「生きてるか?」

最近、梅干しと納豆を食べながらキングコング西野さんのオンラインサロンの記事を見るのが日課になっているhaichiです。おはようございます。


唐突な質問で恐縮なのですが、しばらく連絡をとっていない知人に連絡をするとき、みなさんは最初になんて言いますか?


「久しぶりー!」

「元気?」

多くの方はこんな感じかな、と思います。基本的に私もそんな当たり障りのない入り方をするのですが、1人だけ変な入り方をしてくる人がいます。



「生きてるか?」

この方は電話で連絡を下さる時によくこの一言から入ります。



「生きてるから電話に出てるんですよ」

これは私の心の声。言葉にはしません。なぜなら、相手は私の営業マン時代の上司だからです。大学卒業後、最初に就職した会社のボスだった方です。ちょいちょいこの方の話を動画でもしてきましたが、私はこのボスにとっっっっっても世話になりました。人生で出会った方の中で私の中の感謝ランキングで5位には入ります。多分。

営業マン時代、持病をこじらせて迷惑をかけました。営業中に倒れたり、ボスを助手席に乗せてる時に事故を起こしてしまったり。飛び抜けて売れている営業マンでもなかったので、会社への貢献度もそこそこな訳です。プラスマイナスで考えればマイナスな社員だったろうな、と自己分析の結果そう思います。

それでも、ボスはものすごく可愛がってくれました。怒られた回数も数えきれませんし、これでもかってくらいに自分の存在価値を疑った時代もありましたし、「こんな会社辞めてやる」なんて毎秒思ってた時もあります。

それでも、私はそのボスが大好きでしたし、今も大好きです。




そんなボスは私が営業マンを辞めてから、一年に一回突然電話をかけてくれました。着信画面に表示されるボスの名前。初めての時は「何かやらかしたかな…」と背筋が伸びながら電話を出たくらいにビビってましたけどね。

「おう、生きてるか?」

その第一声がこれでした。そして、私の現状確認を1分くらいして、

「まあ頑張れよ」

そういってボスは電話を切りました。突然の突風に身体を吹かれたような感覚でポツンとスマホを握る私。正直なところ、緊張で会話の内容はほとんど聞けてなくてテキトーに返事を合わせていた記憶があります。それでも、最初の「生きてるか?」が何度も何度も頭の中で反復してるのです。

営業マンを辞めて、もう干支が一周しようとしています。さすがに今は電話は来なくなりましたが、それでも連絡をすると必ず出てくれて、あの時と変わらないテンションで接してくれます。

そんなボスからの教えは私の社会人としての礎になっています。


先日投稿したQuizKnockの伊沢編集長との対談。その中で話した「調子が良いときほど練習しろ」という教えもそのボスからです。他にもいろいろとあるのですが、そちらはまたの機会にでも。


最後に、いつかのボスからの電話で言われた嬉しかった一言をみなさんと共有させてもらって終わろうかと思います。




「俺が会社を辞めても連絡を取ろうと思うのは、俺が認めた人間だけだ。お前は自分に自信がないかもしれないが、そこは忘れるなよ。」




あの嬉しさ、温かさを与えられる側から与える側になりたいと思って、私もうちのユーザーの子に言うのです。

「俺の動画で勉強している人にバカは1人もいない。」


またね

haichi


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