ハンガー

ハンガーっていまだにハンガー。
基本的には服を干すのに使うわけなのだが、いろんなハンガーが世の中には溢れているが、いまだに!完全にハンガーの痕跡を残すことなく服を乾かしてくれるハンガーに出会ったことがない。「跡がつかない」を謳っているハンガーにはたくさん出会った。どれほど裏切られたことか。「跡がつかない」を謳った分ちょっと高価なハンガーで跡が付くなら、最初から跡が付きそうな安価なハンガーにしておけばよかったってなる。わたしにそんな気持ちにさせないでよ。次世代ハンガーは次々と新たな機能を搭載してわたしの気を引こうとしてくる。でも違うの。わたしは、「跡がつかない」ハンガーだけを求めているの。
あぁ、でも最近は、わたしが唯一大切にしている「跡がつかない」という条件すらなくても気にならなくなってきちゃった。跡がついてもいい。干してさえくれれば。ハンガーなのだから。ハンガーであってくれればもうそれだけで充分。そう思えてきている今日この頃。歳をとったわ。こうやって少しずつ、相手に求めるものが減って、自分自身に求めるものも減って、堕落していくのだな。
ハンガーハンガー言っていると、ハンバーガー食べたくなるよね。

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