能登山薫

#ハハログ Case 008.

Case.008

Name. Kaoru
■35歳
■一児の母(8ヶ月/女の子)
■フリーランスデザイナー・イラストレーター
■仕事の内容により、家族に預けて両立中。

今の現状

Q. 現在の職業と現状を教えてください。
雑貨メーカーを経て、文具メーカーでデザイナーとして勤務。外国でデザインを吸収したいという想いが捨てきれず、31歳手前で休職しワーホリでオーストラリアへ(通称:ギリホリ)。
予定外に結婚し退職。フリーランスとして独立。夫に日本文化を体験してもらうために帰国。産後、保育園に預けずフリーランスを継続中。

Q. 平日1日のスケジュールを教えてください。
6:30 娘起床。部屋を移動して授乳
7:30 掃除/洗濯/朝ごはん準備
8:00 夫起床、娘と遊ぶ/離乳食
9:00 自分の準備
10:00 娘朝寝の間に洗濯干し/離乳食と夕食準備
11:00-12:00 娘と遊ぶ/出かける準備
13:00 散歩/買い物
14:00-15:00 授乳/娘昼寝。仕事/なければ共に昼寝
16:00-17:00 娘と遊ぶ/実家で姪や甥と遊ぶ
18:00 離乳食/夕散歩
19:00 娘とお風呂/授乳/夕食仕上げ
20:00 夫帰宅/娘の寝かしつけ/夕食
21:00 仕事/なければ夫とリラックスタイム
24:30 就寝
*仕事の案件により全く違ったスケジュールになります。週末娘を夫に任せて仕事をしたり、平日家族に預けたり、娘就寝後、続きをしたりもします。

Q. 家族で、家事育児の分担はどうしていますか?
料理:週3日ずつ分担。料理してない方が片付けるというのが基本ルール。
残り1日は出前を取ったり、できる方が作ったりフレキシブルに。
洗濯機を回す、日々の掃除:私
ゴミ、大きな場所の掃除:夫
完全に相手に任せるもの、それには口出ししないことがルール。それ以外は声を掛け合って一緒にやることが多いです。

Q. 仕事と育児の理想のバランスは?
理想は仕事4割、育児6割。急な修正や短納期な案件など、仕事を選別しないといけない事にもどかしさがあります。スケジュールとの格闘です。娘がハイハイし始めたので、新規や大きな案件はさらに難しくなる気がしています…(涙)。

これまでのエピソード

Q. 子育て中・妊娠中に起きた今思い出しても笑えるエピソードを教えてください!
現代の医療技術を最大限に活用した計画無痛分娩を選ぶも、娘が全然降りて来ず。担当医の「夜は促進剤を止めてみましょう、そしたら陣痛も止まる」という言葉を真に受けて、促進剤を止めてみたところ通常の陣痛が…!夫・家族が帰宅した後、一晩中一人で耐え朝を迎えました。結局、お産が遅くなるという理由で麻酔は全開になってやっと使ってもらえました(泣)お産事態は15分で終了。そこにいくまでの27時間で心がバキバキに折れました。

Q. 出産後、最も感動したことは何ですか?
娘が私の乳を一生懸命吸っていたとき。吸われている感覚とこんな小さな生き物が生きようとしている!と感動しました。一口吸われる度に物凄い勢いで洗脳されていった気がします(笑)

Q. お子さんを授かってから辛かった時期はありましたか?
出産まで続いた悪阻。二日酔いで船に乗り、漁に出るような感じでした。よく最後の自由な時間ね、と言われましたが痛みと不快感の記憶しかありません。極めつけに臨月で逆子になり、逆子を治す為のお灸治療が拷問のように痛かったです。

Q. そんな辛い時期、あなたの支えになったものは何でしたか?
夫、家族(特に姉)。夫は家事も子育ても、私と同等にできるようになりたいという気持ちなので、お互い失敗しながら、喧嘩しながら成長している気がします。
姉は3人の子どもを育てあげた、私にとっては神様のような存在(笑)子育ての細かい心配事や相談を根気よく聞いてくれ、断定的ではないアドバイスをくれます。

Q.「出産後できていないけど、案外大丈夫だった!」ということを教えてください。
睡眠。自他共に認める睡眠愛好者なので、夜間の授乳はそもそも気付けるのか?と思っていましたが、むしろ泣き出す前に自然と起きてました(笑)
今思えば、妊娠期間中から朝まで続けて眠れなくなっていたので、あれは体の準備期間だったのかも?本能って不思議。

母として

Q.「母として、これは頑張ってる!」ということを教えてください。
スキンシップ。特に娘が欲しているときは、満足するまでじっくり向き合うようにしています。そして満たされるとあっさりひとりで遊びに行ってしまいます(笑)

Q. 逆に「ここは楽してまーす!」ということを教えてください。
料理。半分は夫がやってくれていますし、出前やお惣菜を利用することで、かなり気持ちや時間的に助かっています。

Q.「先に教えてよ〜!」と声を大にして言いたいことはありますか?
聞いてはいたけど、ぼぉっとひとりで考える時間がほぼ無いこと。
常に意識を張り、逆算で頭をフル回転、次、その次の次……の事を予測して行動しないと何も片付かないこと。

Q. あなたの「理想の親子像」を教えてください。
親の価値観を押し付けず、子どもの意志をひとりの人として、受け入れて理解し合える関係。夫と彼のご両親の関係性がすごくフラットで、でも愛が深くて憧れです。

Q. 自分が子どもにしている決まりごと、その際の子どもの反応を具体的に教えてください。
まだ言葉が話せない娘ですが、二人きりの時でも、これからする事や思ったことを話すようにしています。新生児の時から、意志のはっきりした爆裂ガールに育っています…(笑)

一人の女性として/仕事について

Q. 忙しい日々の中で、「母」ではなく1人の女性に戻れる瞬間はありますか。それはどんな時ですか?
製作に没頭している時。月一度、姉に娘を預けて、カリグラフィーのクラスに通っています。無心に文字のラインの美しさやバランスを求めていると、ただ「今」に集中できている感じがします。

Q.仕事と育児を両立するために、「手放したこと」があれば、教えてください。
友人と深夜まで飲みに出かけること。早寝早起きになったので、遅くまで起きてられません(笑)

Q.育児以外の要素であなた自身が一番幸せを感じることを教えてください。
・よいデザインやイラストを生み出せた時。やっぱり作ることが大好きなんだと実感させてくれます。
・夫と食事をしながら、お互いにその日あったことを話す時間。
・友人と気軽に会えること。オーストラリアで暮らしていた頃、自分がいかに友に支えられていたかを痛感したので…(笑)

Q. 今後、仕事について考えていることを教えてください。
自分がどの国にいても、仕事ができるようにしていきたい!定期的に海外の方ともお仕事ができるようにチャンスを掴んでいきたいです。

これからの話

Q.5年後の家族の「理想のライフスタイル」を教えてください。
小学校入学までに住む拠点を定めようと思っています。ここ数年、仮住まい生活なので、自分達の住処を整えたいというのが密かな夢です。また、夫も私もクリエイティブなことが大好きなので、生活の中に自然とそれが溶け込んでいるような家族でいたいです。

Q.あなたが「これからやりたいこと」 を教えてください。
今カリグラフィーを習っているので、それの上達。ゆくゆくは仕事で使用できるようになりたいです。

我が子へ


Q.今のお子さまへのメッセージをどうぞ。

いつも笑顔をくれてありがとう!ジェットコースターのような毎日に翻弄されながらも、初めて湧く感情に魅せられているよ。お互いマイペースにやっていこう。

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