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「あの頃」を優しさへと昇華して――「第10回俺達の少女A」に寄せて

※ニコニコブログに2019年3月31日に投稿した記事を移行したものです

はじめに

2019年3月30日に放送された「第10回俺達の少女A」にて、松原早耶のプレゼン音源を紹介していただきました。気が付けば、3回目の紹介となりました。毎回、素敵な場を提供していただき、感謝の念でいっぱいです。ありがとうございました。

聴いてくださった方、そのうえで素敵な反応をくださった方もありがとうございます。松原早耶を知る、あるいは、好きになってくださる方が増えるようだと嬉しいかぎりです。

さて、この記事では今回のプレゼンで話した内容を記載します。また、今回のプレゼンで語りたかったことを少しばかり書きたいと思います。

1.俺達の少女A原稿

以下、プレゼンの原稿内容です。

みなさんは、松原早耶が好きなものを知っていますか?

筋トレやプロテイン? ラーメン? 海外ドラマ? はたまたフルーツウォーター?
そう、これらはどれも正解なのです。時々でハマっているものが変わる女の子、流行を追いかける女の子が松原早耶です。

そして、今回はそんな早耶の趣味についてお話します。

早耶は時々でハマっているものは変わりますが、趣味は一貫して同じです。それがブログです。アイドルになる前、読者モデル時代から続けているこのブログは、チャーミーギフトでは『さやの全部見せてあげる♪』というタイトルで書籍化までしているのです!

書籍化までされるブログ、いったい何が書いてあるか気になりますよね?

例えばお仕事のこと。
キューティーチアーではお仕事前の意気込みや様子を書いていましたし、オマツリカラーズではライブバトル後、ブログ用にステージで記念写真を撮っていました。また、シンデレラガールズ劇場ではヘルシーサバイブの面々との交流が賑やかに綴られていました。

あるいは好きなものについて。
時々でハマっているもののことも、早耶の可愛い自撮りと一緒に載せられていることでしょう。使っているリップクリームを載せた際は売り切れ続出、なんてこともありました。

他のアイドルとの交流や、早耶自身のこともたくさん見られるブログとなると、確かに素敵ですよね。私も読みたい。でも、書籍化するほどでしょうか?

逆に言えば、書いている題材に留まらない早耶の魅力がブログには隠れているはずなのです。

キューティーチアーの特訓エピソードで、ブログを書く理由を早耶が語ってくれます。

読んでくれるファンがいて、いつも繋がっていると思うと心が落ち着くと、昔と違ってひとりぼっちじゃないと感じられるから、と。そのうえで、続けて早耶は言います。

ブログでも、みんなが早耶のことを見てくれて……。でも、それだけじゃなくて、早耶もみんなのことを見てるんだよって伝えたい……。その手段のひとつがブログなんですぅ。

ねえ、プロデューサーさん。ひとりぼっちで頑張る人の気持ち、早耶は誰よりわかるつもりだよ。

自分のことをわかってくれる人が、たったひとりでもいる……。その人が、いつもどこかで見守ってくれている……。そう思えるだけで、女の子はもっと頑張れるんです。だから……!

早耶はみんなに言ってあげたいんです。早耶がここでみんなを応援してるよって……!

可愛くなるための努力を認められず、たくさん傷ついてきた早耶だから、今は応援を受けて前を向いていられる早耶だから。そんな彼女が優しをもって書いた文章だからこそ、多くの人に伝わり、書籍化まで辿り着いたのだと思います。

でも、「自分をわかってくれる人」が「いつも見守ってくれるいる人」がいるから、早耶はその姿勢を貫くことが出来たのです。

みなさんは、松原早耶が大好きなものを知っていますか?
あの日、「頑張ってる。君は可愛いよ」と声をかけてくれたあなたです。どうぞ、これからも松原早耶をよろしくお願いします。
(合計:1235文字)

2.プレゼンに寄せて

今回は以下をテーマにお話を組み立てました。
・早耶のブログ(題材)
 ・とても魅力的なブログが書籍化までした(情報)
 ・早耶は孤独な誰かに寄り添っている(重要な情報)
・早耶が優しく在れるのは「あの日」の出会いがあったから(結論)

早耶のブログを中心に話をしたい、というのは以前からぼんやりと思い描いていました。流行を追いかけ、時々で「好き」が変わる早耶の、ずっと変わらない部分です。当然、そこには早耶の"らしさ"が見えるはずなのです。

一方で、「趣味:ブログ」は長らく謎を秘めたポイントでもありました。何度か触れられては来ましたが、時々で変わる「好き」とは別の位置にいて、ずっと不動である理由は憶測を積み上げることでしか近づけませんでした。

好きなものについて書いている、という点から、「追いかける」だけでなく「追いかけられる」側、すなわち、「好き」を発信する側に立っているのだろう、と長らく考えてきました。もちろん、その側面もあると思っています。早耶は、「好き」も「素敵」も拾うのが上手な子です。

だからこそ、チャーミーギフトでブログが書籍化されたと聞いたときは、"早耶Pとして"納得の思いでした。早耶の「好き」が広く認められたようで嬉しかったものです。

しかし、早耶Pだからこそ、早耶のブログは魅力的に映るし、書籍化されることに疑問を挟みませんが、公開され続けているであろうブログが書籍化までされる、というのはかなり凄いことのように思います。どうしてそこまで反響を得られたのだろうか、という「謎」が新たに立ち現れます。そして、ここにこそ、早耶のブログ(早耶の"らしさ"と密接に結びつくもの)がなぜ魅力的なのか、という点が見えると思ったのです。

今回のプレゼンは、まさしく上記の流れを追うようにして組み立てています。早耶ブログがなぜ魅力的なのか、という「謎」に対して、デレステ・キューティーチアーの特訓コミュにて早耶が語った台詞に答えを見出し、プレゼン内でも多くの時間を割いて引用しました。本当に素敵なコミュなのです。

「誰かを勇気づけたい」という気持ち、モチベーションを持つアイドルは少なからずいると思います。でも、その際に、自身の苦しい経験を昇華して寄り添ってあげることができるアイドルといったら、松原早耶になるでしょう。

これは、たくさんのアイドルがいる中で、早耶が持っている独自性の1つです。「強み」と言うこともできるかもしれません。しかし、過去の苦しい経験を耐え抜き、現在の優しさに昇華できたのは、"あなた"がいたからにほかなりません。押し掛けアイドルというスタートは尖っていますが、そうしてしまうほどに、可愛くなろうという気持ち・努力を認めてもらった「あの日」が、早耶にとって強い支えになっているのです。

そして、その支えからスタートして少しずつ応援してくれるファンが増えて……だからこそ、「さやの全部見せてあげる♪」というタイトル通りのところまで進んでくることが出来ました。

安心して全部見せられるのは、ファンのみんなを信じてるからぁ☆
[チャーミーギフト]松原早耶+

先日、4年半の時を経て、ユニット・りるすたー(松原早耶/安斎都/今井加奈)が再登場しました。3人で登場した当初は、それぞれが小さな光(little star=りるすたー)であり、3人でより輝くことを目標としていました。

しかし、再登場したりるすたーは大きく成長していました。「自分だけが持つ、輝く星」を探す人々の先導役として登場したのです。

都「あなたの心にも、星の光が!」
加奈「一緒に見つけましょうっ!」
りるすたー・LIVE
都「頼れる仲間、信じられる相棒…一緒だから見える光があります!」
早耶「今は気がつかなくても、早耶たちと一緒なら見つかるかもぉ!」
りるすたー・DRAW

目指す輝きになかなか届かず、長らく一人彷徨っていた早耶だからこそ、説得力のある立ち回りだと思います。

松原早耶は苦しい経験をしてきました。「可愛くなりたい」と努力を重ねながらも、それが周囲から認められないどころか、時に非難すら浴びてきました。でも、それを乗り越えることが出来たからこそ、説得力と、溢れるほどの優しさを持った言葉を紡ぐことが出来るのだと思います。そして、多くの人に響くと思うのです。

早耶の過去を「独自性」や「強み」と評してしまうのは、担当Pとして誠意に欠けるし、適当なワードチョイスではないな、と思います。でも、そう感じさせてしまうほどに、早耶のその姿勢は眩しく、素敵で、惹かれてしまいます。

担当Pであっても、そうでなくとも、早耶のこうした一面に触れて、一層のこと、早耶に「頑張ってる」、「可愛いよ」と声をかけていただきたいと思います。素敵な彼女が、素敵であり続けるための、1つの支えとして――。

3.画像について

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ブログの書籍化をイメージして……と考えて、すぐさま電車内広告を思い浮かべました。今回は、そのままそのイメージです。キャッチコピーもどうにかひねり出しました。

個人的にこだわったのは、読者コメントです。早耶のブログがどうやって届くか、個人的な考えを詰め込みました。男女半々、年代も多少ばらけさせました。男女問わず、多くの人に届くと信じての設定です。

ある人はその優しさに救われるでしょうし、ある人はその多彩な「好き」惹かれることでしょう。あるいは、色々なアイドル達との交流を、可愛い自撮りと共に見られるのも楽しいでしょう。早耶の可愛くなるための秘訣も、人気でしょう。

いつか、本当に発売してほしいものですね。

おわりに

今回、改めて原稿を作り、紹介していただき、そして、こうして文章を書き……これらのサイクルを経ながら、改めて早耶の魅力に近づくことができました。

放送時のコメントで非常に印象的だったのが、「人間として魅力的に感じる」というものです。私も同じく感じるところで、松原早耶という姿勢が何より眩しく、とても惹かれます。だからこそ、そんな彼女が輝く姿を見たい、そういう人間が皆から承認される世界を見たい、と思ったりするのです。

最後に、改めて、素敵な場を用意してくださったお三方、そして、プレゼンを聞いてくださった方々に感謝の念を伝えたいと思います。ありがとうございました。

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