分の胸の中では大きな達成感と共に、「ああ、やってしまった」と思うことがありました。
自分でしっかりプレイしなかったこと、走者である先生のタイムを把握しきれていなかったことから、自己ベストペースであることを伝えられなかったこと、完走した感想を台本に書いていたことを公言してしまったことです。
その後、晩御飯が全く喉を通らなくて大変でした。
・ 本番後
実は本番後にアーカイブを見直して、「どうしてあれができなかったんだろう」、「先生の足を引っ張っていたんじゃないか」、「自分は解説という役職に適していないのではないか」としばらく思い悩んでいました。
初解説で全て上手くやれるわけがないとは思っていました。
それでも「走者の方の魅力が伝えられるような解説者になりたい」と思っている私にとって、解説という役職はそれだけ責任が重いものでした。
だから自分のミスは自分自身がなかなか許せず、「解説はもうしない方がいいのかな」とすら思っていました。
そんな中で、本番を見てくれていた友人たちが私に励ましの声をかけてくれました。
「満足していないからこそ、それだけ伸び代がある」
「そうして辛い思いをするリスクを背負ってでも冒険してるゴリラの姿はすごくかっこいい」
そう言われて、涙が出るほど嬉しかったことを覚えています。
この場を借りて、改めてそう言葉をかけて支えてくれた友人たちに感謝の言葉を伝えさせていただきます。
励ましてくださった友人たち、本当にありがとうございました!!
それがきっかけで、「次こそもっと素晴らしい解説にしよう」と思考を切り替え、より気合が入りました。
そしてこの時から、イベントでのランを視聴する時の視点が変わりました。
「こういうことを言っているとわかりやすいんだ」、「これを伝えてもらえたら視聴者としてありがたいんだな」、「この言い方だと拍手のタイミングが掴みやすいな」とたくさんのことに気づき、学ぶ視点を持つことができるようになったのです。
ベテランの解説者の方の解説を見ると、「自分もこんな風になれたらな。でも私にできるのかな」と圧倒されることもあります。
しかし、「走者の良さを最大限引き出せるような解説をする」という自分のスタイルと目標に自信を持ち、これからも頑張ろうと思います。
解説というものを実際に体験しなければ気づかなかった視点がたくさんありますし、「自分はこういう解説ができるようになりたい!」という目標を掲げることもできませんでした。
解説という役職を任せてくださったいいだ先生、イベントの関係者の方々、本当にありがとうございました!!
・ まとめ
ゲームというもの、やはりプレイしなければプレイヤーの立場になれません。
そして解説というもの、プレイしなければ話に説得力が出ません。
そのプレイの何がすごいのか、身をもって体験できないことは色んなところで影響するのだと実感しました。
スタイルは人それぞれだと思いますが、また自分が解説をする機会があれば、準備を怠らないようにしようと思っています。
反省点は数えきれませんが、次はもっと成長した姿で解説ができるよう、これからも頑張ります!
……といった感じですが、なぜ五月の解説の記事を今更書いているんだと疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は、解説をする前日のタイミングで私のPCが壊れてしまったのです。
マザーボードが逝きました。
なので、ずっと当時の振り返りを形として残せていませんでした。
つい先日そのことに気付いたので、せめて年が明ける前にとこのタイミングで書かせていただきました。
この記事を書いたのは自分への戒めにするためですが、この記事を読んで少しでも「あ、解説ってこういう視点があって面白いんだな」と思っていただけたら光栄です。
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