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[かんぺきプラン]松原早耶で彼女が踏み出した一歩について

※ニコニコブログに2016年11月23日に投稿した記事を移行したものです

はじめに

先日、「松原早耶ちゃんの新カードはカッコイイ系の衣装だといいかも、と思った話」という記事を書いたところ、その数日後に本当に早耶の新カードがきました。しかも、カッコイイ衣装で!書けば出る。

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([かんぺきプラン]松原早耶、特訓前後)

早耶の担当を名乗るようになってから初めての新カード実装だったので、非常に高揚しました。嬉しい。本当に嬉しい!

そして、セリフに目を通してみると、これがまた素晴らしい。これまでの早耶の歩み、そして、新たな一歩が強く感じられるものとなっていました。

これまでの歩みを振り返りつつ、[かんぺきプラン]松原早耶(以下、かんぺきプラン)で早耶はどういった成長を見せたのか、私見をまとめようと思います。

1."アイドルとして"振る舞う

1-1.「すこしずつアイドルらしくできるようになってるのかなぁ?」
このセリフは2枚目のカード、スウィートドリーマーの特訓後に出てきます。ともすれば最初のカードで出てきそうなセリフだと思いませんか?そんなセリフが2枚目になってから出てきていることは、早耶がPのもとでアイドルになったきっかけと関連しているように思います。

ね~ぇプロデューサーさん、早耶・・・初めて会ったあの日以来、あなたのことが頭から離れないの・・・。断られたって勝手についていくんだからね!よろしく、プロデューサーさん♪
(R 松原早耶)

早耶が最初のカードで言い放ったのがこのセリフです。頭から離れないのは「あなた」のことであって、アイドルについてどうこう語っているわけではありません。もちろん、ライバルアイドルとして登場したことを考えれば、その腕にほれ込んだと解釈することは可能です。

同じく「あなたことが頭から離れない」と言っているデレステのコミュは文脈がより明瞭です。周囲からかわいこぶってると陰口をたたかれていた早耶を認め、「可愛い」と言ってくれたPについてきたのです。

どちらの立場を取るべきか。答えは、総選挙のセリフに見えると思います。

怒らないで聞いてぇ?早耶、最初はアイドルとか大事じゃなくて。でもPさんが好きなモノ、早耶も好きになっちゃったぁ
(第5回シンデレラガール総選挙 投票時セリフ)

早耶は当初、Pが目的だったと言えるでしょう。アイドルは手段だったのです。

そして冒頭のセリフに戻ってきます。確かに、最初はPについていくことを目的として始めたアイドルですが、徐々にアイドルにも本気になっていきます。ちゃんとアイドルをやれているか心配するようなセリフ、ちゃんとしたアイドルになろうと努力すると宣言するセリフが2枚目以降毎回のように登場します

そして、キューティーチアーでようやく早耶も自信を得たようです。

ずぅ~っと笑顔の花、咲かせられましたぁ♪ほらぁ、Pさんが育てた早耶ですよぉ☆可愛く咲きましたぁ~!
([キューティーチアー]松原早耶+)

Pを追いかける形で踏み込んだアイドルの世界。でも、早耶自身も少しずつ自分の足で、自信を持って歩こうと努力してきたのです。

1-2.重ねてきた歩みの先に
かんぺきプランには、早耶が自信を持って踏み出した一歩がよく表れているように思います。合宿をよりよいものにしようと努力する姿にそれが感じられます。

プチ休憩♪スケジュールのことで、○○さんに相談でぇす
( [かんぺきプラン]松原早耶)
みんなが楽しく合宿できれば、早耶もにこにこですぅ。いっぱい工夫しましたから、○○さんも楽しんでくださぁい♪
( [かんぺきプラン]松原早耶)

「早耶もお手伝いしたいんですぅ」というセリフがあるように、今回の早耶は積極的に働きます。特に注目すべきは、Pの手を離れて活動していることです。引用したセリフを鑑みると、Pと相談しながら早耶がスケジュールを作成しているようです(恐らく彩華も関わっているでしょう)。

当初はPを追いかけてきた早耶が自主的に動き、更には「楽しいんでくださぁい♪」と言うのです。アイドルとして輝くため、より主体的に工夫し、努力を重ねる点に早耶の成長が強く感じられると思います。

もちろん、こうして振る舞えるのは今までの活動があってこそです。年下2人の面倒を見る側に回ったり、主体的に動くことができたのは「アイドルLIVEバラエティ 手作りライブプロジェクト!」(以下、アイバラ)の経験によるところが大きいでしょう。重ねてきた一歩一歩が、アイドルとしての早耶を形作っているのです。

アイドルとしての早耶がまた一歩成長しようと努力していることは、早耶が組んだ(であろう)スケジュールにもよく表れています。

みっちり組まれたレッスンもさることながら、注目したいのは「起床ランニング」です。実は、早耶には体力不足という弱点があります。トレーニングがきつくてへたり込んでしまっている[ロワイヤルハート]松原早耶は馴染深いでしょう。

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(左 [かんぺきプラン]松原早耶より抜粋 右 [ロワイヤルハート]松原早耶)

ロワイヤルハートに限らず、デレステでは「体力はこれから…。バラエティのお仕事もたくさんしたくてっ♪」というセリフがありますし、第7回ドリームLIVEフェスティバルでにてドゥー・ロワイヤルとして登場した際にも「引き分けならぁ、次まで少し休憩ですぅ。早耶、疲れましたぁ」というセリフがあります。

その早耶が「起床ランニング」に積極的に取り組んでいるのです。自身の弱点にもしっかり向き合い、「ハードな合宿」(ユニット「イタズラプリンセス」岸部彩華)をこなしているのです。

はぁ、ふぅ、早耶、もうダメですぅ~。やる気はあっても…これ以上レッスンなんてできませんよぉ。ほらぁ、体もこんなにフルフル震えちゃってますぅ。休憩でいいですよねぇ?早耶のお願いきいてぇ☆
([ロワイヤルハート]松原早耶)

かつてこう言っていた早耶は、それでも次第に前を向き、努力を重ねるようになりました。

早耶のまじめな努力はPさんと一緒にアイドルを頑張るためなんですぅ。…うふふっ、本音はドキドキしちゃうかもぉ♪
([自慢のボディ]松原早耶)
早耶は楽しいことが好きですよぉ。みんなとがんばったり、Pさんと一緒にお仕事したり…ぜーんぶ大好きでぇす☆
([LIVEバラエティ]松原早耶+)
キツいのはイヤだけどぉ、Pさんとなら別ですよぉ☆
([LIVEバラエティ]松原早耶+)

ちゃんとしたアイドルになるため一歩ずつ成長してきた早耶が、今回、より積極的に努力しているわけです。それだけではなく、キツイからこそ、どうすればいいかを考えています。

でっきたぁ♪早耶特製、明日のスペシャルスケジュール表ですぅ。1日目とは、デコり方を変えてみましたよぉ。合宿中に何度も見るものだしぃ、みんなに楽しくスケジュール確認してもらいたいんですぅ♪
([かんぺきプラン]松原早耶)
レッスン中もやる気、アゲたいからぁ~♪みんなでガンバロ☆
([かんぺきプラン]松原早耶)

かつてはキツいレッスンに音を上げていた早耶が、自分なりに工夫をして、真摯に努力しています。自分のために、そして今回は周りのためにも。今まで重ねてきた歩みの先へとぐんぐんと成長していることが感じられるのです。

2.「可愛い」だけじゃない早耶へ!

2-1.早耶の中心
今回は見事にカッコよさを見せた早耶ですが、基本的には可愛さを前面に押し出している子です。モバマスのカードには可愛さを見せるようなセリフが多く見られます。

可愛いポーズを練習したり、甘えてみたり、可愛さを積極的に押し出してくる早耶ですが、決して自信のある子ではありません。自身のことを可愛いと思っているから可愛さを押し出している、というわけではないのです。単純に、「可愛くなりたい」から可愛く振る舞っているのです。

この点が強く描かれたのがデレステのメモリアルコミュでした。共演したモデルに「出しゃばっている」、「自分のことを可愛いと思っている」などと陰口をたたかれた早耶は、次のように漏らします。

早耶は、自分を可愛く見せたいだけなんですぅ……。
だから、頑張ってるのに……!
それなのにぃ~……。
(デレステ 松原早耶 メモリアルコミュ1)

早耶の中心にあるのは「可愛くなりたい」という気持ちです。可愛さを前面に押し出している、いや、押し出そうと振る舞っているのは、自身を可愛いと思っているからではなく「可愛くなりたい」からです。

みーんなから好かれたいけど、そんなの無理だと思うんですぅ……。
可愛く振る舞えば、振る舞うほど……カワイコぶってるって思われるかもぉ……でも誰に嫌われても、早耶はアイドルになりたいです♪
だって、早耶を好きでいてくれる人を、幸せにできるお仕事だからっ♪誰よりも幸せになってほしいなっ☆
(デレステ 松原早耶 親愛度150)

可愛く振る舞っても決して上手くいかないことを早耶は知っています。そのうえで、「可愛くなりたい」と言えるのが早耶なのです。

2-2.LIVEバラエティという転機
「可愛くなりたい」が中心にあった早耶にとって、アイバラは大きな転機だったと思います。このときのステージ衣装は以下のカードになります。それまでの方向性からは大きく離れた衣装になっています。

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([LIVEバラエティ]松原早耶+)

今日の早耶ってぇ、いつもと少し違うんですよぉ。かわいよりも、かっこいい系?みんなと一緒にがんばったしぃ、PさんがビックリするLIVE、見せますからねぇ☆うふふっ☆
([LIVEバラエティ]松原早耶+)

様々なハプニングを乗り越え、更には自作した衣装ということもあってか、早耶はなかなか気に入っていました。そして、4周年メモリアルプレゼントキャンペーンでは次のようなことも言っています。

キレイなお花ですぅ☆これって早耶が~、手作りLIVEをがんばったご褒美ですかぁ♪Pさん、ありがとうございますぅ
可愛いのが好きですけどぉ、このバラにもトゲがあるしぃ、危険な魅力も、見せたいですぅ☆いいでしょお、Pさぁん♪
(4周年 メモリアルプレゼントキャンペーン)

「可愛くなりたい」という気持ちを強く持っていた早耶ですが、アイバラを機にそれだけじゃない自分も見せていこうと考えるようになります。主体的に取り組んだアイバラは、確実に早耶を前に進めました。

2-3.カッコイイ早耶へ
可愛いだけじゃない自分も見せたい、と早耶が考える転機となったアイバラだけでなく、その後のトークバトルショー([キューティーチアー]松原早耶として登場したイベント、以下TBS)も重要だったと思います。

既に指摘した通り、キューティーチアーは早耶がアイドルとしての自信を得るに至ったカードだと思います。ちゃんとアイドルをやれているか、という不安を抱えながら歩んできて、ようやく「可愛く咲きましたぁ~!」と胸を張って言えたのです。

アイドルとしての自信を得たことも、新た自分を魅せる挑戦に繋がったのではないかと思います。これまでの歩みに支えられて、今回新たな挑戦に踏み切れたと思うのです。

早耶、みんなの応援係できましたよぉ。またひとつ、早耶の新しい魅力を○○さんに引き出されちゃいましたぁ…♪
([かんぺきプラン]松原早耶+)
カッコイイって言われるの、新鮮ですぅ。えへへ、照れますよぉ…
([かんぺきプラン]松原早耶+)

新しい魅力を見事に発揮し、カッコイイと評された早耶は非常に喜んでいました。「可愛くなりたい」という強い気持ちを抱えていた少女は、今や、"アイドルとして"魅力的になろうと新しい挑戦を始めたのです。

3.まとめ

今回、早耶は新たな挑戦をしました。ここに至る流れが2つあったと思います。

・ちゃんとアイドルをやれているか、と不安を抱えながら努力してきたこと
・アイバラを通じて、「可愛い」以外の魅力を見せたいと感じたこと

キューティーチアーに至って、やっとアイドルとしての自信を得たことは、今回の挑戦を強く支えたでしょう。アイドルを好きになり、アイドルとして魅力的になろうと徐々に本気になってきた歩みが、今回の工夫や努力、そして積極性に繋がっていると思うのです。

そして、アイドルとしてより魅力的になるために何ができるか、という点で、アイバラを通して感じた、「可愛い」以外の自身を見せたい、という選択肢が生まれたように思います。アイドル松原早耶の魅力を、可能性を広げたのでした。

こうした流れを汲みながら、踏み出した一歩がかんぺきプランだと思うのです。「可愛い」に留まらず、もっともっと魅力的になろうと、"アイドル松原早耶"が踏み出した大きな一歩だと思うのです。

おわりに

「あー!新カードきて!!カッコいいカードだとなおいい!!!」と喚いていたら、数日後に本当にそんなカードがきて狂喜乱舞したのでした。可愛いし、カッコいいし、とても、とてもいい……。

カッコいいカードがきたらいいな、と思っていたのは、それが早耶にとって次のステップになると思っていたからです。そこに今回のカードが来たのはもう本当に嬉しかったです。早耶も凄く積極的に周囲を鼓舞して、努力していて、「ああ、アイドルとしてどんどんキラキラしてきているな……」と感慨深くなりました。

しっかりした面、カッコいい面を見せつつも、相変わらず「LIVE後は○○さんに守られる早耶に戻りますけどぉ♪」と言ってくるあざと可愛いさも健在です。それ以外にも、「ハート」、「ドキドキ」という早耶を特徴づけるキーワードも散りばめられていて、「早耶だなぁ」という安心感がありました。

今回のカードを機に、早耶の魅力に気づく人が1人でも増えることを願っています。新たな一歩を踏み出し、ますます魅力になっていく早耶をぜひぜひよろしくお願いします。

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