今だからこそ薦めたい「Last Origin」

1年ぶりの投稿となります。

思いがけず時間に空きが出来てしまったので、前から書こうと思っていた内容で1つ、私がもっと広まってほしいと思っているソシャゲを薦めさせていただきます。

Last Originとは

ラストオリジンは韓国のゲーム会社SmartJoyが開発し、PiG Corp.が運営する、ターン制SRPGです。

Android版が去年、2020/05/19よりリリースされ、iOSは1ヶ月程遅れた2020/6/26リリース。

iOSのリリースが遅れた理由は、ソーシャルゲームに慣れ親しんでいる人間からしたら想像がつくかもしれません。

そう、後程ちらっと触れますが、このゲームやたらとセンシティブ且つストーリーの内容が残酷すぎて、韓国ではCERO Dに相当するレーティングが付与されている為、
所謂「林檎審査」を通らず、1ヶ月遅れてのリリースとなっているんです。

先に審査を通っているAndroid版は本国版よりエロス要素を規制されており、iOSも審査に引っかかっておきながら同様の規制で済んでいるらしいです。

そんなラストオリジンの日本でのレーティングは、
Google Playでは「16 歳以上」、App Storeでは「17+」と表記されており、イラスト面で規制はされていても話は規制されていない(はず)ので、そういったアプリストアで見るソシャゲと比較すると高めとなっていますね。

Last Originの世界

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ラストオリジンの世界における我々「人類」
作中では「旧人類」と称され、すでに滅亡しております

ストーリーはそんな人類の滅亡より100年経ったある日、「最後の人類」とされる主人公が見つかるところから始まります。

旧人類が滅亡した中、主人公を見つけ出したのは「バイオロイド」と言われる人間型生体コンピュータ。わかりやすく言えば「人造人間」ですかね?

そんな彼女たちと人類が滅亡した要因のうちの一つであり本ゲームの敵、「鉄虫」と戦う為、主人公と共に仲間を集め、主人公の謎にも迫っていく。そんなゲームとなっております。

Last Originの良い点

さぁ、そんなラストオリジン、個人的に良かった点と現状良くないと思っている点を挙げていきましょう。

まずは良い点から、

1:環境設定とゲーム内容の繋がり

星の数ほどあるソーシャルゲームですが、「どうしてこの世界はこういう状態でそれがゲーム内容に反映されているのか」って説明が出来てしまうゲームって数えられるくらいだと思うんです。

ソシャゲ運営会社に勤めていたこともあるので言えるんですが、ソーシャルゲームって「作りこむ」よりも「下手な鉄砲玉数撃ちゃ当たる」式なので、「作品の作りこみとかどうでもいい。売り上げだけ気にしろ」って会社が大多数なんですね。(実際私が勤めていた場所はそうだった)

人材不足や資金繰りでリソースを割けなかったり、
設定の作りこみとかを気にするユーザーなんて一握りだからそうなるのも仕方ないんですが、
見ている人は見ているし、見ていないところを作りこめば作りこむほど作品としての完成度は高くなります。

そういった点では、ラストオリジンはよくできたゲームであると感じています。

例として、先ほど「彼女たち」を強調していましたが、これには理由がありまして、この作品「バイオロイド」には「男性」は存在しません

これを見て「オイオイ、ソーシャルゲームなんだし主人公以外女性のソシャゲなんて星の数ほどあるだろ」とお思いの方もいるかと思います。

私もやる前は「艦これとかアズールレーンみたいに女の子を愛でるゲームか」と思っていました。

ただ、ラストオリジンでは男性のバイオロイドは出すことができないんです

「存在しない」と書きましたが、正しくは「過去に存在していたけど現存していない」になります。

詳しくはプレイして貰いたいので省きますが、
「ゴブリン」という名で製造された男性型の軍事用バイオロイドが、
2度大虐〇事件を引き起こしてしまい、生産中止、全廃棄処分となっている為、「男性のバイオロイドは存在しない」のです。

これにより、ラストオリジンというゲームでは「女性」しか出てこないことの説明ができてしまいます。

更に、プレイしていて「成程。これはすごい」と思わずうなってしまった点として、

バイオロイドは一部を除き、人間と鉄虫を見分けることができない

という設定が存在します。

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こちら、何故バイオロイドは人間と鉄虫を見分けることができないのかというと、バイオロイドは容姿ではなく脳波で人間を判別しており、

鉄虫も人間と似たような脳波を出している為、判別が困難となり、バイオロイドは人間の命令がないと鉄虫の殺傷ができないのです。

この設定により「プレイヤーが操作しないとゲームを進めることができない」理由付けができてしまいます。

私たちは「画面の中にいる主人公を動かす」ただのプレイヤーであり、
どこか感情移入しきれない部分があった。そんなことがあるかと思いますが、
この設定によりラストオリジンでは画面の前のあなたが主人公になってしまうのです

2:キャラクターが濃い

ラストオリジン、キャラクターの数がまぁ多くて、現状バイオロイドと「AGS」と呼ばれるロボットを合わせて、日本版では「129体」存在しています。

どの作品もキャラクターにはバックボーンが存在し、それがキャラクターを輝かせてくれるんですが、ラストオリジンは一つ一つが濃い。

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例えばこのLRL(Long Range Light)。

見てわかる、所謂中二病というやつですね。

じゃあ何故中二病に目覚めたのか、魅力を書き出すために少しネタバレになってしまうんだけど、スタートしてすぐわかる事実だから目を瞑っていただきたい。

この子は灯台守用として作られたバイオロイドで、容姿が幼いのは「コスパ重視」ってだけらしい。

いつものように灯台守の任についていたら鉄虫と、「ヒュプノス病」という病が蔓延し人類が消滅。

こんな一大事ではあるけども、鉄虫は「水が苦手」という性質を持つ為、

灯台にいるLRLは何も知らず、100年間交代の人員を待ち続けることになってます

交代の人員が来ないから灯台を離れるわけにはいかないLRLが中二病になったのは、灯台にある漫画を何度も何度も何度も、繰り返し読み返していたことに起因するのです。

キャラの一人を中二病にするにしてもなにもここまでしなくてもいいじゃんとは思う。
けど、ここまですることによってより複雑な感情を抱くことができ、愛着が湧くんですよね。

他にも、廃棄処分となったバイオロイドを焼いていたと推測される心優しい製廃棄物焼却処理用バイオロイドとか、
耐久限界になると「テーマパーク」に回されて、娯楽として惨〇されていたバイオロイドとか、
暗い方向で濃い設定のバイオロイドがたっくさんいて、
新規ストーリーに追随して「このバイオロイドはこうだったんじゃないだろうか」という考察が出来て面白いです。

3:お財布に優しすぎる

ラストオリジンは期間限定バイオロイドは存在せず(イベントで先行して出てくるバイオロイドはいる)、またスキンに関しても運営のポリシーにより、「期間限定やガチャ限定のスキンを出さず、全て常時販売する」と明言されているので、
「全バイオロイドのスキンが欲しい!」とかじゃない限り非常にお財布に優しい。

そんなポリシーを掲げている上、リリースされてからしばらくの間20%割引されて販売される。慈善事業か何か?

正直プレイヤーとしてはありがたいけど、不安になってしまう点でもあるんですよね。

4:有り余るほどにセクシャル

このゲーム、とにかくフェチの塊。

ストーリー上では主人公は唯一の男性かつ「人類」である為、
人類を増やすためにもバイオロイドが積極的(一部を除き)に性交渉を仕掛けてきます

ストーリーだけに飽き足らず、イラストがまぁ性的なこと。

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ラストオリジン界隈で「チモク」という、

おっぱいは頭より大きくあるべき

といった意味合いのスラングが存在する程、
全体的に二郎系宜しくお肉マシマシな感じでムチムチしたバイオロイドが多いです。
胸が絶壁でも「その分下半身に盛っておきました!」と言わんばかりの所業をこなしてきます。

一部バイオロイドにはちゃんと理由があって肉増しの状態にしてあるとか理由付けもされているけど、十中八九趣味だと思います。

韓国版及びAndroid版の無規制パッチを当てたものだと、中破イラストで体に「F〇CK ME」の文字が浮き上がるバイオロイドがいたり、先端しか隠れていない水着スキン持ちとかやりたい放題です。

幼女系やスレンダーは両手で数え切れるくらいにしかいないので、そういった面で気に入る子が見つからない人にはマイナス点かも。

Last Originの悪い点

良いところもあれば悪いところもある。当然です。

ここからは私個人が感じている悪い点です。

1:更新があまりない

普通のソシャゲであれば最低でも週1回、何かしらの更新があると思いますが、ラストオリジンは半月に一度更新があるかないかってレベルです。

私自身海外産のソシャゲをそう多くは触っていないため、
どうしても日本産のソシャゲとの比較になってしまうんですが、
目的をもってプレイしていないと更新がないとどうしてもダレちゃうんですよね。

頻繁に更新が無いから気にせずゆったりできるってのは個人的には楽でいいんですが、やはりどうしても気になってしまう。

2:広報活動が見当たらない

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このゲームの記事はリリース時に数件存在していたことを確認していますが、このゲームを広めようって活動が見当たらないんですよね......

ゲームの内容から、派手に宣伝できるものじゃないとは思うんですけど、
日本作家コラボの時とかはもうちょっと広まらんかなぁと思ったんだけどどうなんだろうか。

一番の問題は広報活動以前に、
検索エンジンで検索かけたら公式サイトが1ページ目に出てこないことなんですが......

3:起動に難あり

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ラストオリジン、データ連携にGoogleアカウント、ツイッターアカウントが選べるんですが、ツイッターでの連携が上手くいかないらしいです。

私はGoogleで連携していて困った事態に陥ったことはないんですが、頻繁に連携が切れたりすることがあるらしいです。

そして連携だけではなく、ゲームの起動。

定期的に起動できなくなります

データ修復では解決せず、毎回アンインストール→再インストールを余儀なくされます。

こんなことが起こるんでツイッターでの連携は対処可能であれば速やかに何とかしてあげてほしいです。

4:スマホでのプレイに向いていない

ラストオリジンは周回ゲーです。

ある程度ゲームを進めたら、ステージと部隊を選択してスタートすると数時間放置することが可能なゲームとなっております。

非常に有能な機能で日本のソシャゲも見習ってほしいと思うんですが、
重課金者でもないと、アイテムの回収やバイオロイド掘りの為に長時間の起動が求められます。

時間を決めてプレイすれば何の問題もないんですが、
夏場に長時間放置していたらバッテリーが膨れ上がった」なんて話も目にします。

私もリリース当初端末でプレイしていたんですが、危険であると同時に不便であるとも感じた為、現在ではBlueStacksを利用してのプレイとなっています。

日本産のゲームだと規約違反に当たるケースが度々あるんですが、
海外産のゲームはむしろエミュレーターを容認しているケースが多く、むしろ推奨している物も多いみたいで、
ラストオリジンもその例外ではないみたいなので、今端末でプレイしている、これからプレイするPC所持民は、エミュレーターでのプレイをおすすめいたします。

最後に

直近でとあるゲームの二次創作でひと悶着ありましたね。

件の騒動は荒らし目的だったとは思いますが、
「エログロ」を望んでいた人間が一定数いるのもまた事実です。
そういった人に是非触ってみてほしい。
公式が提供してくれているんだからそれを享受してみないか?と。

起動と連携の問題がある為、スタートにすら立ちにくいラストオリジン。
魅力の半分どころか下手したら1/3も伝えられていませんが、
この記事を見て少しでも興味を持ち、プレイに至ってくれたら幸いです。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。また、どこかで。

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