2-3,ロカの続き/our future
ロカの続き/our future
職務質問にあわないようにイヤホン耳に突っ込んで下向いて歩く。
急行電車が左側の頬を掠める。
口パクみたいな駅員の顔。
逆鱗の的となったのは僕自身の事。
そうか僕は死ぬとこだったのか。
命が電車を轢くとこだったんだ。
駅員から目を逸らし僕は逃避行。
興味もないような小規模な店に入る。
今日もアイデンティティが崩壊する。
吐いて捨てるほどに後悔する。
あの一瞬で僕は僕の続きを台無しにする。
それがこの月夜。
症候群が小動物にように這っていく。