バンドマンのミニマルなDTM環境のすゝめ
引っ越し先のスペースの関係で、現在はPC1台とモニターヘッドフォン、オーディオインターフェースだけで作曲をしております。
引っ越し以前はデュアルディスプレイ、5インチのモニタースピーカー、プリアンプ付きのミキサー、アナログシンセを用いて楽曲製作しておりました。
ミニマルになった現環境になってみて必要なもの、Dawで作曲する上で不要ものをまとめてみました。
不要だったもの
1.モニタースピーカー
理由としては、しっかりと鳴らす環境を構築するのが難しいことや、最近はヘッドホンでミックスするための環境をプラグインで用意できるという事があげられます。
現在はAKGの開放型のヘッドホン、WavesのNXというミキシングの仮想環境を構築するプラグイン、sonerworksのReferenceIDというキャリブレーションプラグインを使っております。
これらのプラグインでモニタースピーカーで聴いている状態に限りなく近い環境を構築することができます。
しかし、モニタースピーカーが全く無駄だったかといわれるとそうではなく、一度モニタースピーカーを購入し自分なりに環境構築してみたことで低音部分や音の被りなど見えるようになりました。
見えるようになったことにより現環境と比較した際に細かい調整や音の前後間、自室にモニタースピーカーを鳴らす環境が整っていないので余計な低音が回っていることにきがつきました。
2.デュアルディスプレイ
これに関しては置けるスペースがあるなら持っておいて損はないと思います。
しかし、デュアルディスプレイを購入するのはプラグインや機材などをそろえてからでもよいのかなと思います。
3.エフェクター
これはあくまでDaw上で作曲する場合です。
バンドをやっている方ならエフェクターを持っている方も多いと思いますし、お気に入りのエフェクターもあると思います。
しかし、AmplitubeやBIAS FXなどを用いれば主要なエフェクターはありますし、エフェクターの歪の多くはアンプライクな歪やアンプのプリアンプ部分を抜き取ったり、再現したものが多いです。
自分はBIAS AMPのアンプでクランチを作り、NEMBRINI AUDIO MINOTAURというKLON CENTAURをシミュレートしたプラグインでブーストしてます。
空間系に関してはiZotopeのExcaliburを使っております。ドリームポップやシューゲイザー系の音作るならマッチすると思います。
NEMBRINI AUDIOからはIbanezのtubescreamer OD808をエミュレートしたNA808やProCo RAT2 をエミュレートしたBlack Distortionなども出しております。
ベースに関してはBIAS AMP2 とTECH21 SANSAMP BASS DRIVERをエミュレートしたTSE AUDIO BOD Bass Overdriveなどを使っております。
個人的にエフェクターを挟むことで音が劣化しているように感じるので代用が効かないエフェクターでなければギターを直接インターフェースに繋ぎプラグインで完結させたほうが良いと思います。
現在作成中のScorch away の音源のギターとベースは全てプラグインのみで音作りしております。音源ができた際には参考にしていただけたら嬉しいです。
必要なもの
1.開放型のモニターヘッドフォン
密閉型でなく開放型のほうをおすすめした理由として開放型のほうが音場が広く、スタジオをシミュレートしたプラグインを用いたときにリバーブ量や音の距離感、広がりを調整しやすいからです。
自分はAKGのk240-mkⅡというヘッドホンを使っております。
ヘッドホンで仮想ミックス環境を構築するためのSonarworksのReferenceIDはセール時で8000円弱、WavesのNXシリーズは3000円前後で購入できると思います。
SonarworksのReferenceIDに対応していないヘッドホンもあるので注意してください。
2.チェア
めっちゃ重要です。
曲作りでは座っている時間が長いので座り心地の良い椅子を買いましょう。
ギター弾くならアームレストが上がるものか、無いものが良いです。
3.オーディオインターフェース
曲をモニターしたり録音するためにはマストです。
1万5千円弱以上から3万円以内でしたらそこまで大きく変わるものではないのでデザインや付属のDawやプラグインで決めてもよいと思います。
ちなみに自分は色で決めました。
終わりに
今回はハードウェアをメインに書きました。
プラグインに関しての記事も後日書きたいと思います。
不要と書きましたが、あったらあったで便利ですし見えてくるものがあると思います。
DTM環境を構築するのは楽しいですし、新しいガジェットにもワクワクします。
できれば一度使ってみて取捨選択してみてはいかがでしょうか?
オススメのバンド
Kayak Jonesというバンドです。
何となくですが、流行りのポップパンク寄りのミッドウェストっぽい気がします。
切ない雰囲気にスクラムっぽいボーカル、キラキラしたコード間のパワーのあるアルペジオなど好きな要素が詰まってます。
Tiny moving parts、stars hollow好きな方は是非!
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