脱いだら寒いし着たら暑い

ある秋の朝、横浜で海の見える公園を歩いていたら、女性が男性にこんなことを話していた。
「脱いだら寒いし着たら暑いよね。」
シラケるわ~。どうしたいんだお前は。外出るなよ。帰れ。
そこは「脱いでも涼しいし着ても暖かいよね。」にしてくれ。
確かに想像していたよりも暑い日だった。気持ちはわからんでもない。ただシラケる。一緒にいたくない。移る。そのマインドが移る。物事を否定的に捉えてそのまんま言葉にするそのつまらない考え方が移る。

「脱いだら寒いし着たら暑いよね。でも超気持ちいい!風!海!」とかさ、
「脱いだら寒いし着たら暑いよね。でも一緒に外歩けて楽しい!」とかさ、
「脱いだら寒いし着たら暑いよね。なので半分着てみましたー!」とかさ、
後半に一言フォローを付けて欲しかったなって。それだけで言葉の意味も変わるよねって。

まぁきっと本人は悪気もなくただ思ったことを言っただけなのであろう。
『ちょっと寒いな~上着着よう。着たらちょっと暑いな~、脱ご。あれれれ脱ぐとちょっと寒いな~着よ。あれあれれれれ、なんかエモーい。この気持ち、わかるくなーい?』
思ったことをただ口に出してはいけないのか。って話になってしまうが、別に口に出しても構わないが、解釈は人それぞれ違く、思ったように伝わらないことは多々あるから気をつけようねってことが言いたいんだ。

「月がきれいですね。」って簡単に異性に言えないようなもんさ。


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