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ミステリーゲーム回顧録

面倒だったら最初にリンクで飛んでくれ



ヲタクってどうしてヲタクになるんでしょうね。
遺伝子の中にヲタク因子があって、それがある人とない人がいるのか。
それともそれぞれ因子はあり、目覚めるための鍵が違うだけなのか。
それくらい、同じ物に触れてもヲタクになる人ならない人っていると感じます。
また、同じヲタク属性であっても、強く惹かれる物とそうでない物は分かれる。

昭和の生まれなので、ファミコンがこの世に生まれ社会現象となるのをこの目で見た人間なんですけど、例に漏れず猿みたいにやったよね。ドットの『スーパーマリオブラザーズ』とか『ツインビー』とか。
でも私はアクションゲームを夢中でプレイしてもそこ止まりだった。
その世界の中に落ちて、さらに先を見たいと望んだのはミステリーゲームにハマってからです。
『さんまの名探偵』とか。
『オホーツクに消ゆ』とか。
『ファミコン探偵倶楽部』とか。
Wikipediaを見たらすごいんですね。
さんまが1987年。オホーツクがファミコン版になったのも同年で、探偵倶楽部の『消えた後継者』が発売されたのはその翌年の1988年。2作目である『うしろに立つ少女』が1989年。
私のエポックメイキングがほんの3年で立て続けに起こってやがる。とんでもねえ時代だ。
あ、何言ってるか分からない? ヲタクの早口なんてそんなものですよ。

以来、数年に一度はミステリーゲームを求めてゾンビのように彷徨います。
とはいえ、好き嫌いはある。
どんなに評判がよくても、どんなに酷評されていても、自分に合うか合わないかはやってみないと分からない。大科学実験。
折角なので、ここ最近遊んで面白かったもの、「ごめんなさい」だったもの、列挙して書いてみたいと思います。
本当に個人的な意見なので、気になったらぜひ私の意見は無視して手に取ってみてください。

とりあえず行ってみようか! 思い出した順なので順不同だよ!


①『パラノマサイト

これを書いている令和5年3月に発売されたホラー&ミステリーゲーム。
この記事のトップに貼った画像がそれ。(大丈夫、規約を読んで使ってる)
Switch、steam、iOS、Androidでプレイ出来るという……現代の展開ってすごい。さすが天下のスクエアである。
買い切り制という壁を壁とも思わず手を出したのには訳があって、シナリオが石山貴也さんだったからです。まごうことなき作家買いです。
この方が作った、ガラケー時代の『癸生川凌介(きぶかわりょうすけ)事件譚』がすっっっっっっごい好きだったんですよ。なんなら今もLOVINGですよ。
『パラノマサイト』も石山節が効いていてよかったですねえ。2000円弱払いましたけど全く悔いはない。
話もキャラも絵柄も百点満点。音楽は……たまにBGMを邪魔に感じたから80点くらいにしても高得点。
ただねえ、同じ場面を繰り返す必要が出てくるんですけど、既読スキップ出来ないんよ。(早送りは出来るけど)
そこが、そこだけが、唯一にして最大の欠点。こういうところでプレイヤーの立場になりきれないのが2000円の限界なのか、スクエアの限界なのか。だから帝王・任天堂に勝てないのではないか。(すごいこと言い出した)
いやでもね、気になったらしてみて欲しいの。
推しキャラがいるんですよ。津詰徹生(つつみてつお)っていう。
このゲームに存在する貴重なツッコミ。警部。おじさん。最高。
みんな、津詰徹生をよろしくね! もみあげ長いグラサンかけたおっさんだよ!


②『和階堂真の事件簿シリーズ』

とりあえず言う。
これは凄い!!!!!!!!! やろう!!!!!!! ケータイアプリ版は無料!!!!!!!!
と、叫んで終わりたいんだけど、個人的に注釈したいことはある。
こちらの作品、
1 処刑人の楔
2 隠し神の森
3 影法師の足
と続いているんですけど、私が感心したの、1作目の『処刑人の楔』なんですよ。
諸々の事情を鑑み見てもこれから始めたほうがいいのではないかと思う。
いやホント、『処刑人の楔』は凄い! 凄いぞ! 凄いよね?! 表現方法まで活かした見事なラストだった。ここ最近で一番感心した。
たださー、あまりに1作目が良すぎて。
『処刑人の楔』が私的神過ぎて!
2作目と3作目も良作なのに物足りなくて!!
シリーズ物って1作目を超えるの大変よね。
ところで、この記事を書くために検索したら、なんとSwitchとsteamに移植されて、そちらではシリーズ4の『指切館の殺人』まで収録されるという…! 2022年春に発売予定だという…!
マジか! もう出てんじゃん! と慌ててSwitchを手に取りましたけどまだ存在していませんでした。トホホ。でもいつまでも待ってるよ!


③『誰ソ彼ホテル

このゲーム、サービス開始から6年も経ってないんじゃないかと思うんですけど早速リニューアルされまして、これからプレイされるならこちらのほうがいいんじゃないかと思います。
ただ私はあんなにハマったくせにリニューアル後をしていない! なぜって追加要素はあるだろうけど絵柄も話も変わってないのにやり直すの?!という面倒くささが先に立ってしまってだな。すまんちょん。
で、『誰ソ彼ホテル』なんですけど、すごく好き。
残酷描写あり、倫理観が走って逃げてるキャラクターありと、まあ控えめに言ってもエグいんですけど、それがクセになるといいますか。(やべえなオイ)
女性向きみたいに言われてますけど……えええ? 男性でも全然平気じゃない? 逆に感想聞いてみたいわ。
このゲームでシナリオライターのベノマ玲さんにハマって、この方が書くならやりますマンになりました。
ざっと紹介すると、
『アリスの精神裁判』 最初どう動いたらいいか分からずにやめた。
四ツ目神』 よきよき
『監獄少年』 出てきた瞬間犯人分かった
紬ロジック』 すごくよかったんだけどなぜかそこまで爆ぜなかった
ウーユリーフの処方箋』 設定天才、謎解きもすごくいい、おおおおおいいじゃあああああああん!!となったんだけどあのEDよ! あのEDを付けろと言ったヤツ、二度と脚本に口を出すな!!!誰がなんと言おうと私は許さん!!!(喧嘩腰)あとミニゲームがつまんなかったかな。でもまあ、EDで全てが0点になったのでどうでもいいです。(本当に個人の意見なので信じないでください)
という感じで、ベノマ玲さんのシナリオは大好きです。でもなんと言っても『誰ソ彼ホテル』です。リニューアルしたくなる気持ちも分かるよねえ。今もって稼ぎ頭じゃない?
ちなみに全て、やろうと思えば課金なしで出来ます。
課金しようと思えばどこまででも出来ます。そんな感じ。

④『ファミコン探偵倶楽部』リメイク版

リメイク版発売決定を知った瞬間その場に立ち上がったよね。
予約開始と同時に予約した。
なんかもう……なにを書けばいいのか分からない。私にとって存在がデか過ぎる。無論コレクターズ・エディションを購入した。
内容は、ストーリーはお墨付き、操作性はさすがの任天堂です。ゲームの仕上がり具合が尋常じゃない。もはや美しいと呼べるレベル。
ファミコン時代に「めんどくせえなあ」と感じたところとか、犯人すぐに分かったとか、そういうところもうまい具合にブラッシュアップされていた。
ただ私は面倒くさいヲタクなので、ちょっと言っていいか?
絵柄よ!!!!!
ファミコン時代のチラシのさ! 消えた後継者のさ! あのリアルタッチの絵柄のイメージが強くてさ! ええええええええええこの絵ええええええええ?!!!! ってさ!!!!!!!
あたし、あゆみちゃんは、もっとこう、影のある感じの子がよかった……薄暗さのないあゆみちゃんなんて私のあゆみちゃんじゃない……(コワイコワイコワイ)
もっと筋肉が見えるような、リアルタッチな絵柄がよかったな~……例えて言うなら実田千聖さんとか、それこそ小林元さんとか。(パラノマサイトのキャラクターデザインが小林さんです)
いやでも立ち絵として悪かったわけじゃないから描かれた方ごめん。ただ私の趣味じゃない。でも女性警官さんは可愛かった。
あと、BS探偵倶楽部の復刻はないんでしょうか。
私あれ、やったことないんよ。YouTubeの野良に手を出してしまいそうなんよ。禁断症状出てるんよ。


⑤『逆転裁判1 2 3

裁判という単語が堅すぎて、だいぶ遅れてから手を出したんですけど、SUKI!!!!!!!
最高でした。ありがとうございます。巧先生は鬼才ですね。
今、1~3がセットで販売されているので、気になっている方がいらしたら是非。私の推しは御剣検事です。ハマり倒して『逆転検事』までやりました。(そっちも面白かったよ! でも裁判やった後のほうが絶対面白いよ!)
4~6も出てますけど、キャラクターはすごくいいんですけど、私の中では二次創作扱いなので認めない。炎上するレベルのことしか書けない。でも5は普通に面白かったかな。4と6はな~~~~~。
ちなみに『大逆転裁判』もよかったです。さすが安定の巧先生。お戻りなさいませ!


⑥『雨格子の館』一柳和の受難シリーズ

これ、勧めはしたいんですけど、最近の媒体に移行されていなくてですね。
最初からボロクソ言わせてもらうと、犯人が出てきた瞬間台詞の行間から「あ、この人か」と分かったし、2作目以降は難しくなりすぎてプレイしてないし、こんなにいつまでも尾を引いて好きなのは私が腐女子だからだと思う。そこは認める。そこは認めた上で、『雨格子の館』はいいと思う。
キャラも、雰囲気も、動機も、なんかもうとてもよかった。
一カ所だけどうしても分からなくて攻略サイトみたけど、あとはなんとかなった記憶。
でもねえ、2作目以降が難易度高すぎてねえ。(まだ言ってる)
リメイクしたらいいんじゃないのかな~~~~!!!!! 難易度下げて! 絵柄あのまんまの感じで!!!


こう書いてみると、ゲームって最後までクリアさせて、その上で「すごくよかった!」って言ってもらうの、とても難しいんですね。
クソ雑魚プレイヤーの私の挫折記録を書きますと、

『ダンガンロンパ』
めちゃくちゃ評判よかったので購入したんですけど、プロローグ部分の、閉じ込められました、これから生徒に一人一人声をかけていきますってところで面倒くさくなってやめた。(マジだよ、ゴメンな)

『428~封鎖された渋谷で~』
お前この名作をまさか、って感じなんですけど、本当に最後の最後のもうエンディング行きますってところで、ふつん、と集中力が途切れてやめてしまいました。懺悔。


挫折しなかった記憶にあるミステリーゲームは、定番の『かまいたちの夜』。ピンクは読めていません。

『夜想曲』
赤川次郎さんのあの感じがゲームになってる。私は割と好きです。

『月の光 ~沈める鐘の殺人~』
これも赤川次郎さん原作。だいぶやりこんだ記憶がある。でもどんな事件だったかも覚えていない貧弱な私の脳みそ。ちなみに、男視点か女視点かを選べるんですけど、『夜想曲』みたいにプレイヤーを女性にすると相手が男性になるなんてことはなく、女先生(プレイヤー)と女生徒が恋に落ちてハッピーエンドになる幸福百合ルートがあります。百合も大好物なのでどんと来いです。

『探偵 神宮司三郎 時の流れるままに』
有名シリーズですね。本当につい最近やりました。
分からないとヤクザの親分まで「こうしろ」と言ってくれる親切仕様。その分やりごたえは皆無だったけど短編小説を読んだようなプレイ後感でした。

他にもなにかありましたかねえ。なにか肝心なものを忘れている気がするし、こんなものという気もする。
は~~~~~~自分に合った新しいミステリーゲームがしたいな~~~~~!!!(大の字)
2000円前後までならお金を出すのでオススメがあったらコメントでそっと教えてやってください。
ちなみに『春ゆきてレトロチカ』は高すぎて、これでハズしたら悲惨!と今だに手をつけられずにいます。……とりあえずお試しダウンロードするか……

それではまたご縁がありましたら!

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