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句集を読む

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句集を読み、収録句の中から印象に残った句を何句かpick upさせて頂いています。
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2023年11月の記事一覧

句集を読む:『月と書く』

『月と書く』 池田澄子 2023朔出版 著者は1936年鎌倉生まれ。本書は著者の第8句集。 [章立て] 朋 露 光 水 星 霧 蝶 [好きな句10句] 大空を区切るすべなく敗戦日 どの家も遺影は微笑ささめ雪 万両や実の鈴生りに日々耐えて 冬木の芽さぞやこの世の怖からん 鶏病めば急ぎ殺して人の春 御降りや遺言書くには字が下手で 鶯かスンとも声を出さず去る 寝て覚めて此の世暑くて寝返りぬ 春寒き街を焼くとは人を焼く 蝶よ川の向こうの蝶は邪魔ですか