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「服作りのプロはココを見ている」vol.19~衿のニュアンス~

新緑の季節、というか体感的には夏!な今日この頃
みなさまいかがお過ごしでしょうか
昨日焼肉のレジェンド「スタミナ苑」に行ってまいりまして、まぁ最高だったわけですが、たらふく肉を喰らったので翌日のお昼になってもお腹減りませんw

初めてのお客様、このブログはプロのパタンナー、というか自分が、店頭で商品のこんなところを見ている、とか、作り手としてこんなところを見て欲しい、ということをつらつらと書いております

さて、今回は

「衿のニュアンス〜パターンの違いにより生まれるニュアンスの違いの考察〜」

長い副題を付けましたが画像多めでわかりやすく説明していきます

まずは2つの衿のパターン(型紙)をご覧ください

A

B

AとB、衿幅も衿先の角度も衿端の長さもほぼ同じの衿です
しかし形は違います
なんとなくわかりますかね??

これを同じボディにそれぞれ縫い付けると…

A

B

このような違いが生まれます
え?よくわからない?
では前を開いた状態で

A

B

こちらの方がわかりやすいですかね?
え?まだよくわかんねぇ?w
では着眼点をマークしてコメントしていきますね

A

B

Aに比べBの方が首に引っ付いていますね
(首に引っ付きすぎだろ!というパタンナーの皆様、これ後天8.5cmで作ってるんでそこはスルーしてくださいw )

A

B

Aに比べBの方が衿が立っていますね

AよりBの方がシャープな印象でメンズっぽいですかね

てな感じで寸法は同じでも、このような差が生まれてくるんですよねぇ

ここでお話ししたいのが、どちらが正解というわけではなく、
目指す製品のイメージに合わせて使い分けることが大切、ということです

そしてわれわれパタンナーはこの違いを操りパターンを作り上げていくのです!ドヤッw

デザイナーのイメージを共有し、そのイメージに合わせてパターンを作り上げていくのがパタンナーの核心となる仕事なのです

今回はその一片を見て頂きましたが、いかがでしたでしょうか
少しでもパタンナーの仕事を理解して頂けたら幸いです

それでは最後までご覧頂きありがとうございました

p.s.今まで「hagy-e blog」って名前できましたが、もっとわかりやすい方がいいなと思い変えてみました…われながら上からなタイトルで恐縮なんですけどw



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