hagy-e blog vol.9 ~ユニクロUのコート part2~
いよいよ花粉が本気出してきた今日この頃…
みなさまいかがお過ごしでしょうか…(鼻水ズズズ…)
えーと、花粉症にめげずに前回の続きを進めていきますね(まだ読んでない人はチェケラ!w)
前回は第一印象から実際購入するまでの思考回路を説明したのですが、
今回は買ってから家でしげしげと見て感心したことを書いていこうと思います。
(このブログを読んで下さっている方はパターンに興味があると思うんですけど、今回は縫製のことがメインです…なんかスイマセン(苦笑)
まず、このコートは全体的に極力ステッチを排除しようとしたデザインになっていると思われます。
それを踏まえての、衿!
はい、ここ!
表側にはステッチがありませんが、裏にはありますね?
いわゆる「裏コバ」と呼ばれるもので、裏側にだけかけるコバステッチ(1~2mm巾のステッチ)です
なんのために裏コバをするかというと、縫い代が浮いてきて、衿端がふくらむのを防ぐため、と思います
ちなみに、裏コバが衿の途中で終わってるのは縫製の手順上かけられないのです(手抜きじゃないよw)
え?よくわからない??えっとこういう感じです↓
裏コバはこのように縫い代と裏衿にだけステッチをかけていくのですが、先に進んでいくと…
「もうムリィィィィ!」ってなりますw
もうミシンが進めません。許してあげて下さいw
あ、あと裏側に2mmほど縫い目が控えられてるあたり、当たり前のことですけどしっかりやってますね〜
(裏コバは縫い目の控えを固定する役目も)
で、お次が背ヨークの裾!
ここ、ふつうは折り返した縫い代をステッチで抑えるところを
はい、ステッチをかけたくないが為に、縫い代をまつり縫いでとめつけてます!
いやはや手が込んでますね、感心。(縫製工賃が上がるのに…w)
ちなみに図説するとこんな感じ↓
そしてそして、この内ポケット!
はい、ここもふつうはステッチが入るケースが多いと思いますが入っていません
ここにステッチを入れない(ジャケットとかはよくあります)と、どうなのか?と言いますと↓
ということです。おわかり頂けるでしょうか?
ん?よくわからない??えっとステッチありだと
このようにポケットの上からミシンをかけていくので簡単で楽です
ですがこのコートはステッチを表に出さないので
このようにポケットの中にミシンを突っ込んでいくことになります
もう見た目から難しさが伝わりますかね?
ちなみに、進んでいくと
はい、完全にヤバイですw
そのへんをやってくるあたりさすがユニクロですね
あ、あと細い話ですけど前端の縫い目にしっかりテープ芯が使われていましたね
↑このテープ状のもの。
主にキレイに縫う(これを貼っていると縫うときに生地が伸びない)為に使われます
(これも工賃を節約して使わないメーカーはたくさんあります)
てな感じで今回は以上になります
今回は縫製のことを主に書きました
ユニクロの商品を見ていつも思うのは
「当たり前のことを当たり前にやっている」
です。ま、当たり前が何か?って人それぞれ違うかと思いますが、
要は製品のクオリティーに手を抜かないってことですね
(テープ芯をしっかり使うところとか)
そこがユニクロの発展を陰で支えいる土台みたいなものかと思います
ではでは今回はこのへんで
最後までご覧いただきありがとうございました
p.s.光で透かすとちょっとだけ芯地がモアレってましたw
でやすい生地なんでけどね〜
この話はわかる人だけわかればw
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